Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
 ====================================================
  シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 207
                          2006.7/13
 ====================================================   
 
             今週のシトラス
 
  ワールドカップ、終わっちゃいましたね。決勝戦、3時に起きて半分寝ながら見て
 おりましたが、最後のジダンの退場には驚きました。
 世界のマスコミは「最大の愚行」「世界の子供たちにどう説明したらいいのか?」
 などと、「とにかく暴力はだめ」というスタンスで、これはもちろん当たり前ですが、
 ルールに従わない選手にファールを宣告したり、退場を命じたりするのがスポーツ。
 でも、相手を殴りたくなるほど、熱いパッションをぶつけ合うのもスポーツです。
 世界の子供たちも、暴力を容認するわけではないことは、とっくに判ってると
 思うんですけどね。
 
  むしろ、セリエAの深刻な八百長疑惑の方が、子供を傷つけると思います。
 例えば巨人とか西武とか、憧れのチームが、突然
 「悪い事したもんね。チームごと3軍に落とすもんね。2-3年は1軍に戻れないもんね。
  給料払えないから、上原も松坂も移籍するもんね。」
 なんて事になったら、泣いちゃうじゃすまないでしょう。
 
  ジダンは、試合で何度も暴力行為を繰り返して来た熱い馬鹿者ですが、ピッチの上の
 過ちは、試合中に償うもの。ジダンが最後までピッチにいたら、フランスは優勝出来た?
 のかも知れませんが、ジダンがいなければ、フランスチームは決勝戦のピッチに立って
 いなかった事も確かでしょう。
 ジダンはすでに自ら可能性をつぶすと言う罰をうけました。
 しかもこれから一生、妖怪「たられば」に苦しまされる事になるのです。
 彼を今も非難する事ができるのはチームメートと、せいぜいフランス国民だけでしょう。
 
 ———————————————————————————————————
 
             ナゴヤからの手紙 2006.7/13
 
              「アイデンティティ崩壊」
 
  「あまりに日常的な材料ゆえに、豆腐をやはり軽んじていたのではなかったか……
   海原雄山 汗顔の至りだ。(「美味しんぼ」第32巻「新・豆腐勝負」より)」
 
  私、名古屋人を約半世紀やっておりますが、こんな日が来ようとは思っても見ませんでした。
 大げさに言えば、足下の大地が突然崩れた様なショックを感じました。
 
  はじまりは、いつも何気ない出来事からはじまります。
 その日はいつもの様に、ネタ探しをしておりました。
 先日200号記念プレゼントにご応募いただきました方から抽選をさせていただくため、
 (ちなみに抽選はマイクロソフト様のエクセルで"RAND"関数とソートを用いました。)
 お送りいただいた応募メールを拝見しておりました。
 大変ありがたいお言葉をいただき、感動しておりましたが、中に
 「ナゴヤネタを楽しみにしています。」というお言葉が複数ありました。
 シトラスは名古屋のお店ですので、当然地元のお客様は沢山いらっしゃいます。
 このメールマガジンを読んでいただいている名古屋人の諸姉諸兄も多いかと存じますが、
 実は、名古屋で育った、或は名古屋の学校で学んだ、そういった方で、現在は別の地方に
 住んでおられる方が、名古屋情報を懐かしんでおられるという事がわかりました。
 本当に嬉しいとともに、皆様のご期待にお答えせねば、と気を引き締めた次第でございます。
 
  実は、最近「ヤドカリ」に比べ、「ナゴヤ」の方はややネタ切れ気味。
 結局先週は「名古屋式ホットドックと喫茶店」という予告ネタで凌ぎましたが、何かいいネタは
 ないかと、インターネットでリサーチをしておりました時に、当然今まで触れた事のない大ネタ
 についても、カーソルは動いて行くのでした。
 それは「味噌煮込み」。これほど名古屋を体現出来る素材はございません。
 「他の名物料理=手羽先、ひつまぶし、味噌かつ、あんかけスパ。これらは足下にも及ばない。」
 と断言せねばならんとせんでしょう(←もとネタはお分かりと思います(笑))。
 わたくしの乏しい体験では、この料理の深淵の片鱗さえも表現する事ができません。
 故に、あえて今まで真っ正面から取り上げるのを、避けて参りました。
 
