====================================================
  シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 31
                         2002.1/15
 ====================================================
 
            今週のシトラス
 
  寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?iMacも発表され、期待が
 出来そうな、新年の幕開けとなりました。先週号を出したのは1/7深夜でしたが、
 8日の朝になると、さらに衝撃の事実が分かってきました。3タイプ全てがG4
 マシンであること(従来のG3iMacも廉価版として残るようですが)、日本でも
 22万円台で本当にDVDが焼けるスーパードライブ搭載の機種があることなど。
 まさにAppleサイトのムービーでレコーディングアーティストのSeal氏が発した
 「Ah〜o」という感嘆の声そのものの内容でした。(このムービー、なかなか
 落とし甲斐があります。コッポラはちょっと太りすぎたと思いますが(笑))
 3月のMac EXPO Tokyoも、何がでてくるのか、楽しみですね。日本という大切な
 市場の為に、なにかいいおみやげを用意して欲しいものです。
 ところで、ただいま、弊社社長は SF EXPO&全国行脚中。日本にない面白い製品
 と、日本各地の名産品のおみやげ待ってます(笑)
     (名物に旨い物無し!というんだけど、それで良いのかな by ボス)
 
  追伸1:社長は首尾良く新iMacとの出会いを遂げたようです。クパチーノより
 号外が出ましたね。うーーむ、大きいですか…。バスケットボール…。確かにそん
 な感じですね。日本の家庭用としては、底面積はともかくとして、高さが問題にな
 るかも知れないですね。でも、私のように非ブラインドタッチ者としては、液晶
 モニターがぐぐっと下に下がって、キーボードの近くに寄ってくれるのは、とても
 嬉しいです。
 
  追伸2:金曜になって、残念なニュースが飛び込んで来ました。詳しくは
 Hot & Cool製品情報で…。
 
 -------------------------------------------------------------
 
           毒林檎の独り言 31
 
  MacWorldExpo/SanFrancisco は、なかなか空きの目立つブース構成でした。
 
  話を聞いてみると、やはりIT不況は深刻で、ものすごい勢いでレイオフが進行
 中。もちろん頑張っているところもありましたが、それでも急遽出展を取りやめ
 たところが多いようで、ブースが丸ごと歯抜けのようになくなって、イスが置か
 れたりした休憩スペースになっていました。
 それに会場もカーテンでしきって、半分ぐらい使っていないし、、、、
 
  さて、会場にはお年寄りが目立ちます。お年寄りと言っても60以上の方々が
 非常に多く、半数以上はそう言う方々でしょう。
 
  AppleブースのMac OS Xのセッションでも参加者はみなおとしより。若いのは
 20%程度しか居ません。
 
  皆さんはこれをどう見ますか?
  お年寄りがMac OS Xを使いこなしている?(これは事実のようです)
  若者がこういう物に興味を無くした(これは判りません)
  若者は求職活動に忙しい(あながち間違っていないらしいです)
 
 Expoそのものは、相変わらず、面白い物の山ですが、とにかく数が減ったので、
 ユニークな物を見つけだすのに苦労します。でも、おおおおおおお〜〜〜〜〜
 と言う物も幾つか有りましたので、このあたりは、交渉が上手く行けば、シトラ
 スで取り扱おうかと思っております。まぁ、交渉の取っつきだけは作ってきたの
 で、どこも一応可能性はあるとおもいますが。
 
 果たして、今年の日本のExpo(3月です)はどうなるでしょうか?
 
 皆で楽しみにしましょう!
 
