Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
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  シトラスメールマガジン
 
 「柑橘系林檎新報」326 2009.2/25
 
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  今週のシトラス
 
  「おくりびと」アカデミー賞外国語作品賞受賞!
 素晴らしいですねえ。
 主演の本木雅弘が長年あたためていた「納棺師」という職業を、愛情こめた
 映像作品にしたてた滝田洋二郎監督の手柄というべき作品です。
 葬儀は「清め塩」の風習でも判る様に
 「忌み」という概念が日本にはある為に、長くこれを題材にした文芸作品は
 殆どありませんでした。
 故・伊丹十三氏は、親族の葬儀に際して、その人間模様の面白さに興味を
 そそられ、初の監督作品として
 「お葬式」を製作。大評判になりました。それ以後映画の世界で、葬儀を
 舞台にする事がタブーでなくなった気がします。
 「お葬式」で主演した山崎努氏が、「おくりびと」で個性的な葬儀社の
 社長を演じていますが、なにか縁を感じます。
 
  滝田監督は「ピンク映画出身」ということで、スポーツ紙では、
 「だから繊細な人間描写演出に抜群の手腕を磨いた」とプラスに評されて
 いますが、掲示版等ではそのことを揶揄する表現もあるようです。
 これは完全に世代の違いで、今の若い世代にはピンク映画、あるいは
 「ロマンポルノ(にっかつの商標)」と言っても、今氾濫している
 「アダルトビデオ」と区別がつかないのでしょう。
 「ピンク映画」は、性的な興奮を得るため男性が見に行った映画である事は
 もちろんですが、若い助監督たちには、
 「本編を撮らせてもらえる」絶好の機会でした。
 映画製作は人件費、スタジオ代、フィルム代、編集費等莫大なお金がかかる
 綜合芸術で、映画監督を志す若者達は、助監督で腕を磨きながら、じっと
 作品を撮らせてもらえる機会を待ちました。
 比較的安い予算で作れ、採算が見込まれるピンク映画には、こうしたギャラの
 安い俊英の、腕試し的な格好の舞台、という側面がありました。
 滝田監督の「壬生義士伝」はこのような雌伏の修業期間から生まれたのです。
 
  実は私は「おくりびと」をまだ見ていません。
 モントリオール映画祭で受賞し、ロングランが続いていましたので、例の
 MOVIXのただ券で見ようと思っていました。ところが風邪をひき、
 とうとう期限がきれて見る事が出来ませんでした。
 先日休みの日に行こうと思いましたが、MOVIXでもまだ日中の一回しか
 上映がなく行く事が出来ませんでした(今日も行こうかなと思いましたが
 すでに2回とも満席!)。
 受賞凱旋上映で回数も上映館も増えるでしょうから、それからでも行こうと
 思います。ブームだから、とかミーハーな考えではありません。
 アカデミー賞外国語映画賞を日本映画が取る事自体が奇跡に近いので、
 もっと爺になった時に、アカデミー賞の話題になるたびに、
 「わしは”おくりびと”見に行ったぞ。混んどって大変じゃった。」と
 言いたいからです(ミーハーか(笑))。
 
  なぜ奇跡なのか?
 この賞は、ひとつにはアメリカ映画産業が
 「先輩であるヨーロッパの非英語圏(仏・独・伊など)の映画」のため、
 また、
 「日の当たる事の少ない第三世界の映画作品」のため、
 用意した賞であり、評価がある程度固まった日本作品には、
 「クロサワでもキタノでもたそがれ清兵衛でも」与える気がなかったのです。 
 似てはいても、
 「橋本聖子が自転車競技でメダルを取れない」ような無理感があったのです。
 
  今回大本命とされたイスラエル映画が、
 「前衛的過ぎてアカデミー審査員に敬遠された」とも
 「戦闘シーンが多いので、時節柄(イスラエルの)敬遠された」とも
 言われますが、圧倒的にユダヤ系が強いアメリカ映画産業で、それを押し
 のけて、「おくりびと」が受賞したのは、これが日本映画だからではなく、
 「静かな癒しの映画だから」だと思います。
 恐慌的不況の中、世界は疲れきっているのでしょう。
 