  しかし、いつかは取り上げねばなるまい。無謀とは判っていても、やらねばならない時がある。
 こう思って、日頃から準備だけは怠りなかったわたくしですが(ほんとか(笑)?)、今回
 皆様の励ましをうけ、いよいよ時が近づいた事を感じました。
 Google様の検索サイトから、「味噌煮込み」を検索し、本当に偶然ですが、もう一つの名古屋の
 巨人、「きしめん」をつい続けて入力して検索しておりました。
 
 検索の結果、取材陣を待っていたのは、驚くべき事実だったのです。(一旦CM)
 
  「味噌煮込み きしめん」で検索の結果、出て来たのはなんと
 「味噌煮込みきしめん」???なんだこりゃ!
 出てくるのは、食べ物に関するブログと、通販サイト。
 ブログの主に名古屋人はおられないようです。概ね、このような内容です。
 「お土産を買って(或は貰って)から、ヤミツキになって通販で取り寄せてしまいました。」
 
  「おーい、全国のみなさーん。チガウンダヨウ。そんなものは名古屋には無いよう。」と
 青い空に向かって叫びたい衝動にかられました。
 味噌煮込みはうどんで作るんです。これは、熱々の麺や汁を蓋で受けるのがあたりまえなのと
 同じ位、味噌煮込みの鉄則です。
 おそらく、お土産・通販の限界として、
 1.味噌煮込みの麺は特殊であるため、長期間の保存に耐えない。
 2.味噌煮込みの麺は特殊であるため、名古屋の店内なら雰囲気で「こう言うものか」と初めての
  客を納得させられるが、家に持ち帰ると、初めての方が「生煮え喰わせやがって!」と苦情の
  電話を入れる可能性がある。或は「いつまで煮ても柔らかくならないんですが」という問い合せ。
 3.一方きしめんは有名であるが、実にシンプルである。言い換えれば「華がない」。
 以上の様な理由で、土産用「味噌煮込みきしめん」が誕生したと推測する。
 そして、重いういろに代って、昨年の愛知万博によって一気に名古屋土産の首位に躍り出たのでは
 ないかと思うのです。
 
  かようなことを、同僚に告げ、「有名な名古屋名物を名古屋人が知らんと言う事になっとるゾ。」
 と、いかにも名古屋文化人ぶって見せたところ、意外な返事が。
 「なに言っとりゃーすの、名古屋にも味噌煮込みの麺、きしめんで出さっせる店もあるげなよ。」
 (共通語訳:何を言っておられるのですか?名古屋でも味噌煮込みの麺をきしめんで作ってお出し
  しておられる店舗があるやに聞き及んでおりますよ。)
 
  ははは、嘘だろ、嘘だと言ってくれ。馬鹿な・・・。
 名古屋人としてのアイデンティティが、一挙に崩壊した瞬間でした。
 東京の方に「東京土産の江戸前寿司入りもんじゃ、最高ですね(想像したくない)。」
 大阪の方に「大阪名物、たこ焼きいりお好み焼き(いやこれは案外いけそう。あるかも。)・・・」
 とにかく「いや~~~~~っ!!!」という感じでした。
 いつか「味噌煮込みきしめんも知らない名古屋人ワロスwwww ニワカだなwwww」と某2ちゃんで
 嘲られる日も近い。
 いや通販しか知らない人にとっては、それが現実。しかも通販最大手は、何と「寿がきや」ですよ。
 
 「へー、味噌煮込みきしめんの寿がきやって、ラーメン屋もやってるんだぁ。」
 いや~~~~~~っ!!!("~"120%増量(笑))
 
  翌日、早速リサーチ開始。まず味噌煮込みと言えば「山本屋」。ここは、
 「山本屋総本家」と
 「山本屋本店」があり、それぞれかなりの支店をもっています。それぞれのHPには、
 「まぎらわしい名前の店にご注意下さい。」と書いてありますので、長年の経験に基づく、
 わたくしの鋭い勘では、たぶん仲が悪いと思います(じっちゃんの名にかけて)。
 ま、この二者の間に潜む深くて暗い淵?については、名古屋人は多くを語らないのが礼儀です。
 と言うより、「どっちも美味いでいいがね。」というスタンスです。流石に近所に山本屋が
 ある事がステータスな土地柄。どっちかに改名されても困ると言う(笑)。
 何軒かの山本屋に電話したところ、「うちはやってない。」というお返事。
 それではと、通販なら確かにやっている「宮きしめん」に突撃。どうせなら風情のある所と、
 熱田神宮境内の売店に行きました。しかし場所が悪かった。
 ここは屋外の露店なので、この時期メニューに味噌煮込みなんてある訳がない(しっかり!)。
 