 -------------------------------------------------------------
 
           Hot & Cool製品情報
 
  ☆MacLife 2002年1月号    全国書店にて
 
   1987年創刊。160号以上を数える、まさに日本のMac文化の中心といえる
   雑誌が、この号をもって廃刊になるようです。編集会社の倒産と言うことの
   様ですが、新iMacも出てこれからという時に…。残念でなりません。
   MacPower、Macworldと並んで、僕たちは今月はどれを買おうか本屋で
   いつも迷ったものです。結局3冊とも買った時も。幕張での関連書籍販売
   コーナーや、無料のEXPO会場特集号など、思い出すことはいっぱいあります。
   Apple製品やサードパーティー製品の試用記事など、丁寧な記事は親切で、い
   つも参考にさせてもらいました。付録のCD-ROMもまだ珍しい時代で、お試し
   版やフリーウェアなど、せいぜい遅いモデムでニフティーなどからダウンロー
   ドするしか無かったあのころの僕たちにはありがたいものでした。巻頭記事か
   らSTEPの広告まで、隅々まで読み尽くしたものです。(思えば、あのころの
   どれかの雑誌広告を見て、ある日初めてシトラスを訪れたのでした。)
   翻訳っぽいMacworld、独自のコンセプトのMacPowerと比べて、まさに王道
   を行く感のあった月刊誌で、その厚さ、重さにはいつも圧倒されましたが、
   週刊誌なども発行され、インターネットで情報を得ることも普通になって行っ
   たため、初代iMac以後のAppleの立ち直りにもかかわらず、苦しい立場だった
   のかも知れません。
   Macworld誌はすでになく、本当に寂しい状況になりましたが、今まで本当に
   ありがとうと言いたい気持ちです。2月号の編集はすでに終了していたそうで
   すが、実際はこの号でお別れです。まだ書店に並んでいたら、皆さんそれぞれ
   の、Macと過ごした人生とおそらく重なっているMacLife最終号を、思い出に
   買い求められてはいかがでしょうか?
 
  ☆Apple iPhoto(MacOSX専用)
 
   当店で取り扱う商品ではなく、Appleのサイトからダウンロード出来るソフト
   です。コンセプト的には、昨年末に紹介した「A.I.Soft デジカメde同時
   プリントMac4.1」の様に、簡単にデジカメ画像を取り込み、管理するソフトで
   すが、フォトレタッチ機能はありません。USBで接続するかなりの機種の
   デジカメ画像をデフォルトで取り込み出来、回転やトリミングなどを施した
   後、フォトアルバムの形に作ることが出来ます。アメリカではそのまま送信
   することで、世界に一冊の写真集を印刷、製本してくれます。このサービス、
   日本でも早く始まって欲しいですね。とりあえず、エプソンやキャノンの
   高画質プリンターを使えば、ほぼイメージどうりの印刷は出来ますが、製本
   まではね…うらやましい。あと、もちろんiDiskのPhotoAlbumに登録して
   くれる機能もありますから、.mac.comのIDをお持ちならば、他の人に写真HP
   を簡単に公開できます。それぞれの機能は別に目を見張る程斬新なものは無い
   ですが、操作方法や処理中の動作がスマートで、処理の速度が速く、OSXの中
   に全く違和感無く存在出来ます。日本では、デジカメは記録用の各種メディア
   カード経由で画像の受け渡しをするのが現在は普通ですが、これは今までUSB
   経由でのインポートに、それぞれの機種専用の取り込みソフトをインストール
   し、いちいちそれを立ち上げる必要があったからで、インポートが簡単なら
   USBケーブル1本の方があれこれアダプターを用意するより便利ですよね。
   それにしても、これほどおしゃれで出来が良いと、今度は21世紀版の
   QuickTakeが欲しくなりますね。QuickTake200の様に日本のメーカーの
   OEMで良いですから、デザイン的に違和感の無いものを出さないかな?
 
