Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
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  シトラスメールマガジン
 
 「柑橘系林檎新報」383 2010.5/14
 
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  今週のシトラス
 
  今期のアニメも大体半分となり、私もチェックしたアニメの
 いくつかを見るのをやめました。あまりに内容が陳腐とか、観客に
 媚びている(可愛い女の子が出て来て、所謂萌えるシーンがあれば
 いいってもんじゃない。ま無いよりはあった方がいいが(笑))
 作品や、いくら何でも設定が荒唐無稽な作品は、見続けるのが
 辛くなります。
 
  そんな中で、前評判がそれほどでも無かったのですが、高い
 評価を得ている作品があります。
 「四畳半神話大系」原作・森見登美彦、監督・湯浅政明
 この原作は、実は私読んでませんでした。
 アニメ化が発表されると共に急いで図書館で予約しました。
 すぐ借りられた事でも、このアニメに関する関心の薄さが
 感じられます。
 
  原作を読んで感じたのは、
 「非常に懐かしく、面白いが、これをそのままアニメにして
  面白いのか?」でした。
 京都大学に入学した主人公は、いくつかのサークルに興味を
 示します。
 それぞれのサークルに入部した主人公が、どういう運命を辿るか。
 というパラレルワールドの物語ですが、異色なのは、
 「どれを選んでも主人公はドツボにはまる。」と言う事。
 この辺が軽妙な語り口で展開される短編集です。
 
  懐かしいと言うのは個人的な感想で、私も4年間京都で学び
 ましたから(京大みたいなムツカシイとことちゃいます(笑))、
 有名な吉田寮のもの凄い外観(私が住んだ寮もあれ程ではなかった
 が、まあ似た様なものだった)や、出町柳の風景などは読んでいて
 青春時代が甦る思いでした。ただ汚らしい学生の惨めっぽい生活を
 描いて、最近の萌え市場に受けるのか?と言う事で、アニメ化が
 難しい作品かと。
 
  ところが監督の湯浅政明と言う人がただ者じゃなかった。
 「マインドケーム」でモントリオールファンタジア映画祭最優秀を
 初監督作品で得ると言う快挙をあげた才人で、映画の設定・デザイン
 で、特に映画版の
 「クレヨンしんちゃん」で殆どの作品に関わっている人でした。
 明るいホームドラマであるテレビシリーズと違い、映画版は
 特異な世界感と、子供が悪夢にうなされないかと思われる程の
 凄い背景デザイン。これは凄いなあと前から思っていましたが、
 この人の仕業でした。
 
  と言う訳で、今回の作品も原作のテイストを邪魔しないどころか
 もう独自の世界に入り続けておりまして、ネットでも一作目から
 話題になっています。
 精密な背景なんて物はあまり意識しない。むしろ平板に見える
 作画ながら、とても美術性が高い。
 そして、原作の持つ
 「何をやっても結局ドツボにはまる。」を嫌らしい程繰り返す。
 新房昭之(さよなら絶望先生、化物語、荒川アンダー ザ ブリッジ )
 も才能あると思いますが、もっと商業アニメから遠い作家です。
 
  ただ、いわゆる
 「俺、芸術家だかんね。」という自称映像クリエーターに比べると、
 「作る作品が文句無く面白い。」という点では、この2人は共通
 していると思います。
 「アニメなんか見ていると頭が悪くなる。」と頭の固い大人が
 馬鹿にしているうちに、日本アニメは多くの外貨を稼ぎ、今や
 自動車・家電に代わり日本の代表的輸出品、そして世界の
 サブカルチャーの旗手となっています。
 単にスポーツだけ見ても、世界の女子バレーボール選手の多くが
 「アタックNo1!」でバレーボールを始め、
 世界のサッカー選手の多くが、
 「キャプテン翼」を見てサッカー選手を夢見たという事実が
 あります。
 
  日本のアニメ産業は、セル画の色塗りなどを、多く韓国・中国に
 委託してきました。そのため、現在彼の国のアニメ技術は、日本に
 匹敵するものがあります。違いは、
 「彼の国には例えば宮崎駿が居ない。」という事実。
 つまり常に新しい作品を生み出す作家が日本にはいると言う強み。
 大友克洋、庵野秀明、細田守と言った巨匠だけでなく、今回の
 二人の様な才能が次々生まれて来ると言う土台。
 これは、子供の頃から漫画を読み、アニメを見て来た国民性から
 来ています。
 
