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  シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 105
                                                            2003.8/22
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             今週のシトラス
 
  いやー、ようやく梅雨も明けまして、夏らしくなってきましたねぇ。
 と、言いたくなるような今週後半の名古屋です。ひょっとして、
 今年は残暑が9月いっぱい続く???まさかとは、思いますが....。
 
  今回のコラムの内容はあまりにも濃い(というか新鮮とれとれピチピチ)
 なので、メールマガジン読者の皆様以外にも読んで頂きたくて、HPの
 「シトラス情報箱」にも、急遽掲載することになりました。
 メール読者の皆様だけに独占して頂けなくて、ごめんなさい。
 (でも30分ほど、早く読めます(笑))
 
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            毒林檎の独り言 105
 
              G5のはなし
 
 G5の出荷もカウントダウンに入ってきたようだ。アメリカでは下の2モデルの
 出荷が正式に始まり、2GDualも今月中には正式出荷になりそうである。日本でも
 まもなくであろう。
 ということで、そろそろG5ネタを書いていこう(ともったいぶったところで、
 ご期待に添えられるような物ではありませんが)
 
 G5のメモリは冷却FANを外さないと増設できません。メモリはロジックボード
 上にありますが、冷却FANはこのメモリスロットに覆い被さるように
 設置されているからです。しかし、このユニットは工具を使わずに、いとも
 簡単に外す事が出来ます。昔のMacintosh I ICxとかQuadra700、あるいは
 LC系筐体のように、Appleお得意のはめ込み式です。
 
 G5のメモリ。2GDualでは2枚単位での増設しかできませんが、この2枚を
 バラバラに購入したりすると大変な事になるかも知れません。G5の要求する
 メモリスペックはかなりシビアで、同じメーカーというだけではなく、出来れば
 同じロットというれべるでそろえる方がよいです。シトラスでは早くもその
 体制を整えており、同メーカー、同ロットで、納品できるようにしています。
 では、問題が生じるとするとどんな事になるのか?2枚のメモリユニットの
 電気特性にブレがあると、2枚とも認識しません。全然動きません。
 メモリが壊れているのではないのですが、ダメなんです。
 64bitになったG5ですが、メモリは32bitバスのメモリモジュールを使います
 ので、2枚単位でちゃんと揃った物を増設すると、マシン側からは64bitで
 アクセスできるという事のようです。揃っていないメモリでは、アクセスすると
 上位32bitと下位32bitでばらつきが出てしまうのでおかしな事になるのですね。
 
 G5のケース、足も取っ手もとる事が出来ない。実は取っ手も足も、そして
 正面から見たときの左側の側面パネルも、全部つながっているのである。1枚の
 アルミ板を曲げて作られている。しかし、あの厚さのアルミ板を曲げて整形すると
 いう事を考えると驚き以外の何者でもない。ということで、あの筐体は1枚板が
 ベースです。
 
 G5の右側の側面パネルは背面のラッチレバーでロックされている。
 このラッチレバーもさらにロックできる。ラッチレバーを引き上げるとその下に、
 もう一つのロック機構が用意されているので、これを持ち上げて通常どおりに
 ラッチを掛けると、いわゆる南京錠などを付ける事が出来る、穴が出てくるのだ。
 これで、盗難対策は万全?
 
 G5のパネルを外すと、その中にもう1枚、透明の板がはめ込まれている。
 側面パネル外して、美しい内部を見せながらでも運用が出来るようにするための
 もので、最大の目的は、「冷却効率を下げる事無く中を見る事が出来る!」
 である。じゃ、ただの板か?というとそうでもない。冷却FANの効率を上げるために
 送風路を絞り込んで、放熱フィンを通過する風速を上げています。FAN自体は
 大型で比較的ゆっくり回るのですが、それを巧みに風速を上げ、放熱効果を
 上げていると思われる。
 この透明パネルは真ん中のCPUとバスまわりの部分にだけあり、上部の外部記憶装置
 ゾーンや下部の電源ゾーンにはありません。電源ゾーンはアルミの足に囲まれ、
 見る事が出来ないが、上部の外部記憶装置ゾーンはむき出しになっていて、
 そのままアクセスが出来る。
 透明パネルはパネル上部で本体に固定される。下は、はめ込み。上は、ラッチ式の
 固定具で固定される。特にロックのような物はないので、軽く手前に引けば
 はずす事が出来る。
 透明パネルをはずすと、G5が動作中で有れば、メインロジックボード上に
 赤い警告LEDが点灯し、冷却効率が落ちている事を知らせてくれる。それと
 同時に、CPUのクロックは自動的にフォールダウンしてしまう。フルパワーで
 動かしているときに、このパネルをはずすと一気に効率が落ちるので止めよう!
 
