Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
 ====================================================
  シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 300
                          2008.7/21
 ====================================================      
 
             今週のシトラス
 
  大変お待たせいたしました。
 300号目前にして、一週間足踏みをしてしまいました。
 野球選手が2000本安打とか200勝とかの手前で、足踏みするのと同じ、
 という程てぇしたもんじゃござんせん(汗)。
 
 野球選手と言えば、これだけは言っておかなくちゃ(モナ絡みなんか知んないよ)
 
 野茂英雄さん。おつかれさま。そして本当にありがとう。
 
 実は、ある読者の方から、
 「いよいよ300号ですね」というお便りをいただくまで、うっかり忘れて(汗)おった
 位でございます。
 とりま(所々で若者用語を用いる事こそボケ防止の妙薬とぞありおりはべりいまそ..)
 100号の時も200号の時もささやかなプレゼント企画をさせていただきましたので、
 今回も、と用意に時間がかかってしまいました。
 というわけで、この下のコラムで詳しく、お詫びと、お礼と、ご紹介をいたす所存にて
 隅から隅まで、ずずずいーーーっと、
 お頼み申し上げ奉ります。
 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
           ヤドカリの貝殻 2008.7/21
 
              「やはり」
 
  当然のように予約をとった。
 一週間、わくわくして、それだけを楽しみに仕事に行った。
 
  長らくの読者の方ならお分かりと存じますが、映画は私の大切な現実逃避の友で
 ございます。
 今年は前半は行く元気がなかったのですが、5月からナルニア、インディージョーンズと
 思い入れの大きい作品を見る事ができ、結構仕事上も大変な時期でございましたが、
 支えにする事ができました。
 次はハリーポッターかな?と思っておりましたが、大変な作品が予定通り(だって
 予定通り公開の方が少なかったりする(笑))公開されました。
 
  宮崎駿監督作品は、もうみられないかも・・・と思っておりました。
 「千と千尋」からのCGの使用。「ハウル」のデジタル彩色。
 もうこの人が作り上げて来た、職人芸のような大作アニメ映画の時代は、ついに終わりを
 告げてしまったのではないかと、思ったからです。
 作品が出来るたびに、
 「これで最後になる。」といい始めていた駿氏の最近を考えると、本当に燃え尽きて
 しまったのではないかと思っておりました。
 
  息子の吾朗氏が、アニメ映画の監督をしたいと言い出した事も、氏には大きな
 ストレスであった事だろうと思われます。
 偉大な父は、自分の子供を評価するとき、いわゆる
 「親ばか」になる事を嫌い、必要以上に厳しい評価をする、と言われます。
 しかし、子供は優秀であればあるほど親を乗り越えたいもの。
 何度も反対し、最後には口も聞かなくなったほど対立したようですが、
 結局「獅子は我が子を」という感じで、「ゲド戦記」は公開されました。
 やっぱり駿氏は激怒。まあ大方の素人評も「駄目だこりゃ(byちょーさん)」な感じ
 でしたが、おそらくこの間の状況が駿氏に火をつけたのではないかと思います。
 
  「崖の上のポニョ」は、最初恐らく短編、または「ジブリーズ」の様な省略された
 線で描かれた小品で構想されたのではないでしょうか?
 一線を退き、大看板を後進に譲った落語家が、小話や短い噺で味わい深い高座を勤める
 様に、そういう小さな作品の中にキラリと光る実験的な試みを盛る。
 これからの宮崎駿作品は、そんな感じになるのだろうなあ・・・と漠然と思ってました。
 
  期待は大きく裏切られました。
 土曜日の満員のレイトショーで見た「崖の上のポニョ」は、
 
 1.子供が大喜びしそうな美しい海のビジュアルと可愛いキャラ。
 2.「私は子育てに失敗した」と語る駿氏の考える理想の家族像(母親を名前で呼ぶ5歳の
  主人公に早くも議論沸騰)。
 3.人間を中心としない世界観。
 
 等、今までの宮崎作品にもみられたしっかりした作品なのですが、
 なにしろ上映が終わった後の観客の頭の上に、
 「?」が付いていると評した方がおられましたが、まさに私もそのとおり。なにか、
 「これで終わり?」といった感想でした。最近宮崎監督は
 「もう大風呂敷を畳むのはやめた」と発言しています。
 