  しかしながら実写作品の世界で、
 「韓流ドラマ」があれだけ、人びとの心を打つ様になって来た事を
 考えると、こと娯楽アニメについては韓流が台頭して来る可能性が
 あります。実際最近の韓国アニメは日本の模倣から離れ始め、
 かなりレベルが上がって来ていると言われます。
 「芸術性の高い」アニメーション作品を作る作家は海外に沢山います。
 しかし日本の様に
 「芸術性が高く、しかも商業的に成功出来る。」作品を作る作家は
 極端に日本に偏っています。
 
  このメールマガジン読者の皆様の大半にとって、アニメとは
 「夜7時台にテレビでやってる子供の見る番組。」でしょう。
 しかし現在は、定番と言われる、
 ドラえもん
 クレヨンしんちゃん
 サザエさん
 ちびまる子ちゃん
 名探偵コナン
 等を除けば、殆どは深夜に放送されています。
 視聴率は数%ですが、制作費の殆どはDVD・ブルーレイ収入、
 そして関連グッズ収入です。
 
  大半が萌えアニメと言われる物ですが、その中にも光る才能を
 感じさせる作品があります。
 今回の作品なども、日本のサブカルチャーの現状を学ぶ意味でも
 一度(録画等で)ご覧になる事をおすすめします。
 まだ3回目が終わった所ですし、
 どこから見ても構わない造りですので。
 
 
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  ナゴヤからの手紙 2009.5/14
 
 「街が出来る時」
 
  昔歴史の授業で、
 城下町
 門前町
 宿場町
 なんて習いました。
 なにもないところに突然人が集まり、街が出来る。まるで
 「CimCity」みたいな有様ですが、現在の日本では圧倒的に
 「駅前町」が多い様に思います。
 温暖化が心配される昨今、ますます都市交通機関の役割は大きいと
 思われますが、名古屋は長く自動車の発達と共に歩んできました。
 つまり、道路が出来て、街が集まると言うパターンですね。
 
  ところが職場の近くで駐車場を確保する事は困難になり、
 通勤時の道路混雑もますますひどくなってきました。
 9時始まりに間に合わせるため、7時前に家を出るなど、全く何を
 しているのか、判らなくなって来ています。
 そこで注目されるのが、
 「Ride & Park」つまり最寄りの駅まで自動車で。契約した駐車場に
 車を留め、そこからは電車で、というパターン。
 名鉄や、地下鉄鶴舞線、リニモなどが大きな駐車場を駅に持ちます。
 そうするとそこに大きなショッピングモールが出来、駅周辺や
 車通勤圏内の住宅地の地下が上がる。という塩梅で街が出来ます。
 私の住んでいる天白区などは、私が大学生の時にこれが始まり、
 あっという間に田んぼや畑が住宅地になりました。
 
  地下鉄桜通線はこれまで名古屋の比較的古い町並みを走って
 来ました。新瑞橋から野並に延長したときも、南区の街を走り、
 僅かに終点の野並で緑区の新興住宅地発展には貢献しましたが、
 緑区はこれからの地域です。
 名古屋市緑区は旧鳴海町が名古屋市と合併して生まれました。
 鳴海町は、江戸時代から名古屋の隣の街として栄えた宿場町で、
 緑区も、この旧鳴海町主導で動いて来た感があります。まあ
 JR鳴海駅周辺ですね。
 緑区役所、緑警察署、緑図書館、緑高校もここと名鉄左京山の
 間にあります。
 
  名古屋市の中では南東に位置します。真の南東はこの後
 知多半島に伸びますが、東南東方面は大府、刈谷、岡崎と言う
 三河方面と繋がります。こっちはJR、名鉄で金山、名古屋駅に
 直結した住宅地ですが、この沿線と、鶴舞線=豊田新線との間の
 豊明市あたりに、ぽっかりと都市交通のない地域があります。
 ここへ桜通線を伸延して、住宅地を拡張しようと言うのが、
 この辺りの住民(地主さん?)の悲願だった訳ですが、
 色々大人の事情で遅れに遅れ、流石に名古屋市外まで伸ばすのは
 「ちょっと無理かな?」と言う感じになっています。名鉄が
 乗って来なければ、第三セクタとかになるので、簡単には伸延
 出来ないのです。
 
