Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
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  シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 193
                          2006.3/20
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             今週のシトラス
 
  いやー、王ジャパン、やりましたね。
 まさか、世界一とは思いませんでした。本当によくやったと思います。
 今回は、ちょっと奇妙な予選の形式、審判の選考を含む運営のまずさ、国による温度差
 などなど、色々問題はありましたが、とりあえず王監督の言う様に始める事に意義が
 あります。
 今回は「キャプテンシー」というものを強く感じました。
 愛工大名電高の頃から、あまりにも頭抜けた才能、あまりにも完璧主義のため、
 個人主義と思われていたイチローが、世界一になるという目的のため、本当に必死で
 チームを引っ張って行った姿が、若い選手たちの心を一つにして行ったと思います。
 帰国中に一緒に練習したあの清原が、「わしはイチローマニアや」と言う程心酔したのも
 イチローのひたむきさを認めたからだと思います。
 6−5に追いつかれた9回、自らのヒットでキューバを突き放したのも、本物を強く
 感じさせました。偉大な監督と偉大なキャプテンに導かれ、ジャパンは伝説になりました。
 3年後は、アメリカが本気のリベンジを見せてくれる事を期待します。
    
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             ナゴヤからの手紙 2006.3/20
 
               「奇跡の融合」
 
  「合いがけ」というものがあります。丼の半分に牛丼のうわもり、残り半分にカレーを
 かけたりして、まあ本来あり得ないミスマッチを楽しむ。という物ですが、たいていは
 思いつきだけで終わり、新しい食品として認知される事は少ないと思います。
 あんぱんとか、カツ丼ぐらいでしょうか?
 「美味しんぼ」にもありましたが、マグロのトロにきな粉、なんてのはうれしい不意打ち
 を通り越して、食べてみたいとも思わせない不気味さがあります。
 
  イタリア料理に精通したシェフがラーメン店を開業する。どんなメニューにするか?
 誰でも想像するのは、多様なパスタ料理をラーメンでやったら・・・。という事ですが、
 これが簡単ではない。同じ麺料理でも、パスタは基本的にゆで上げの麺の水分を
 良く切り、ソースを絡めると言う料理法が中心です。一方ラーメンは、スープに泳いで
 いるのが基本。パスタ側にはスープスパ、ラーメン側にはつけ麺と言う異端児は
 おりますが、両陣営は今まで決して出合う事はなかった。いやトライは何度となく
 されて来たと思います。
 でも、例えば、なにかお好きなカップ麺に、レトルトのパスタソースをかけてみる
 ことを想像してみて下さい。脂っこさは可成りのものだと思います。
 
  それでは、「イタ麺」主人は、この異種格闘技にどう取り組んだか?
 前に有名店で「黄金のスープ」というラーメンを食べましたが、何とコンソメ味でした。
 洋風のスープと麺は、どうも相性が悪いようです。かといって淡白な和風の醤油味や
 塩味では、パスタに負け、変な麺を使ってやけに水気の多いパスタというだけのこと。
 そこで豚骨系になったのでしょう。九州系の、店に入るともう匂いが、というような
 ワイルドなのも好きですが、これではパスタソースの邪魔をします。
 徹底的に雑味を削り落とした純なスープが出来るのに、おそらく余人には想像出来ない
 苦労があったと思います。
 パスタソース側も、イタリア正統のままでいいわけではありません。ソースがスープに
 溶け出し混じった時に、いったいどのような味になるかわかりません。ソース側も、
 それぞれのレシピに応じたかなりの研究が必要だったと思います。
 しかも最も大切な事は、ちゃんとどちらの味でもある事。
 つまり3つの味がしなくてはならないのです。
 パスタソースの味、ラーメンの味、2つが調和した味。
 1 + 1が2ではなく、1であり3でもなければなりません。
 
