Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
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  シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 213
                          2006.8/30
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             今週のシトラス
 
  いやー、12個どころか1個減っちゃいましたよ。冥王星については、前から
 「惑星とすべきでない。」という説も根強く、発見者がアメリカ人であったことから、
 アメリカの天文学会は残したかった様ですが、冥王星を惑星と認めると、似た様なのが
 これからゴロゴロ発見されちゃう可能性があり、まあ外すのも仕方ないのかな、と。
 まるで竹下元首相の口癖みたいな決着になりました。
 日本のマスコミでは「冥王星が無くなる」などと訳のわからない報道をしてました。
 「水金地火木・・・」も76年前までは「海」で止まっていたのでしょうから、
 まあ慣れでしょう。教科書会社を心配する報道もありましたが、これから毎年新しい
 惑星が発見され、際限なく改訂する心配が無くなったのですから、むしろ大喜びでは?
 ワンパターンなマスコミに比べ、某巨大掲示板はさすがですね。冥王星をななんと
 薄幸な萌えキャラにしてしまいました。
 「冥王星 萌え」でぐぐると、まとめサイトがありますが、イイです。GJ!
 特にレス98にはホントにほろっとしました。是非ご一読を。
 
  それにしても、「dwarf planet」の訳語(まだ正式には決まっていないがマスコミが
 勝手に使っている)「矮惑星」だけは納得いきません。
 翻訳サイトでは「惑星を小型にしてください」と訳してしまうExciteを除き、
 「小型の惑星」と訳される「dwarf planet」ですが、無論あのドワーフ惑星ですね。
 だったら、エルフ惑星とか、ゴブリン惑星とかありそうですが、この言葉は「小人」と
 訳す事から、日本語では「矮」を当てはめるのが、日本の英語界の常識です。
 「dwarf planet」には、確かに惑星としては大変小さい事が判った冥王星のイメージが
 つきまとっているのでしょう。
 ファンタジーに詳しい人ならお判りと思いますが、ドワーフは人間じゃありません。
 人間に非常に似ていますが、全く違う種族、いや小さい生物です。
 日本語の「矮」には「矮小」という言葉で判る様に、比較するものと本質的には同じだが
 小さいものをさします。「犬の矮種チワワ」の様に使います。
 つまり「dwarf planet」とは、惑星に極めて似ているが、小さめで異質。という意味が
 含まれているのに対し、「矮惑星」ではどうしても「小さい惑星」になってしまいます。
 今後遠く離れた冥王星族のなかに、少なくとも水星クラスの大きさの星が発見される
 可能性だってあるのにね。
 
  このメールマガジンをお読みの方に天文学者の方がいらっしゃいましたら、是非
 「矮惑星」は採用しないで下さい。もっと的確な和名はあるはずです。
 私だったら、全然ひねらないで、
 「準惑星」とします。これが、今の冥王星たちやケレスの立場を的確に表していると
 思うからです。
 
  アメリカは惑星発見者を生んだ国、という栄誉を失いましたが、ミッキーマウスの
 愛犬に「プルートー」と名付ける程、冥王星にいれ込んだ76年間があっただけ
 幸せだったとも言えるでしょう。
 肉眼で確認出来ない惑星なんて、歴史的にも無理があったのでしょう。
 あ、そうすると天王星、海王星もヤバいか?(あ、地球が一番ヤバい(笑))
 やはり、無理だったと。そうだよね、ネズミが犬を飼うなんて(そこか)。
 
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             お詫び
 
  先号発行直後に、読者の方からご指摘を受けましたが、
 先号の中で弥勒菩薩の現れる未来を「6億7千万年後」と書きましたのは、
 「56億7千万年後」の間違いでございました。(コピペミス(汗))
 