  桜通線は、とりあえず緑区の徳重と言う所まで地下鉄がもうすぐ
 来る事になりました。来年の3月ですが。
 で、とりあえず駅ビルみたいな物が出来て来たので、とりあえず
 見てきました。開業予定の
 「ピアゴ(旧ユーストア)」はまだ姿を現してはいませんが、
 とりあえずお役所みたいなビルが開業しています。
 驚いたのは、
 「緑区役所徳重支所」が出来た事で、支所と言うのは本来
 区が広すぎて区役所に行くのに不便な所に作るものと思って
 居りました。私が来た頃の
 「昭和区役所天白支所(旧愛知郡天白村役場。後に天白区が独立)」
 の様に、昭和区役所に行くのにバスで1時間近くかかる場合だと
 思います。
 ところが、今回の徳重支所はどう見ても緑区役所より便利な所に
 あります。距離もそれほど離れているとは思えません。
 将来的にこっちに区役所を移転するつもりなのか?
 天白の様に緑区から独立させる様な位置関係でもないと思います。
 
  ここに図書館も出来ましたので早速行ってきました。
 欧米での長い伝統が無ければ、市民サービスとして住民に無料で
 蔵書を閲覧させるサービスを地方公共団体が経営する事は、かなり
 贅沢な事の様に思います。本当にありがたい事です。
 私の様に、興味のある本は図書館で借り、手元に置きたい作品は
 買い直す(「涼宮ハルヒ」「狼と香辛料」「化物語」そして最近
 オークションで「七姫物語」を購入しました)という人も多いと
 思います。そういう意味では出版業界へのメリットも実は多いと
 思うんですけどね。
 「あまり図書館の蔵書が増えると本が売れなくなる。」という事は
 あまりないと思います。図書館で読んで気に入った本はオークション、
 古本屋で既刊を手に入れても、結局シリーズの新刊が出ると次々、
 買うんですから(笑)。
 子供が図書館で読書の楽しみを知る事にもなります。
 
  さて出来立ての図書館とはどういうものでしょうか?
 有り体に言うと、蔵書の数が全然少ないです。
 他の図書館から本が回されるのかと思いましたが、それぞれが
 予算で買っているので、そういう訳には行かないのでしょう。
 それから当然ですが、新品の本ばっかりです。ですから本屋さんと
 同じ匂いがします。
 名古屋市の図書館はオンライン予約が完備しているので、他の館の
 手薄な本を優先的に入れてるのではないかと思われ、結構
 「おっ!」という本もありました。
 私は最近ネットで予約を入れますが、6冊までなので、気になる
 作家の作品でも、新しめの作品を前程チェックしてませんでした。
 佐藤雅美※の作品があったので、5冊程借りました。
 返却はどの図書館でもいいので、気が楽です。
 
 ※「大君の通貨」で幕末の金銀比価の欧米との相違により、日本の
  所有していた金の多くが海外に流出(これが無ければ日本はあれ程
  無理な侵略戦争をしなくても良かったのではという人もいる)した
  件を小説の形で見事に絵解きし、高校日本史の時感じた、
  「江戸幕府って、そんなに海外事情に無知で騙されたのか?」と
  いう感想が間違いであった(幕府は必死で抵抗した)事を初めて
  知った傑作。経済小説としては「海の都の物語(塩野七生)」
  以来の感動だった。
 
   「元気な愛知」の時代に恐らく計画されたであろう、この
  「ハコモノ行政」が、この後どうなるのか?
  移動図書館廃止を決めた程逼迫している市の財政の中、あえて
  支所、保健所、図書館を開業したこの徳重が、今後どんな街に
  なって行くのか?
  リアルタイムなCimCityをこれから楽しみに見て行くつもりです。
  里山が消えて行くのは、気になりますけどね。
 