 G5の電源を投入すると、いきなりすごい音がして、全ての冷却FANが
 フルパワーで回り始める。が、これも一瞬の事である。でもとにかく一度すごい
 騒音をまき散らすので、驚かないように、、、
 その後、静かになったFANは起動中に徐々に速度を上げていく。端で聞いて
 いるとジェットエンジンが回転を上げていくような音に聞こえ、
 なかなかわくわくする>ってやっぱりバカ?>自分
 が、画面上でMac OS Xが起動し、歯車が回転を初めてしばらくすると、
 パワーマネージャのコントロール下に移行し、すっと静かになる。
 FANの静かな事が売りなのだが、起動時の高揚感が楽しみたいが為に、起動する
 たびにマシンの横に行って音を楽しむ、、、、なんていうのは私だけか。
 (いうまでもなく、そんな奴は他にはいない)
 
 G5のCPUの熱を放出する冷却系は確かによく考えられている。あの巨大な
 最近のAppleお得意の冷却フィンはCPUの表面の冷却を担当する。もちろん
 セラミックパッケージ(Xタイプは、そうだとおもうけど、、)の上にダイが
 のっているわけで、熱は基本的には表側に逃がす物だが、だからといって、
 裏に逃げない訳じゃない。CPUの熱を裏に逃がす工夫もされていて、
 メインロジックボードは専用のアルミパネル上に取り付けられていて、そこへ
 熱を逃がすようになっている。このアルミパネルは本体の筐体とは別にあって、
 筐体とアルミパネルの間には空気の層がある。この層の空気を、じつは、
 最上部の外部記憶装置ゾーンにある、専用FANが吸い出して、外へ逃がして
 いるのである。傍目にはハードディスクを冷却しているように見えるFANが
 あるのだが、実はその奥にシロッコFANと呼ばれる、静かで風量稼ぐタイプの
 FANが回っているのだ。
 
 ハードディスクはシリアルATAで2台まで装着する事が出来る。電源と
 信号ケーブルが2組用意されています。通常は上段の1番の方にセットされて
 出荷されてくると思うので、増設は2番の方へ。コネクターを手前にして
 ハードディスクラックにHDDを押し込みます。押し込む前にする事は、
 ラック横にあらかじめ用意されている、マウント用のネジをHDDのサイドに
 4つ取り付けるだけ。必要な物は全て用意されているので、買ってきて、
 つければ終わりだ。
 ケーブルは、ディスクラックの上下にそれぞれ収納されているので、それを
 引き出して、接続するだけ。取り付けにかかる時間は数分である。
 なお、このディスクを簡単には外せないように、ディスクそのものの取り出しを
 制限する機構が用意されている。ヘキサレンチが必要だが、ディスクの
 取り出しを出来なくするよう、制限版を回し、ヘキサレンチで締め込んで終わり。
 
 光学系ドライブを取り外す際は、ロジックボード上のATAPIケーブルの接続を
 先にはずしておく。次にドライブユニット側面の下にある、取り付けラッチ、
 二つを手前に引くと、あら、まぁ、と簡単にユニットが外れてくる。
 ATAPIケーブルはディスクユニットに貼り付けられているので、そのまま
 コネクタの引っかかりを逃がしながら引き出せば、簡単に外れてくる。
 電源ケーブルは長めの物が用意されているので、ユニットを引き出してから
 はずせばOKです。
 
 
 ということで、今回はG5の事前情報でした、、、、、って、
 まだ日本に6台しかないの、だ~れもしらんぞ、こんな話しは。
 
 (このコラムに出てくるG5はプロトタイプで、製品版とは異なる場合があります)
 
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             Hot & Cool製品情報
 
 ☆「naviPod」 for the new iPod (E)  ¥7,200
  iPod専用のワイヤレスリモコンです。「naviPod」本体後ろ側からステレオ端子
  (イヤホン端子)出力できますので、オーディオ装置に接続して、手元の
  リモコンから赤外線で、iPodをコントロールできます。
  DockコネクションタイプのiPod用です。
 