 謹んで弥勒菩薩様にお詫び申し上げます。
 
 解説しよう。弥勒菩薩のおわす「兜率天」は一日が地上の4000年にあたるという、
 孫吾空が修行しそうな所なので、弥勒菩薩の寿命が4000年という事から導き出された
 数字なのだ。(正確には4000年×4000年×365日だと58億4千万年になりまんねん)
 おい、寿命がつきたら死ぬじゃんと思いますが、菩薩は仏陀の修行期ですから、
 死んで成仏。という事でしょうか?
 ただ兜率天には別の時間が流れている訳ですから、「ナルニア国」みたいに時間の
 経過速度が、こちらの時間とは無関係とも考えられます。明日いきなり、
 「おっす、オラ弥勒。修行終わってけえったゼ。はらへったぁ。チチ、なんかねーか。」
 なんて、おいでになるかも知れない訳です(重ねて弥勒菩薩様にお詫び申し上げます)。
 
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             ヤドカリの貝殻 2006.8/30
 
              「使えるやつ」
 
  これからの老齢社会、住宅リフォームの目玉は、ボーダーレスとIHでしょう。
 毎日調理していると、火の元には大変神経を使います。
 朝ご飯を食べて、出勤する時など、一旦鍵を閉めても、気になったら戻って火の元を
 確認します。ましてや、これからどんどん歳取って来ると、火事だけは出したくない
 と真剣に思います。IHの移動用レンジ(一個だけのもの)は比較的安価ですが、
 台所用の2連型は結構高く、相変わらず気をつけながら古いガス台を使っていますが、
 夕食時間がまちまちな家族のために、温め直しが出来る様に家族用の食卓にはいつも
 移動用IHレンジが乗っていますので、自然に調理用鍋類もIH対応になっていきます。
 
  ご存知かと思いますが、現在の家庭用鍋・パン類はアルミ製でフッ素加工等の、
 焦げ付かないタイプが定番です。
 IH対応のものは、底に丸い鉄板が貼り付けてあり、この部分が電磁調理器により発熱、
 調理が出来るという訳です。
 最初は普通のより高かったのですが、今はIH対応が普通になり、1000円程度で、
 大抵の形のものがありますが、中華鍋だけはありません。
 
  「美味しんぼ」でも一度紹介されていましたが、熱量がかなり高くなってきて
 充分実用に堪える様になったIH調理の泣き所は、「鍋をあおる事が出来ない」
 事です。原作者の雁谷哲さんは、「美食倶楽部」の様な芸術的な料理を描く反面、
 家庭で簡単に食べられる料理にも愛情を持っておられる方で、IHには出来ない事も
 あるが、調理法を変えれば充分実用になる厨房器具である事を語っています。
 (ちなみに雁谷さんはMacユーザーらしく、美味しんぼにはよくMacが出て来ます。)
 中華料理には「炒(チャオ)」即ち強い火力で鍋を炙り、具をあおる事によって
 焦げ付かせずに、ふんわりと仕上げる技があります。美味しんぼだと、
 「ズコズコズコ」と言う奴ですね。
 IHは電磁面に鉄(最近松下が非鉄でも発熱する新型を出しましたが、恐らく鉄が一番
 効率はいいでしょう)が載る事で発熱しますから、鍋の底面が浮いては発熱しません。
 第一「ピッピッピッ」とアラート音がなってしまいます。
 
  まあ、諦めてあおり系料理だけはガスを使えばいいのですが(私の場合炒飯だけ)、
 完全IH化キッチンでは、そうはいきません。長らく謎であった「黄金炒飯」の秘法が
 完全に明らかにされた現在、美味い炒飯は家庭でも作れます。
 そこで、鍋業界は中華鍋とは言えないにしても、ある程度納得のいく「炒め鍋」を
 開発しました。
 「あおる事ができないなら、出来るだけ掘り返しをしやすくする。」
 「掘り返し」は私の造語ですが、鍋に直接あたり熱が充分に回る下の具材と、熱が
 届かない上に乗った具材を、頻繁に入れ替える事です。混ぜるというより、
 入れ替えです。これをフライパン型(IHでは底が丸い中華鍋型は使えない)の鍋で
 行うのですが、ここに工夫があります。この新しい鍋は深いのです。
 私がメインに使い、フル稼働している炒め鍋は、家庭用としては最大の28cm。
 そして深さが7cm以上ある壁面が垂直な、つまりとても深いフライパンです。
 これだけ深いと、テフロン製フライ返しで「掘り返し」をしても、具材がこぼれる
 危険性は大変低くなります。
 この大きさ、深さは他にもいい所があり、金属の質量が上がるためか、ガス台で、
 かなりハードな炒め物を繰り返しても、焦げ付きが今のところ見られません。
 フッ素加工等のフライパンは、いずれ焦げ付く様になり、買い直す宿命にありますが、
 半年使って、今のところその兆候は出ていません。
 