 ナウシカとか、ラピュタとか、初期の作品には、ハラハラドキドキの上で、きちっと
 ストーリー上の事件があり、しっかり解決するというカタルシスがあります。
 唯一「紅の豚」だけは、全編
 「カーチスと空中戦。それから殴り合い」というだけの映画で、
 「大好きなものを映画にするだけなのに、なんでこんなに面白い」という作品ですが。
 あとは、氏の言う「大風呂敷(この拡げ方の凄さは毎回驚かされる)」をなんとか畳む
 方向の映画が初期には多かったのです。例えば
 「となりのトトロ」では、メイの行方不明をトトロが見つけ、ねこバスで連れ戻すと言う
 全世界が喝采を送った(これ大げさでない)結末を迎えましたが、これも
 「トトロは本当は、そういう事には興味がないんだよね。」と宮崎氏は複雑な心境であった
 そうです。
 「もののけ姫」では既に相容れない文明と自然の対立を、むりやり2人の愛で結びつけると
 言う、しかし今後は未定。ハッピーエンドかどうかも未定と言う、観客にゆだねる様な
 終わり方でした。
 
 「千と千尋」の豚選びも、久石譲氏の完全な劇番音楽によって、大きなカタルシスを
 得ましたが、プロデューサーの鈴木氏との間で、激論の上であのようなエンディングに
 なったと言われており、駿氏は一向に風呂敷を畳もうとせず、上映時間がどんどん長く
 なった由。
 「ハウル」に至っては、殆ど風呂敷は畳まれず、もう観客も素晴らしい映像に圧倒されて
 「あれ?結末は?」みたいな感じだったと思います。
 
  まだ上映直後であり(滑り出し大変上々との事)、細かい点に言及する事は避けますが、
 主人公の母の言葉、
 「不思議だなあと思っても、とりあえず前に進もう(うろ覚え)」に象徴されています。
 正月までのロングラン興行が成功するには、リピーターが現れ、口コミで客が増えなければ
 なりませんが、今のところ私はまた行くつもりです。
 なんだかわからない感情が私をそうさせる映画です。
 
  全編セル彩色※で作られたという意味で奇跡的な映画ですが、構想は昔からあったが、
 「海を描くのが大変なので面倒だからやらなかった。」という作品を真っ向から描ききった
 芸術性の高い作品です。でも子供大喜び。というのが凄い。そして
 「誰も死なない映画なのに死のイメージが強い。」とか、
 「意味がわからないところが多すぎる。」という大人な感想も多いですが、一回目は
 子供目線で楽しんで、そのあと何回か見て
 「ああ・・・そういう事か・・・。」と判る(正解でなくて可)という作品です。
 
 ※背景に透明なセル(薄いプラスチック)を重ね、そこに描いた線画に職人が一枚一枚
  着色して、1秒に25枚と言う分量で取り替えて動きを表す。余りに大変な人海戦術なので
  韓国や中国に外注する事も多かった。ジブリだけでなく、現在では線画をスキャナーで
  取り込み、コンピュータ上で着色するデジタル彩色が主流となり、現在テレビ放映で
  セル彩色は「サザエさん」のみである。
 
 「駄作だ。駿老いたな。」という意見もないでもないですが、今のところ少数の様です。
 起承転結のはっきりした、伏線が全部回収される作品しか認めない方には所詮最近の
 宮崎作品は無理なのだと思います。
 とにかく一度はごらんになる事をおすすめします。2年前に製作発表された時の
 
 「少年が金魚を拾う話(笑)」から受け取るイメージとは全然違う話です。
 
 あまりのぽにょの可愛さに、帰りにソフビキーホルダーを買ってしまいました。
 出来はいいのですが、値段が・・・。
 「ぼったくりだーーーー!と思いましたら、値段が、
 
 「893円。」なるほど。
 
 
 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
             シェフのおすすめ
 
            「ありがとうございます」
 
  おかげさまで、シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」が300号を迎えました。
 これも皆様のおかげと、感謝の念に耐えません。
 
  2001年6月にスタートした時、弊社社長の毒林檎氏が不定期に発行していた、
 「毒林檎瓦版」の評判が大変良く、そのコラムをもっと定期的に読みたいと言う、
 ご要望が多くて、その編集人として私が担当する事になりました。
 名前もシトラスから「柑橘系林檎新報」と名付けさせていただきました。
 今私が担当している「ヤドカリの貝殻」「ナゴヤからの手紙」の部分は毒林檎氏の
 コラムであった訳ですが、氏が多忙すぎる事と、内容がアップル関係の微妙な話だと
 仕事上微妙な事から(「これはあくまで噂ですが」と書いても氏が書くと守秘義務に
 触れる可能性がある)、コラムがなかなか上がって来なくなり、一時私から氏への
 送信メールログを見ると、殆どがコラム執筆督促の内容だった時期もありました。
 
  メールマガジンの編集・発行を契約しております責任上、あまり長く放置する訳にも
 いかず、「梅コラム(穴埋めと、松竹梅の梅の両意から(笑))と称して、シトラスの
 商品に関係ない事を書かせて頂く事になり、私はいつか毒林檎氏のコラムもスポット
 的に頂ける事を期待しつつ、毎週のコラムネタ作りに奔走しています。そういう
 意味では、ラピュタの空中庭園で主を待ち続ける園丁ロボットの様なものです(笑)。
 