  また翌日、件の同僚の襟首を掴んで自白させたところ、
 「た、確かガスビルの山本屋・・・がく」と、快く教えてくれました。
 HPで調べた所、今池ガスビルの「山本屋」は「総本家」系ですが、「グループ」ではなく、
 「姉妹店」とのこと。言うなれば「舎弟」ではなく、「叔父貴」といったところか?
 名古屋の味噌煮込み事情に詳しいあるサイトでは、「第三勢力?」と表現されていました。
 とにかくその日の夕方、インディペンデントな山本屋に言って来ました。
 ひつまぶしの有名店「しら河」もある地下食堂街の奥に、街のうどん屋といった佇まいのこの店は
 ありました。まだ早いので、親父が新聞読んでました。おお、いかにも
 「昔はやんちゃしました。」みたいなインディペンデントな叔父貴だぜ。
 
  お品書きは、さすがに味噌煮込み中心。そこに「きしめん台60円アップ」となって
 いました。早速注文。後から入って来た人の味噌煮込みが先に来て、「何で?」と思ったが、
 その後5分程で、来ましたぁ。
 確かにきしめんですよー。うん、麺は固めだが?汁は?うん美味い。でも澄んでいる。
 いや味噌だから。澄んではないが、味噌煮込み特有の、いきなり煮込む麺から出る、リゾット状の
 どろどろが、ない。こうなるとむしろ、元々の出汁の味、味噌の配合の腕がはっきりわかります。
 
  食事後、ちょいワル叔父貴のご主人とお話できました。
 私:「名古屋人50年やっとるけど、きしめんの味噌煮込み食べた事ないで、来ました。」
 主:「そおですか、ありがとね。今度はうどんも食べにきてちょ。」
 私:「きしめんはゆでてますね。煮込むとくずれるから?」
 主:「味噌煮込みのうどんは、打つ時塩を入れんの。だから生麺をいきなり煮込んでもいいけど、
    きしめんは塩を入れるで、下茹でせんとあかんの。だからおたくのが後になったの。」
 なるほど・・・。教えられた。
 インディペンデントな理由は聞かなかったけれど、実は総本家で手打ちの麺を出すのは、
 ここだけとの事。なるほど奥に麺打ちのスペースが。そのへんが理由?
 
  なお、きしめんで煮込みを出すのは、総本家でもここだけとのことです。後でネットで調べると
 山本屋ではない大曽根の店がきしめん台の味噌煮込みで有名らしい。こちらも一度行ってみたい。
 とにかく、味噌煮込みについては、またご報告する折もあろうかと思います。
 まだまだ奥は深いのです。
 
  玉子入り、きしめん台+60円で、950円也。決して安いとは言えませんが、
 名古屋人の話のタネにはいいですよ。もちろん、うどんの方も美味い事は間違いないでしょう。
 山本屋ですから。手打ちですから。
 
 ———————————————————————————————————
 
               シェフのおすすめ
 
              「一眼デジカメの真の友」
 
  一眼デジカメの世界もにぎやかになって参りました。
 京セラコンタックスとコニカミノルタが撤退したときは、暗澹たる気持ちになりましたが、
 コニカミノルタはソニーが技術資産を継承して、名前も「αシリーズ」のまま新製品が登場。
 苦戦していたペンタックスも、手ぶれ補正付きの「K100」を発表。この「K」ですが、こちらも
 伝統のマウント、一時は最も世界標準に近かったバヨネットマウント「Kマウント」の事らしい。
 家電の雄、パナソニックはフォーサース規格の「L1」。私は古いレンズもいろいろ使える
 Kマウントが好きですが、カメラとしての魅力は「L1」も捨てがたいですね。
 フォーサース規格というのは、ちょっと特異な規格です。ハイエンドの一眼デジカメは撮像素子の
 面積が、ほぼ35mm銀塩カメラと同じ、つまり35mmフィルムの一こまと同じ位の大きさがあります。
 普及機はAPSサイズ。例えば銀塩の35mmカメラ用のレンズが1.5倍換算位になります。つまり
 50mmの標準レンズを使うと、70-80mm位の中望遠レンズとして使える訳です。
 フォーサースは更に小さくて、2倍換算。50mmレンズは100mmレンズの感じになります。
 一般的に撮像素子の面積が広い方が、高画質機の設計には有利と思われていますが、
 フォーサース陣営にはオリンパス、イーストマンコダック、富士写真フイルム、三洋電機、
 シグマ、松下電器、Leicaが参加しており、レンズや撮像素子、画像処理技術のノウハウは
 かなり高いものがあります。レンズマウントは全くの新設計になりますが、オリンパスを
 除けば、一眼レフ用レンズの長い資産がある訳でもないので、あっと驚く新製品が出て来る
 可能性は秘めています。
 こんどのL1はよくライカのレンジファインダーカメラのデザインをイメージさせており、
 本当に持つ喜びのあるデザインと質感だと思いますが、人々がフォーサースに期待した
 「レンズが小さくなる→カメラも小さくなる。」という、オリンパスペンFの再来という
 イメージは実現していません。せめて戦前のバルナックライカの大きさと軽快さを実現して
 欲しかったと思います。いわゆる「あゆのLumix」の形・大きさのままでフォーサースレンズが
 付くなら、すぐ買いますが(そんな金がどこに(笑))。
 