 パスタの店の中にはバケットを軽くトーストしたものを一緒に出して、麺を食べた後の
 ソースを拭って食べてね。というところがありますが、この店でも、バケットが頼めます。
 「トリビアの種」で「フランスパンに最も合うカップ麺は?」というのがありましたが、
 ここのイタ麺にもフランスパンは良く合います。それだけでなく、ここにはごはんも
 あります。ラーメンライスという訳ですが、ラーメンライスの醍醐味。そして別名
 「犬まんま」ともいわれる「お行儀悪いけどうまいもん」の極致である、ぶっかけご飯。
 これをラーメン屋でやると、結構顰蹙ですが(チャーハン頼んで、おまけのスープを
 いきなりかけるのと、同じ位(笑))、この店では麺を食べた後のスープにご飯を
 ぶち込んでスプーンで食べるのが、むしろ推奨と言うか、デフォです。ここではこれを
 
 「リゾットにしてたべる。」
 
 と申します。ああ、もう幸せだ(笑)。
 
 名古屋の池袋(?)今池のちょっと北、住宅街の中に「イタ麺」はあります。
 (最近静岡店も出来たそうですよ。静岡の皆さん。)
 毒林檎氏におしえて貰って、行ってみました。
 JAZZの流れるこじゃれた店内は、ラーメン屋さんとは思えません。
 イタめし屋ならテーブル席が多いと思いますが、ここは全席カウンター。
 私が行った時はお客さんも結構しゃれっぽくて、いわゆる「ちょい悪オヤジ」系の
 お人が多かったです。
 
 パスタのメニューで考えられるほとんどのソースがイタ麺になっています。
 とりあえず無難そうなペペロンチーノにしました。
 本当はゴルゴンゾーラにトライしたかったですが、全面チーズ味ラーメンスープと
 いうのも、かなり勇気が要りそうだったので、次回の課題としました。
 辛くて、ガーリッキーで(何だ(笑))、香ばしいラーメンが出て来ました。
 ラーメン側での技術点は92点。パスタ側では88点。
 そして芸術点は100点でございます。参りました。
 
 ただ、残念ながらイタ麺食べて、「リゾットに」すると、私の膵臓は悲鳴を
 あげるでしょう。(結局食べたんだけど(笑)。ごめんよ、マイ パンクリーズ)。
 イタ麺だけで我慢しる。が無難ですが、昔先輩で飲んだ帰りは、必ずビストロで
 オニオングラタンスープ、という方がおられたのを思い出して、帰り際に
 「麺なしで、バケットかご飯、というのはオーダーできますか?」と言いましたら、
 「すみません、それはやってないんです。」というお返事でした。
 長年パスタソースとラーメンの融合に奮闘して来た方に、それは失礼だったかも
 しれません。でもちょっと主人の目がきらっと光った気が・・・。
 
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               シェフのおすすめ
 
                「いさぎよさ」
 
  元来私はミーハーで、好きになった人の所持品が欲しくなるのです。例えば楽器だと、
 「憂歌団」内田勘太郎大先生の愛機、Chakiのフルアコ。カメラですと高梨豊師匠の伝説の
 「ライカM3 & M2たすきがけ」に憧れてM2も手に入れたり。まったくアイドルに夢中になる
 若い衆と、なんら変わりがございません。
 
  で、、、、今回の私のアイドルは、もちろん前回ご紹介した増山たづ子さんでございます。
 ダムに沈む村を撮影し続けているおばあちゃんがいる事は知っておりましたが、その作品に
 触れる事がありませんでした。なんでこんなに素晴らしい写真が撮れるのか?
 もちろん、ほとんどは増山さんの素晴らしい感性=時間と空間を切り取る才能と、故郷への
 愛。被写体が心を開くお人柄にありますが、増山さん自身はカメラの知識が全くなかった
 訳ですから、当時いくらでもあった、たいした事のないファミリーカメラだったら、
 増山さんの偉業は、ただの「徳山村の写真おばあちゃん」の思い出と、膨大なサービス版の
 写真だけに終わったのではないかと思います。やはりコニカC35EF「ピッカリコニカ」との
 出会いが、一人の作家を誕生させたと言っていいでしょう。
 もう、そう思うと欲しくてたまらない訳で。C35EFの中古価格は幅が大きく、カメラ店の
 「どんなカメラでも1000円で下取り!」なんてので集めたワゴンセールでは500円だったり、
 完全にレストアされた美品だと1万円を超えたり(ま、安いですが)します。
 いくら何でも、この手のカメラに(オリンパスペンとかもね)1万出すのはお道楽が、
 すぎますが、かといって動かないのを、ニコイチ、サンコイチで仕上げる元気もないし、
 結局いつものおっさんのところで、5千円で程よくヤレたのを買ってしまいました。
 保護用のフィルターと、期限が切れて2年しかたってないフィルムを3本もつけてくれて
 ありがたかったです。今の私には5千円でも大金ですが、今回は自分の写真を原点に戻す
 意味で(お、かっこいい(笑))、散財しました。
 