  さて「あおり系」は置いといても、この鍋、ものすごく多用途です。つまり普通に
 「鍋」として使えるのです。普通のフライパンで鍋料理を作ろうとしても、容量が
 少なすぎて、家族用には向きません。ところがこの28cmに少なくとも4cm程度の水を
 入れるとすると、4×14×14×πですから、2.5L弱入ってしまう訳です。
 面積が広いため、蒸発が早いと言う欠点はありますが、煮詰めて水分を減らす料理が
 多い事を考えますと、蓋を上手く併用すれば、結構問題なく使えます。
 ジャガイモ5個、タマネギ3個、人参2本、牛肉700gの肉じゃがをいきなり作る事も
 可能です。しかも我が家では、この鍋を2個買いましたので、片方でタマネギを
 きつね色に炒め、片方で肉をこんがりローストして、同時進行でハッシュドビーフを
 作り上げる事も可能です。
 
  極めつけは、パスタです。この直径28cmは「横に」スパゲッティを放り込めます。
 業務用でなければ、まず28cmのパスタ鍋はありませんから、家庭用の本格的な寸胴でも
 スパゲッティを「縦に」投げ込みます。うっかり熱い鍋のふちに麺があたり、縞模様
 になったりしたら台無しですよね。それがないのです。100g程度ならそのまま、
 それ以上なら放射状に広げて投げます。湯が沸くのも速いので、あの
 「もうちょい食べよかな」のときの、湯が沸くまでのしらけた時間が緩和されます。
 
  この鍋が1000円で買えるのですから、いい時代になったものです。
 唯一の弱点は、重い事。私は2つの鍋に同時に同じものを作り、最後に一つにまとめて
 食卓に運ぶ、という事をよくやりますが、こうすると総重量は5kg以上になり、柄だけで
 持つのはかなりの苦労です。男の料理用ですかね。エクササイズには最適ですが(笑)。
 
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               シェフのおすすめ
 
                「革命」
 
  シトラスの毒林檎氏、S氏も参加したWWDC 2006ですが、ハードではMac Pro、そして
 次世代OSの「Leopard」が華々しく公表されました。
 デモされたLeopardの各機能のうち、最も私が「すぐ欲しい」と思ったのは、
 「Time Machine」ですね。おおよそコンピュータ使ってて一番めんどうなのは、
 「あー、あれどこ行ったぁ。どこかにある、ない、検索して、ない。消してもた。」
 という瞬間です。
 今回Appleが用意したこのバックアップ機能は、誰もが考え、夢想した完璧な
 バックアップを、巨大なサーバや、専任のSEなしで実現します。
 
  簡単に説明すると、「大きなHDを用意して、定期的な自動バックアップを取る」と
 言うものですが、それなら定期的に丸ごとバックアップして、DVDに保存なんて言う事を
 すればいいのかも知れませんね。
 でも米アップルのプロダクトマーケティングインタラクティブメディア担当
 シニアディレクターのフランク・カサノバ(Frank Casanova)氏(はー、長い)によると
 「そういうのは、バックアップと言わないんです。それはアーカイブ。」
 Time machineの革命的な所は、まさに時間をさかのぼってその時の環境が完全に再現出来る事。
 インターフェイスは変わるかもしれないそうですが、デモでは宇宙空間を何枚も何枚も
 デスクトップがすっ飛んで行くイメージでしたね。これ死ぬ程欲しいです。
 