 
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  ヤドカリの貝殻 2009.2/25
 
   「ぐぐれ!」
 
  もうこのコラムに慣れておられる皆様は、私の事を
 「荒俣ばりの博識」でも
 「京極堂ばりの蔵書家」でもないと看破しておられると思います。
 ご賢察のとおり、このコラムはGoogleなしで書く事は不可能です。
 「現代の百科全書※」Googleは、誰でも編集・追記・構成が可能であるが
 故に、間違った記述や偏った見方が支配する危険性もありますが、その
 オープン性故に、それらの欠点を補正する自浄機能を持っています。
 「あれなんだっけ?」と「ぐぐる」と、求める答えが簡単に出て来て、
 うろ覚えの記憶が、自分の書きたい文意に沿った引用が可能か、即座に
 判るので重宝です。このように↓
 
 ※18世紀フランスで、ディドロ・ダランベールらによって編纂された
  大百科事典。内容は主に科学系だが、封建的な世界観を離れ、自由で
  合理的な思想をもたらす書物として、ブルジョアジーと呼ばれた、
  王や貴族に対抗する新興資産家市民に支持された。
  この読者たちがフランス革命の中心となる。
 
  さて、
 今回はあえて、最近私のなかで、
 「マスコミで良く出る二大謎の用語」となっていた用語のうち一つを、
 まずあえて「ぐぐらずに」推測してみましょう。それは
 
 「制作委員会」
 
 上記の「おくりびと」も「おくりびと制作委員会」の手になる作品です。
 映画、アニメ作品、最近ではテレビドラマやドキュメンタリーでも、
 「なんたら制作委員会」がおおはやりです。
 
  「委員会」といって、私のイメージは、
 「委員会なら、やっぱり委員長が居るんだろうなあ・・・。」です。
 そして、委員長は、髪の長い清楚な美人でなければなりません。
 仕事を効率よくこなし、尊敬を集める女性。でも疲れきってしまうと、
 帰りにいつもの喫茶店に寄りたくなります。
 そこには光君がいるからです。
 マスターは、
 「委員長、お疲れだね。こんな日は海を見に行くといいよ。」と
 コーヒーをたてながら言います。そして委員長は、光君のヘルメットを
 かぶらされて(光君はノーヘル!)、スカートなので、ナナハンの
 タンデムシートに横座り(無理だヨ(笑))して海に・・・※。
 
 ※懐かしい「ナナハンライダー」の一場面。この漫画は、最初こそ、
  主人公光と敵対する暴走族グループの抗争を描いていたが、途中から
  マスターの経営する喫茶店で、委員長と光がお話するだけの作品となり、
  「軟派ライダーのバイブル」と言われた。2人を見守る委員長の兄
  (元暴走族ヘッド)の愛車ローレルが、おじさん車から一躍人気車に
  なったのも、この作品から。一方「硬派ライダーのバイブル」は
  「ケンタウロスの伝説」であった。
 
 平委員たちも負けていませんで、映画の宣伝看板などを作って遅くなり、
 気がつくと、外は真っ暗、気になっていた女性委員と
 「ふたりだけに、なっちゃったね。」(妄想が過ぎる(笑))
 とにかく、映画大好きな人たちが委員となって、
 「おねがいします。」とか言って募金したり、ロケ地を捜して放浪し、
 苦心の末に、奥地で夢の様な場所を見つけたり、女子は女子で炊き出しで
 おにぎり作ったり(古い(笑))、色々頑張っている人たちの集まり。
 それが制作委員会。というイメージです。
 
