Inside of PowerMac G5
〜まだ誰も知らないメタル筐体の中身〜


G5のはなし

G5の出荷もカウントダウンに入ってきたようだ。アメリカでは下の2モデルの出荷が正式に始まり、2GDualも今月中には正式出荷になりそうである。 日本でもまもなくであろう。

ということで、そろそろG5ネタを書いていこう(ともったいぶったところで、ご期待に添えられるような物ではありませんが)


G5のメモリは冷却FANを外さないと増設できません。メモリはロジックボード上にありますが、冷却FANはこのメモリスロットに覆い被さるように設置されているからです。しかし、このユニットは工具を使わずに、いとも簡単に外す事が出来ます。昔のMacintosh I ICxとかQuadra700、あるいはLC系筐体のように、Appleお得意のハメ込み式です。

G5のメモリ。2GDualでは2枚単位での増設しかできませんが、この2枚をバラバラに購入したりすると大変な事になるかも知れません。G5の要求するメモリスペックはかなりシビアで、同じメーカーというだけではなく、出来れば同じロットというレベルでそろえる方が良いです。 シトラスでは早くもその体制を整えており、同メーカー、同ロットで、納品できるようにしています。では、問題が生じるとするとどんな事になるのか? 2枚のメモリユニットの電気特性にブレがあると2枚とも認識しません。全然動きません。 メモリが壊れている訳ではないのですがダメなんです。

64bitになったG5ですが、メモリは32bitバスのメモリモジュールを使いますので、2枚単位でちゃんと揃った物を増設すると、マシン側からは64bitでアクセスできるという事のようです。 揃っていないメモリでは、アクセスすると上位32bitと下位32bitでばらつきが出てしまうのでおかしな事になるのですね。

G5のケース、足も取っ手もとる事が出来ない。 実は取っ手も足も、そして正面から見たときの左側の側面パネルも、全部つながっているのである。 1枚のアルミ板を曲げて作られている。しかし、あの厚さのアルミ板を曲げて整形するという事を考えると驚き以外の何者でもない。 ということで、あの筐体は1枚板がベースです。

G5の右側の側面パネルは背面のラッチレバーでロックされている。 このラッチレバーもさらにロックできる。 ラッチレバーを引き上げるとその下に、もう一つのロック機構が用意されているので、これを持ち上げて通常どおりにラッチを掛けると、いわゆる南京錠などを付ける事が出来る穴が出てくるのだ。 これで、盗難対策は万全?

 

G5のパネルを外すとその中にもう1枚、透明の板がはめ込まれている。 側面パネル外して、美しい内部を見せながらでも運用が出来るようにするためのもので、最大の目的は「冷却効率を下げる事無く中を見る事が出来る!」である。 じゃ、ただの板か?というとそうでもない。 冷却FANの効率を上げるために送風路を絞り込んで、放熱フィンを通過する風速を上げています。 FAN自体は大型で比較的ゆっくり回るのですが、それを巧みに風速を上げ、放熱効果を上げていると思われる。

この透明パネルは真ん中のCPUとバスまわりの部分にだけあり、上部の外部記憶装置ゾーンや下部の電源ゾーンにはありません。 電源ゾーンはアルミの足に囲まれ、見る事が出来ないが、上部の外部記憶装置ゾーンはむき出しになっていて、そのままアクセスが出来る。

透明パネルはパネル上部で本体に固定される。 下はハメ込み・上はラッチ式の固定具で固定される。 特にロックのような物はないので、軽く手前に引けばはずす事が出来る。

透明パネルをはずすと、G5が動作中で有れば、メインロジックボード上に赤い警告LEDが点灯し、冷却効率が落ちている事を知らせてくれる。 それと同時に、CPUのクロックは自動的にフォールダウンしてしまう。 フルパワーで動かしているときに、このパネルをはずすと一気に効率が落ちるので止めよう!

 

G5の電源を投入すると、いきなりすごい音がして、全ての冷却FANがフルパワーで回り始める。 が、これも一瞬の事である。でもとにかく一度すごい騒音をまき散らすので、驚かないように、、、

その後、静かになったFANは起動中に徐々に速度を上げていく。 端で聞いているとジェットエンジンが回転を上げていくような音に聞こえ、なかなかわくわくする。

が、画面上でMac OS Xが起動し、歯車が回転を初めてしばらくすると、パワーマネージャのコントロール下に移行し、スッと静かになる。

FANの静かな事が売りなのだが、起動時の高揚感が楽しみたいが為に、起動するたびにマシンの横に行って音を楽しむ……なんていうのは……。

G5のCPUの熱を放出する冷却系は確かによく考えられている。 あの巨大な最近のAppleお得意の冷却フィンはCPUの表面の冷却を担当する。 もちろんセラミックパッケージ(Xタイプは、そうだとおもうけど、、)の上にダイがのっているわけで、熱は基本的には表側に逃がす物だが、だからといって、裏に逃げない訳じゃない。 CPUの熱を裏に逃がす工夫もされていて、メインロジックボードは専用のアルミパネル上に取り付けられていて、そこへ熱を逃がすようになっている。 このアルミパネルは本体の筐体とは別にあって、筐体とアルミパネルの間には空気の層がある。 この層の空気を、じつは、最上部の外部記憶装置ゾーンにある専用FANが吸い出して、外へ逃がしているのである。(*写真) 傍目にはハードディスクを冷却しているように見えるFANがあるのだが、実はその奥にシロッコFANと呼ばれる、静かで風量稼ぐタイプのFANが回っているのだ。

ハードディスクはシリアルATAで2台まで装着する事が出来る。 電源と信号ケーブルが2組用意されています。 通常は上段の1番の方にセットされて出荷されてくると思うので、増設は2番の方へ。 コネクターを手前にしてハードディスクラックにHDDを押し込みます。 押し込む前にする事は、ラック横にあらかじめ用意されている、マウント用のネジをHDDのサイドに4つ取り付けるだけ。 必要な物は全て用意されているので、買ってきて付ければ終わりだ。

ケーブルは、ディスクラックの上下にそれぞれ収納されているので、それを引き出して接続するだけ。 取り付けにかかる時間は数分である。

なお、このディスクを簡単には外せないように、ディスクそのものの取り出しを制限する機構が用意されている。 ヘキサレンチが必要だが、ディスクの取り出しを出来なくするよう制限板を回し、ヘキサレンチで締め込んで終わり。

 

光学系ドライブを取り外す際は、ロジックボード上のATAPIケーブルの接続を先にはずしておく。 次にドライブユニット側面の下にある取り付けラッチ、二つを手前に引くと、あらまぁ、と簡単にユニットが外れてくる。 ATAPIケーブルはディスクユニットに貼り付けられているので、そのままコネクタの引っかかりを逃がしながら引き出せば、簡単に外れてくる。 電源ケーブルは長めの物が用意されているので、ユニットを引き出してから外せばOKです。


ということで、

今回はまだ日本に6台しかないG5の事前情報でした、、、

(※この記事に出てくるG5はプロトタイプで製品版とは異なる場合があります)

 


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