ToastとCD SpinDoctor
〜アナログレコードのCD化計画!〜


 

―― アナログレコード。

30才台以上の方には当たり前のように好きなアーティストのアルバムやシングル盤(ドーナツ盤などとも言いましたね)を買って、レコードプレーヤーにかけていた記憶がおありではないでしょうか?

一番最初に自分で買ったレコードは?世代によってビートルズだったり、ピンクレディだったり、光GENJIだったり…、本当に懐かしい思い出を多くの方がお持ちだと思います。 でも、CDが出てからは、このレコードは次第に姿を消し、今ではDJか、一部の高級なオーディオファン位しか、使う人はいなくなってしまいました。

ご自宅に懐かしいレコードを多数お持ちでも、再生する装置がもう無いとか、どこかにしまってしまったとか、もう聞きたくても聞けないレコード達が、ひっそりと押入の片隅で眠っている。そういうお宅は多いかと思います。中にはCDとして再発売されていない貴重なアルバムもあり、ぜひもう一度聞きたいものだと、お考えの方もいらっしゃるでしょう。

 

GriffinTechnology社の「iMic」や「PowerWave」を使えば、USBを使って、アナログ音源を簡単にMacに取り込むことが出来ます。 もちろんレコードプレーヤーとプリアンプ(普通、レコードプレーヤーの出力は、フォノイコライザという回路を通さないと、まともな音にはなりません。 「Phono」という端子のあるアンプが必要ですが、最近のミニコンポやAVアンプなどには、この端子が付いているものはほとんどありません。結局今回古いアンプを引っ張り出して来ましたら、調子が悪くて困りました。)は必要です。 処分してしまった方は、お友達とか親戚などから借りてくる、ということになりましょうか?

さて、プレーヤーをPhono端子につないだら、プリアンプでしたら“プリアウト”。普通のステレオアンプでしたら“RECアウト”という端子から、iMicやPowerWaveに入力いたします。 iMicの入力はステレオミニジャックですので、Pin端子×2←→ステレオミニプラグの変換ケーブルが必要ですね。 そこからUSBでMacにつないで、Mac OS 8.6〜9.x.xならコントロールパネル、Mac OS Xならシステム機能拡張の「サウンド」で、入力をiMicなりPowerWaveなりにしてしまえば、デジタル音源として取り込みが可能ですが、ここから簡単にCDに焼くのには、それなりのソフトウェアが必要になります。

 

今回おすすめするCD作成アプリケーションは、Roxio社の「Toast 5 Titanium」に付属している「CD Spin Doctor」というアプリケーション(図1)で、比較的簡単にCDが作成可能です。Mac OS Xですと、Toastのフォルダは「アプリケーション」というフォルダに入っていると思いますが、Toastフォルダの「Roxio Music」というフォルダにこのアプリケーションのフォルダがあるはずです。

まず、このアプリケーションを立ち上げてから、最初にして頂くのは、保存先を決定することです(図2)。デフォルトではCD Spin Doctorのあるフォルダに作られます。Mac OS 8.6〜9.x.xの方は、そのままでも、またご自分の好きなところで結構ですが、Mac OS Xユーザの方は注意が必要です。もし「管理者」のレベルでログインしていないと、アプリケーションフォルダの中身を勝手に書き換える権限がありませんので、デフォルトだと録音が出来なくなります。その場合は、自分の「ホーム」の中の「書類」フォルダなどに保存先を指定しましょう。

さて、一度針を落としてみて、入力の音量を決定します。右側、上から3つめのメーター形のアイコンが入力ゲインです(図3)。その曲の最大の音の時、インジケーターの黄色ランプが1〜2個点くぐらいが良いようです。

それでは赤い録音ボタンを押して録音しましょう。Mac側からは音が出ませんので、PowerWaveですと「Through」スイッチを入れて、ヘッドフォンなどでモニタ出来ますが、iMicの場合は無音でレコードが終わるのを見守る事になります。終わりましたらストップボタンを押しますと、保存するか聞いてきます。保存を押すと波形を作成します(図4)。

このまま長い1曲として焼いてしまえば、実に簡単なのですが、せっかくレコードに6曲とか入っているのにCDの方も同じように分けたいですよね。上のメニューバーの「トラック」に「自動トラック境界設定」というのがあります。これ、例えばオールディーズのシングルヒットを集めたアルバムなどだと、問題なく分割してくれますが、曲の途中でブレークが入る曲などはかなり間違えてくれます(図5)。それから最初のトラックは数秒で、最初の曲が始まる前が第1トラックになってしまうようですので、これは消しちゃいましょう。そのトラックを選択して、deleteキー押せば消えます。消してもトラックが消えるだけで、波形の部分が消えるわけではありません。

もし自動境界設定がおまぬけな分割をしたときは、修正するわけですが、このトラックの境界線は変える事が出来ません。あくまでも間違ったトラックを消して、代わりを設定することになります。例えば第2トラックと第3トラックは、実は同じ1曲、と言う場合は第2と第3トラックを共に消してしまいます。そのかわり第1トラックとの境界線から第4トラック(このときはすでに第2トラックに名前を変えてしまっています。)の境界線にマウスでドラッグします(青くなります)。そして上のメニューバーの「トラック」から「トラック境界設定」を選び(またはコマンド+D)あたらしいトラックを作ります。こうして修正していきます。カーソルを波形に持っていってクリックし、プレイボタンを押せば、音を再生しますので、完全に曲の合間に設定します。なれれば、波形の形でわかりますし、心配なら波形の拡大も可能です。

さて全ての曲がトラック分け出来ました。ところが、ここがこのアプリケーションの難点ですが、新しく作ったトラックは後ろへ後ろへと作っていきますので、修正した場合、曲順がめちゃくちゃです(図6)。ここでドラッグ&ドロップで、簡単に順番が変われば良いのですが、出来ないんです。

最初このアプリケーションを使い始めたときは、紙に順番を書いたり下のですが、もっといい方法がありました。各トラックの名称未設定トラックとなっている所をダブルクリックしますと、名前が変わります(この名前はiTunesで読み込んでくれるわけでもないので、普段は名称未設定トラックのままでいいです)。図7を見て下さい。今、1トラックをダブルクリックして名前を「2」としました。波形で見ると2曲目だからです。このように正しい局番の数字に名前を変えておきます。

ここまで(表裏両面分)準備が終わりましたら、いよいよCDに焼きます。一番上のトーストの絵をクリックすると、トーストが立ち上がります(図8)。オーディオCDを焼くモードにして下さい。もし曲順が正しければ全選択でドラッグ&ドロップで良いですが、曲順が違う場合には、先ほど付けた番号順にドラッグ&ドロップします。裏面も同じように表面の次にドラッグ&ドロップしていきます。後はメディアを入れて焼くだけです。そのCDRの最高速で焼かない方が失敗が少ないようです。

――こうして、懐かしいレコードがCDになりました。

このCD Spin Doctorというアプリケーションは、インターフェイスにもう少し改良を望みますが、かえって多機能でないぶん、覚えれば能率良く出来ます。静かな曲などで自動境界設定が間違えそうな感じがしたら、最初から音を聞きながら手動で設定した方が能率のいい場合もあります。自動にして、変な結果になったら、第1トラックを残して後を消して、手動でやり直せば良いのです。

あとこのソフトには波形に色々なイフェクトを与えるフィルターがあります(図9)。これも針のノイズを低減したり色々出来るようですが、今回はあくまでも原音重視と言うことで、使いませんでした。なれれば使えそうなフィルターですが、お好みに応じて控えめにお使い頂くのが良いかも知れません。 

 


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