  ところがGoogleによると、制作委員会方式はもともと
 「風の谷のナウシカ」を作るためのそれがはじまりで、アニメの世界では
 既にマエストロであったが、映画製作者としては無名だった宮崎の、
 原作ものでもルパンIIIでもないアニメ大作制作に資金を集めるため、
 プロデューサー鈴木敏夫と宮崎駿がひねり出した苦肉の策だった様です。
 ナウシカは成功し、この方式はあっという間に多くの映画、アニメ等の
 制作の場で採用されたと言う事らしいです。
 映画のエンドタイトルに長々と出る、「協賛会社」以外に、大枠で
 資金を出す、映画会社、テレビ局、出版社等がその主な構成メンバーです。
 
  映画製作はリスクが大きすぎるので、一つのスポンサー(例:映画会社)
 が、それを負うのは現在では不可能です。
 そこで、多数の出資者が無限責任を負ってリスクを分散、ヒットすれば
 利益も分配する「制作委員会」方式が楽なのです。
 早い話がハリウッドの、
 「Syndicate(シンジケート)」と同じ物なんですよね。だったら、日本の
 歴史用語で、
 「講」と言ってくれた方が判りやすいのに。委員会なんていうので、なんか
 妄想してしまったのは私だけでしょうか(おまえだけ(笑))。
 
 「おくりびと講」
 
 なんか冠婚葬祭互助会みたい(笑)。
 ちなみにGoogleによると従来の制作委員会は無限責任でリスクが大きいので
 会社組織として、有限責任で出資しやすくした制作委員会も登場している
 そうです。
 
  Googleのおかげで、謎がひとつ解明されました。後一つは?って?
 決まってるじゃないですか。
 
 「モンドセレクション※」ですよ(笑)。
 
 ※これもググって見ると、ベルギーの民間団体で、食品関係の格付けをする
  ものらしい。出品された食品を評価し、「金賞」とかを授与。
  実は国際的知名度と権威は、日本国内程高くはないと言う。
  日本では「グリコアーモンドチョコレート」が最初かと思ったが、
  「日進製菓のバターココナツ(1966)」の方が古いらしい。
  昔は大きい食品会社もモンド金賞を競ったが、最近は結構怪しいのも多い。
  「モンドセレクション金賞のタラコ」って・・・うーむ(汗)。
  出品企業の5割は日本企業で、全出品の約8割は何らかの賞を得るとの事。
  いっその事、日本でもこういうの自前でやったらどうか。
  キャラクターに藤田まことを起用して、
  「主水コレクション」なんちて(痛い(笑))。
 
 
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  シェフのおすすめ
 
  「アウトレット」
 
  Outletって「排気口」の事なんですね。へー。
 転じて「中古でない訳あり品」の事。と。
 つまり正規流通以外の「型落ち」とか「荷ずれ」とか、「メーカー在庫」
 なんかを一手に販売する大規模小売店が「アウトレットモール」とふむふむ。
 
  以下の3製品は厳密には上記の定義にははまりませんが、まあ、それぞれ
 訳があって、値段をお下げしています。ご紹介しますと。
 
 最初のマウスは、私のうちでも使っていますが、最高に使い勝手が良いです。
 Macユーザーは、もともと
 「マウス文化は元来Appleのもの」という観念が強く、純正のマウス以外に
 興味を持たない方が多いみたいです。
 やたら色々機能が付加されたいわゆる
 「インテリジェントマウス」は、Macの美学からは反する面があり、例えば
 2ボタンマウスでさえ歓迎されないのかもしれません(その辺をうまく
 折り合い付けたのが純正のMighty Mouseですね)。
 しかも、かのMicroSoft製品というのが・・・。
 しかし、縦スクロールに加えて横スクロールも出来るこの手の製品は、
 職場のWin機で慣れると、使わないのが苦痛になります。
 この製品はバルク品のため値段を下げる事が可能な訳ですが、この
 バルク品ってのも独特な表現ですね。箱にいれ、パッケージされていない
 裸売り、ということです。
 でかいマウスですが、大きさにも無骨なデザインにも理由があります。
 「外人のでかい手向き?」と思いましたが、どうしてどうして。
 しっくり手になじみます。
 Mighty Mouseが超美人のキャリアウーマンなら、
 このマウスはビジネススーツをぴしっと着こなした島耕作。
 ある意味での究極のマウスといえる製品が、この価格。
 数に限りあり。早い者勝ち!
 