  一眼デジカメに必要なアイテムは、以前ご案内しましたようにフラッシュメモリですね。
 いろいろいじって「現像」できる、RAWモードで撮った方がいいに決まっています。
 でもそうすると、メモリをどんどん喰って行く。
 まあこまめにデータをパソコンに移して行けばいいのですが、いつもノートパソコン持って
 歩けるわけじゃなし、結局フラッシュメモリを複数買わざるを得ない事になります。
 前回ご案内したようなノートパソコンの内蔵HD大容量化作戦のついでに、それまでの内蔵HDを
 今回ご紹介するケースに収めれば、あまりフラッシュメモリを買わなくてもどんどんデータを
 これに移して、メモリをまっさらにできます。充電型リチウムイオンバッテリ内蔵ですので、
 デジカメと一緒に携帯が可能。もちろんUSB2.0接続の高速外付けHDとしても使えます。
 
  銀塩写真程ではないですが、写真の整理は面倒なもの。私は「iPhoto」の「ライブラリ」
 フォルダをいくつも作って、「option」を押しながらの立ち上げで使い分けています。
 20-40GB程のスペースがあれば、当分困らないでしょう。これ欲しいです。
 
  対応メモリーカードは、コンパクトフラッシュtypeI&II、マイクロドライブ、SDカード、
 マルチメディアカードメモリースティック、メモリースティックPro、 スマートメディア、
 その他CFカード型アダプターに接続したメモリーカードと、ほとんどのフラッシュメモリが
 対応しています。
 
  持って行くレンズを一本減らして、カメラケースにしのばさせていけば、旅行の時など
 さぞや安心だろうなあ。と思いますね。
 
 ☆メモリカードリーダー付2.5"HDDケース KPD-2500S (シルバー) ¥6,300(税込)
 ☆メモリカードリーダー付2.5"HDDケース KPD-2500BK (シルバー) ¥6,300(税込)  
  メモリーデータをHDDに、PCが無くてもコピーできます! デジカメのお供にいかがですか?!
  バッテリー内蔵ですから、場所を選ばず何処でもメモリーデータをHDDにコピー可能!
  メモリーカード・コピー機能付き2.5インチハードディスクケースです。
  アクセス状況を液晶パネルで便利に確認。
  もちろん外付ハードディスクケースとしても使え、メモリーカードリーダーとしても使えます。
  COPY機能はFAT形式対応。 最大4つまでのマルチパーテーションに対応しています。
 
 
 ———————————————————————————————————
 
               お願い
 
 メールの転送を指定している購読者さまへお願いです。
 転送先が無くなったり、未読がたまってあふれてたりしてませんか?
 メルマガを発行すると多くの転送エラーメールが弊社に届きます。
 お手数ですが一度見直しをお願いいたします。
 
 ———————————————————————————————————
 
       パソコンレスキュー はじめました
 
  Mac&Winのノートでハードディスクの容量が足らない!
 ノートパソコンのデータが読めなくなった!
 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは¥15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
 ———————————————————————————————————
 
 シトラス「柑橘系林檎新報」は週1回を目標にお送りしています。
 バックナンバーをシトラスHPに掲載しました。また、お友達で配送御希望の方が
 いらっしゃいましたら、下記URLから登録が可能ですので、是非、教えてあげて
 ください!
 (メールマガジンの配布中止をご希望の方も、お手数ですが同じURLから
  お手続き願います。)
 
 
             株式会社やまきつ テクノポートシトラス
             http://www.yamakitsu.co.jp/
             TEL 052-979-6610  FAX 052-979-6615