  梅コラムを作るにあたって、Macの事を書くと、「シェフのおすすめ」との区別が
 あいまいになるし、読者の皆様の中には私以上のヘビーMacユーザーの方も多く、
 アップルの方も読んでいただいているともお聞きしていますので、へたな事を書くと
 失笑されてしまいそうなので、とにかく私と言う50男の、今興味がある事、それが
 どんな些細な事でも、それのおかげで(現実逃避も含め)今なんとか生きて行ける
 という、そんなアイテムや、レシピや、生活ヒントみたいなものが、発信できたら
 いいな。という気持ちで始めましたのが「ヤドカリの貝殻」です。
 糖尿のある私の食欲(ヴォルテモート)、物欲(冥王星)との闘いも、
 「馬鹿だね」と笑っていただければ、と思いますが、案外共感いただけたりも
 するのかな?と思っております。
 
  シトラスは名古屋のお店ですので、メールマガジンを読んでおられる方は、東海地方
 在住の方が多いのですが、それ以外でも、
 「学生時代名古屋におられた」とか
 「元々名古屋出身で、今は別の地域(外国の方も)」と言うかたもおられます。
 そういう方々に(或は名古屋に無縁でも名古屋に興味のある方に)、
 「エビフライと味噌かつだけでない今の名古屋」を発信したくて始めたのが、
 「ナゴヤからの手紙」でした。なかなか時間とお金がなくて、ネタができないのですが、
 出来るだけ、これからも名古屋の真の姿を知って頂くため、続けて行きたいと思います。
 
  コラムを含めた全体を請け負う事になったとき、毒林檎氏に言われたのは、
 「長さを気にする事はない。冗長になってはいけないが、きちっと整理されていれば
  長い文章でも、読者の方は読んでくださる。」という事でした。
 
 「皆さん今日は。○○メールマガジンです。今週は土用の丑の日ですね。この日に
  鰻を食べる事が始まったのは、江戸時代の学者平賀源内が鰻屋に頼まれて書いた
  立て看板が始まりだったそうです。コピーライターって昔もいたんですね。
 
  では新入荷の商品のご案内です。」
 
 みたいなのが、一般的なメールマガジンの常道ですが、冒頭からいきなり
 「ロッテの渡辺俊介の投球が、いかに芸術か」を30行位書いちゃうのは、
 弊社のメルマガだけだと思います(汗)。
 「またなんぞ熱く書いとるぞ、アホが」と笑いながら読んで下さった皆様のおかげで、
 300号まで続ける事ができました。
 とは言え、未整理の冗長な文にならないよう、推敲いたし、空白改行もなるべく
 入れて読みやすい様に、今まで以上に気をつけていきたいと思っております。
 今バックナンバーを読み返して、最悪だったのは昨年暮れの愛知の神社紹介。
 内容はともかく改行が少なく、とても読みにくい文でした。反省しております。
 
  これからどれだけ続けられるか(続ける為にも、時々シトラスの商品を買って
 下さいましね(笑))判りませんが、おつき合いいただければ幸いです。
 
  という訳で、今回の「シェフのおすすめ」は
 
 ☆シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 ¥0(要登録)
 
 という大胆不敵。日本歌謡史上に光り輝く、
 「伊代はまだ16だから(センチメンタルジャーニー 松本伊代)」に匹敵する
 手前味噌的自己宣伝商品とさせて頂きます(汗顔のいたりでやんす)。
 
  シトラスホームページにも掲載しておりますが、300号記念としてささやかですが
 魅力的な?プレゼントをさせていただきますので、ぜひ御応募くださいませ。
  
 
 
 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
               お願い
 
 メールの転送を指定している購読者さまへお願いです。
 転送先が無くなったり、未読がたまってあふれてたりしてませんか?
 メルマガを発行すると多くの転送エラーメールが弊社に届きます。
 お手数ですが一度見直しをお願いいたします。
 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
       パソコンレスキュー はじめました
 
  Mac&Winのノートでハードディスクの容量が足らない!
 ノートパソコンのデータが読めなくなった!
 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは¥15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 シトラス「柑橘系林檎新報」は週1回を目標にお送りしています。
 バックナンバーをシトラスHPに掲載しました。また、お友達で配送御希望の方が
 いらっしゃいましたら、下記URLから登録が可能ですので、是非、教えてあげて
 ください!
 (メールマガジンの配布中止をご希望の方も、お手数ですが同じURLから
  お手続き願います。)
 
 
             株式会社やまきつ テクノポートシトラス
             http://www.yamakitsu.co.jp/
             TEL 052-979-6610  FAX 052-979-6615