  さて、このカメラですが、想像以上に凄いものです。軍艦部(上のところ)などは、
 同時代の国産カメラなら、例えばライツミノルタに匹敵する程重厚に作り込んでいるのに、
 実際のカメラ機能の部分は、驚く程シンプルで、コストダウンがはかられています。
 当時はおそらく高価な部品であったと思われるストロボ内蔵で、低価格に作るための
 やむを得ない仕様とは思いますが、例えばやろうと思えばコストダウンできたレンズは、
 ちゃんとヘキサノン38mm/F2.8(コニカは安いレンズはヘキサノンと名付けなかった。
 安物用は「コニカレンズ」という名にしています。)が付いていますので、いいカメラに
 したいという、開発陣の意気込みが見えます。
 つまり、このカメラの異様なシンプルさには、
 「失敗しない写真を撮るために、ストロボや高級機なみの光学系を持たせ、アマチュアに
  不要な部分はいさぎよく切り捨てる。」という思想があるのです。
 気がついた時、唸ってしまいましたが、実はこのカメラ、なんとシャッタースピードが
 一種類のみ。おっさんによると、「多分1/125だけだな」と言う事です。1/125というと、
 ASA100時代には「ピーカンの日なたは、1/125で絞り11。」というのが、鉄板でした。
 だからそれより暗い日陰とか、夕方、曇天などでは、AEが測光して、絞りをすこしづつ
 開ければいい。ギラギラの夏は絞りがあと一段、16までしぼれます。スピードが一つの
 シャッターと言うのは、コストダウンにもなるでしょうが、壊れない、狂わないという
 メリットもあるでしょう。
 絞りはあけると、ピントの合う距離の範囲が狭くなり、オートフォーカスでないカメラ
 ではピンぼけが多くなりますが、面白いのはファインダーを覗くと、右側にAEが決定した
 絞り値、左側に目測用の距離表示(人物が一人、二人、三人、山の絵)があり、
 薄暗い時などで、ストロボを使えないときは、
 「絞りあけるからね。距離をシビアに目測するんだよ。」と警告している訳です。
 絞りが8以上なら、かなりいい加減な目測でもピントはだいたい合うので、
 増山おばあちゃんの写真の凄くシャープなピントも納得です。
 私は、この手のレンズを絞り開放にした時の、とろんとしたボケ味が大好きなので、
 無理矢理絞りを開けさせようかと思います。手は検討済み。
 
  さて、本題に入りますが、昨年始めにデビューした、iPod shuffle。nanoの登場で
 すっかり影が薄くなりましたが、あえて液晶と複雑な操作を省いた設計には、
 「ポータブルプレイヤーは、何かをしながら聞くもの。それなら何を演奏するかは、
  機械にまかせればいい。」という思想が根底にあります。
 私も最初こそ、手持ちの曲が全て呼び出せるiPodに魅力を感じていましたが、最近は
 自分で好きな曲だけのプレイリストを作って、それだけ聞いていたりしますので、
 結局iPod shuffleでいいんじゃないかと思ったりします。
 iPod shuffleを使っている息子が進学し、毎日電車通学になるので、なんなら私の
 第二世代と交換してやろかと言ってみたのですが、断られました(笑)。
 あの軽さになれると、nanoはともかく普通のiPodは持って歩きづらいでしょうねえ。
 BGMを最も気軽に持ち出せるiPod shuffleで、唯一の煩わしさヘッドフォンケーブル。
 この製品を使えば、首に下げたiPod shuffleから、香水の様に音楽がまとわりつく。
 (そういえば、”香水瓶”というのも、どっかにありましたがねえ(遠い目)。)
 iPod shuffleを生み出した、「割り切りの思想」に沿った面白い製品だと思います。
 スピーカーとしては、第五世代iPod + iPod Hi-fiの対極にあるセットですが、
 両方是非欲しいところですね。
   
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 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは¥15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
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