 -------------------------------------------------------------
 
            シェフのおすすめ
 
  最近、ある会社の沢山並んだWindowsマシンに触る機会がありまして、それ
 こそリース会社の都合か、IBM、富士通、DELL、Conpaq、Gatewayといろんな
 会社のマシンがあり、それぞれに純正のマウスが付いているわけで、ちょっと
 マウスの中を開けてみると、どれもMacの純正マウス(機械式)の中のあるパーツ
 がないのです。それは今私が使っているKENSINGTONのトラックボールにも使って
 あるので、Appleの特許でも何でもないと思うのですが、小さなルビーです。ボー
 ルを支えるこの部品が省かれ、ローラーだけで支えられている為に、Windows
 マシンはあんなにマウスの動きがゴリゴリしているのでした。Appleも企業ですか
 ら、コストダウンの努力はしていると思いますが、コストダウンして良いものと
 ダメなものをAppleはわかっているのです。とはいえ、コンパクトMacやCi等の
 いわゆるフロッグデザインのマシンに比べれば、現代のMacは確かにコストダウン
 が顕著です。でもJobsが戻ってくる前のマシンと比べれば、本当に上手に作って
 あるなと思いませんか?ジョナサン・アイブというデザイナーは、ごつくて(体も
 K1の選手になれそう(笑))本当の洗練という感じはないですけど、今度のiMac
 の様なデザインをやらせると、とても上手だと思います。シトラスにプラスチック
 成形に詳しい者がおりますが(いろんな経歴の人がいるんです。弊社には)
 「AppleはCubeの失敗から学んでるなー。」と言ってました。今回のiMacです
 が、エルゴノミックスというんですか?人間が無理矢理作った線がなく、素直な
 曲線で出来ています。こういうのは作り易いんだそうですけど、格好良ければOK
 ですよね。
  最初に小さな写真を見た時点では、「雪ウサギ」と思ったのですが、成形を容易
 にするためか、中の部品の関係か、下側のしぼりはAirMacStationほどありませ
 んね。朝のTVで小倉智明キャスターが「女性の鏡台の様」と表現していましたが、
 私にはAppleのサイトやTVの映像ではモニターが動くことを強調しているため、
 何だかロボットの様に見えてきました。ロボットと言えば、「鉄腕アトム」
 (すみません、ガンダム世代では無いので(笑))。アトムの数ある話の中に
 「地上最強のロボットの巻」という、ロボット対戦ものの元祖の様な話がありまし
 て、これは、アトムを含む7人のロボットに謎のロボットが戦いを挑んで破壊して
 いくと言うストーリーでした。アトムはこのプルートーという怪ロボットに対抗す
 るため、天馬博士に10万>>100万馬力という、無茶苦茶な(最近のペンティアムの
 末期的クロックアップみたいな(笑))改造をされたのでした。子供たちは、それ
 ぞれにひいきのロボット(私の好きだったのはオーストラリアのイプシロンと言う
 光子ロボットでした。壊された時には泣いたものです)がありましたが、なかなか
 渋好みの人気があったのが、スコットランドの「ノース2号」という執事ロボット
 で、キルトの連想か、手塚治虫は下肢のないスカート状の体にしていました。話が
 つい長くなりましたが、今回のiMac、私はこのロボットを連想します。「そうだっ
 た、そうだった。」と膝を打った40代はいらしゃると思います。漫画のノース2号
 はあんまり強く無かったのですが、iMac2号は強力です!! 何しろ
 「ペンティアムなんか目でもない」G4搭載ですものね。「シェフのおすすめ」が
 去年の夏から提唱してきた映像文化遺産の記録と個人DVD作りの楽しみが、今まで
 の30万円台ではなく、20万円前半で実現できるだけでも、今、新iMacは
 「地上最強のパーソナルコンピュータ」と言えます。この場合はパソコンと言う
 意味でなく「パーソナルなコンピュータ」つまり、友達としてのコンピュータで
 す。そういえばSONYのアイボの新しい熊型ロボットにもなんだか似て見えますよ
 ね。出来た画像が良くないと言う評判の家電品の録画DVD機に15万も出すなら、
 iMacの方がはるかに使いでがあると思います。
 
 -------------------------------------------------------------
 
 シトラス「柑橘系林檎新報」は毎週末にお送りしています。バックナンバー
 をシトラスHPに掲載しました。またお友達で講読御希望の方がいらっしゃい
 ましたらHPから登録が可能ですので、是非、教えてあげてください!
 
             株式会社やまきつ テクノポートシトラス
             http://www.yamakitsu.co.jp/
             TEL 052-229-1039  FAX 052-229-1033