  この間HDの掃除をしたとき、うっかり100号までの「柑橘系林檎新報」を消去してしまい、
 猛烈に後悔しています(OS 9のOutlook Expressを消しちゃった(涙))。
 シトラスの旧サーバに残っているそうですが、簡単には取り出せない由。この歳になるとあと
 何年生きられるか判らないので、自分の書いた物は出来るだけまとめて置きたい・・・
 (そう思うのは自分だけですが(笑))と思うのです。
 こんなとき「Time Machine」が仕込んであったら、瞬時にしてその頃まで戻れるのです。
 多分最初はえらい時間がかかると思いますが、後は差分を記録するので時間はかかりません。
 まあ、想像ですけど。
 
  カサノバ氏によると、MacBook以外のノート型は、外付けHDが必要になるそうで、きっと
 高速無線LANを使った独立型HDなどが流行りそうですね。
 一方デスクトップは、本体内にHDを複数内蔵出来るので、簡単にTime Machineを構築出来ます。
 その場合、出来るだけ大容量のHDを内蔵する必要がありますが、こうなると、最近の主流は
 シリアルATA。最新のマシンを除けばMacのHDはATAですから、メーカーが開発をそろそろ
 終え始めている大容量ATAディスクを漁る日が来て、一時のSCSIディスクの様に、希少価値で
 値が上がったりする時代が来るかも(まだ気が早いか(笑))。
 
  今回ご紹介のPCIカードはATA2機、シリアルATA2機をドライブ出来る言う
 「なんでもオK」なカードです。しかもRAID0,1をサポート。Time Machineにとっても、
 速いドライブは大切だと思います。これさえあれば、とりあえず安心。
 巨大アヒルが園児を喰う(それ、ちがくない?)保険の様なアイテムですね。
 
  噂によると、Leopardは低速なG4あたりも切り捨てていないと言う事です。最新のマシンも
 魅力ですが、中古のPowerMacG4の400MHzあたりを買って(出来たらCPUアップグレードして)
 Time Machine仕込んで、ファミリーマシンとして使い倒すのもいいかも知れません。
 うちのボンダイは家族全員が結局OSXに移行してしまい、有名な「先頭8GBの呪い。」に
 よってパンク寸前です。次期候補にeMacあたりを考えていましたが、これもいいかも。
 
 ☆PCI to Serial ATA/ATA Combo Card For Mac ¥6,930(税込)  
  最新のSerial ATAと従来のUltraATAに接続するためのPCIカードです。
  つまりどちらのATAハードディスクも接続可能なカードです!
  接続されたハードディスクは起動ディスクとして使用でき、もちろんBigDrivesに対応
  (137GB以上の大容量HDDに対応)しています。
  2台までのシリアルATAドライブをサポートし、RAIDレベル0(ストライピング)、
  RAIDレベル1(ミラーリング)を実現。 2台のシリアルATAと2台のATAドライブで計4台の
  ハードディスクを増設可能。
  設定簡単、差し込むだけで最新1.5Gbit/secの高速化されたSerial ATAデバイスを接続できます。
  PowerMac G3 Blue&White以降のPCI搭載のデスクトップMacに対応。最強のHD装備を! 
 
 
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 お手数ですが一度見直しをお願いいたします。
 
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       パソコンレスキュー はじめました
 
  Mac&Winのノートでハードディスクの容量が足らない!
 ノートパソコンのデータが読めなくなった!
 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは¥15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
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 シトラス「柑橘系林檎新報」は週1回を目標にお送りしています。
 バックナンバーをシトラスHPに掲載しました。また、お友達で配送御希望の方が
 いらっしゃいましたら、下記URLから登録が可能ですので、是非、教えてあげて
 ください!
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