  さて次はSkypeフォンですね。不況になりネット電話と携帯の通話無料
 プラン(例:KDDIの「au まとめトーク」)が人気の様です。
 ネット電話の元祖とでも言えるSkypeは、登録者同士の通話が完全無料で、
 日本とブラジルとだって、何時間話しても無料です。
 有料で050で始まる個人番号を持つ事も、クーポンを購入して、Skype以外の
 家電話・携帯電話への発信も可能です(通話料も結構安いです)。
 必要なのはPCとネット環境だけ。
 この電話機はUSBをつかって受発信が出来、発信操作も電話機側から可能。
 Skype普及のために、思いっきりお安くしてみました。
 在庫僅少。早い者勝ち!
 
  さて最後はこの製品(青汁じゃないよ(笑))。
 この製品が「訳あり」なのはiPodユーザーにはお分かりでしょう。
 iPodはFirewireを見捨てました。とっくの昔に、FireWireによるMacとの
 リンクは使えなくなりました。
 そして、最新iPod(例:iPhone,第二世代iPod Touch)はなんとFireWireに
 よる充電も拒んでいます。そうでないiPodの方には、オイシイ値下げ。
 充電忘れ、帰りの電車の中で仕込んだ動画のあと残り5分(=いいとこ)で
 電源落ち。悔しい思いをしたあなたへ(俺だよ(笑))!
 一台限り。早い者勝ち!
 
    
 ☆MS IntelliMouse Expllorer 4.0 USB/PS2 (Bulk)   ¥1,890
  光学式多機能マウス。カスタマイズ可能な 5 つのボタンを装備。従来の
  垂直スクロールに加え水平方向にもスクロールができます。
  ホイールを含む 3 つのボタンは、IntelliPointソフトウェアをダウンロードする
  ことにより、頻繁に使う機能を割り当てることができます。
  また、左側面に配置された 2 つのボタンで、ブラウザの「戻る」と「進む」を
  親指で簡単に操作することも。
  Webや表計算シートの画面を素早く操作することができます!
  
 
 ☆Skype対応USBフォン Datago「VC-160」   ¥1,000
  Skypeに対応! VC-160は小型軽量なUSBフォンです。
  ケーブルを合わせても重量はわずか70g未満。
  10種類の着信音切り替えもでき、 MUTEキー・Holdキー・プラス(+)キーの
  キーパッドが付いていますので、Skypeでの使い勝手は秀逸。
  ボリュームコントロールキーも付いていますので音量の調整が簡単。
  機能設定等の言語も日本語、英語、中国語に対応! MacでもWinでも!
 
 
 ☆PowerBank for iPod/iPod mini   ¥3,980
  FireWire経由で充電し、iPodに電力を供給する外部バッテリーです。
  旅行など長時間充電できないときにも大変便利。
  iTalkなどで長時間の会議や講演などを録音したい時・iPodをストレージとして
  使う時・iPod用のFMトランスミッターを長時間使用したいとき等々……iPodを
  とにかく長時間稼働させたい時にオススメ! 2000mAhもの大容量がこの
  お値段です!
  リチウムイオンバッテリーを内蔵しているので繰り返し使え、継ぎ足し充電も
  可能。
  バッテリー機能のほかに明るいLEDライトを内蔵しているので、飛行機の中など
  暗いところでの操作や懐中電灯としてもご利用いただけます。
 
 
 
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  Mac&Winのノートでハードディスクの容量が足らない!
 ノートパソコンのデータが読めなくなった!
 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは¥15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
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