 ☆Auto Kit for iPod w/ Dock Connector (E)  ¥5,900
  車のシガーライターのソケットから電源をとるアダプタです。
  ドックコネクションタイプの iPod用。車で充電できるようになるだけでなく、
  ボリュームコントロール付きのステレオ出力端子も搭載されています。
 
 ☆Logitec LMC-CA92F FireWireカードリーダ/ライタ ¥9,900
  FireWireポートに接続が可能なメモリカードリーダ/ライタです。
  マルチメモリスロットとTYPE II用PCカードスロットを装備し、9種類の
  メモリカードを使用することができます。(詳しくはシェフのおすすめを
  ご覧下さい)
    
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              シェフのおすすめ
 
  もう1年も前から、
 「こんな製品があったらいいな」と話していたものがありました。
 海外製品に無いかもずいぶんさがしましたし、日本のメーカーの営業の方が
 来店されるたびに「作ってくださいよ。」とお願いしたりもしました。
 でも、なぜかどこからも発売されませんでした。
 そんなに技術的に難しい製品でもないし、欲しい方は結構お見えになるのでは?
 と思うのですが、なぜか発売されませんでした。
 
  それは、カードリーダ/ライタです。
 カードリーダ/ライタなんて、ありふれた物で、6種類のカードが読める、
 8種類のカードが読める(メーカーにより各種のメモリーカードが乱立し、
 こちらも消費者不在状態ですね)とか、色々出ておりますが、パソコンとの
 接続はUSBです。
 MacにはFireWireがあるのに、どうしてFireWire接続のカードリーダ/ライタが
 ないのか、とても不思議でした。
 
  現在メモリーカードを使用される方の90%?がデジカメのデータをパソコンに
 取り込んだり、パソコンで修正したデータをデジカメに戻したり、そんな方が
 多いのではないでしょうか?後はmp3プレーヤーぐらいでしょうか?
 デジカメの画素数の増加に伴って、データはどんどん大きくなり、メモリカードも
 大容量化しています。Photoshopなどで加工するため、Macに送り込むとき、
 1枚何M(時には何十M?)もある画像データを、少しでも速く送り込みたいのは
 当然の欲求だと思います。
 私はスマートメディアの使えるmp3プレーヤーを持っていまして(ホントは
 iPod欲しいんですけどね(涙))、週1回音楽番組のデータを通勤用に入れ替える
 のですが、これが結構時間がかかるのですよ、USBだと。
  そういうわけで、メモリーカードを使用して、パソコンと周辺機器でデータを
 やりとりする方には、待望の商品だと思うのですが、いかがでしょう?
 
  さて、この商品の概要ですが、ちょっと驚くことにスロットが2つしか
 ありません。それでいて、9種類のメモリカードに対応なんですね。
 メモリースティック,SDメモリカード,MMC,スマートメディア,HDカード,
 FLASH-ATAカード,コンパクトフラッシュ,マイクロドライブ,
 xDピクチャーカード...ああ疲れた(嘘です。メーカーの説明からコピー/ペースト
 しただけ(笑))。まあ、今考えられるメモリーカードは全てと言っても
 いいのでは無いかと思います。
  ただ難点と言えば、この中でコンパクトフラッシュ,マイクロドライブ,
 xDピクチャーカードの3種類のカードだけは、別売アダプタ=要はPCカード
 (HDカード,FLASH-ATAカードがこの種類に入ります)アダプタを必要とする事で、
 コンパクトフラッシュとマイクロドライブは同じPCカードアダプタで対応
 できますし、アダプタ自体も安価ですので、まあいいとしましても、
 xDピクチャーカード用のPCカードアダプタという物は、かなり高価な物です
 ので、FUJIやオリンパスの新しいデジカメを持っておられる方には、ちょっと
 悔しいかも知れません。
 
  いずれにしても、私が知る限り初めての製品(FireWire接続のカードリーダ
 だけというのは、前にあったのですが)ですので、デジカメで写真を撮って
 パソコンで加工したり、加工した映像をデジカメに入れて人に見せたりするのが
 趣味の方には、大いに時間の節約になると思います。値段もUSB接続の物よりは
 割高ですが、速度を考えると、納得の周辺機器ではないかと思います。
 
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 シトラス「柑橘系林檎新報」は週1回を目標にお送りしています。
 バックナンバーをシトラスHPに掲載しました。また、お友達で配送御希望の方が
 いらっしゃいましたら、下記URLから登録が可能ですので、是非、教えてあげて
 ください!
 (メールマガジンの配布中止をご希望の方も、お手数ですが同じURLから
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