 
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  シェフのおすすめ
 
 「地デジか・・・・」
 
  「○○まで後○日」みたいな表現は、昔からありました。
 私らの年代は、東京オリンピックですね。
 運動会に三波春夫の
 「東京五輪音頭」で踊ったり(遠い目(涙))。
 大きな出来事が予定されていると、それに併せて関係ない生活の
 目標も決めてしまう、と言う事もありますね。
 「愛地球博までに彼女作るぞ!」とか。
 そのための目標は、
 「あー楽しみだ。はやく○が来ないかな?」というのが普通です。
 ところが、最近
 「地デジまでには○○しときたい。」というのがよく聞かれます。
 必ずしもわくわくしてないんですけどね。
 しかも地デジ化は、テレビを新しくした家庭では、もう始まって
 いるわけでして。
 我が家では私だけがささやかに地デジ化しています。といっても
 普段見ているテレビではなく、深夜アニメを録画するために
 対応チューナーを買っただけですが、最初アンテナも最小のを
 買ったのですが、家から瀬戸への距離だとテレビ愛知だけが受信
 出来ない(単県局のため出力が制限されている。どうするテレ愛?)
 為、一回り大きなアンテナに買い替えました。
 
  各家庭で
 「地デジまでには・・・。」が合い言葉になっているのは、
 一重にあの画面右側の
 「アナログ」の文字。そして時々下にでる、
 「2010年7月からこの放送は受信出来なくなります。」の文字。
 なんか追い立てられてる感があり、
 「テレビ買い替えなくちゃ。」以外にも、色々
 「しなくちゃ。」がついでに思い起こされます。
 「地デジまでに部屋を掃除しなくっちゃ。」とか
 (これが私の計画(笑))。
 
  独り暮らしのお年寄りや生活保護家庭はどうするんだろう?
 UHF局が出来たときの様に、無料チューナーを配るべきだと
 思いますね。アンテナを立て直す手間を思えば、そろそろそういう
 施策(ほどこしの政策)を実施すべきだと思います。
 国民がテレビをどんどん買い替えて、不況脱出に貢献する事も大切
 でしょうが、やはり今の生活にテレビを頼りにしている人が多く
 存在する(というか時計代わりに使っている家庭が大半と思う)
 事を思うと、
 「あと1年」のカウントダウンで、もっと地デジが広がる様に、
 政府は手を打たなきゃいけないのでは無いでしょうか?
 今それどころじゃ無いみたいですけど(汗)。
 
  それにしても、どうして地デジ化が必要なのか?
 未だによく判っていない自分が居ます。
 確かに画質は素晴らしいんですけど、
 旧テレビ塔←→自宅アンテナのロケーションが、
 新テレビ塔←→自宅アンテナのロケーションと同じ時、
 「アナログ放送がゴースト一杯でもとにかく見える。」のに対し
 「デジタル放送は受信出来ない。」事になる事を、皆判って
 いるんでしょうか?
 大液晶TV+ブルーレイ録画機を買い、アンテナを建替える余裕の
 ある家庭はもうさっさと買い替えてますが(例の給付金の時とか)、
 これから、
 「ぼけぼけやけど、なんとか水戸黄門見てる」というお年寄りの
 お家から、テレビを奪う事になってはいけません。
 「地デジ詐欺」とか流行らないといいですね。
 
  とりあえず私は、今使っているIOデータのHD録画機(絶版)が
 壊れたら(この間フリーズした)下記の製品を買おうかと思います。
 
 
 ☆m2TV(GV-MACTV)              ¥21,000
  わたしのMacがテレビになる。
  Mac用 USB接続 地上デジタル対応TVキャプチャBOX
  「m2TV」m2TV(エムツーティービー)は、macがmotto(もっと)
  楽しくなるTVキャプチャBOXです。 m2TVをUSBケーブルで
  つなげば、Macでテレビを観たり録ったりすることができます。
  テレビのリモコンを操作する感覚で、マウスはもちろん
   Apple Remoteでも直感的に操作できます。
  m2TVなら、地デジハイビジョンのキレイな映像を
  プライベート空間でお楽しみいただけます。
 
 
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 お願い
 
 メールの転送を指定している購読者さまへお願いです。
 転送先が無くなったり、未読がたまってあふれてたりしてませんか?
 メルマガを発行すると多くの転送エラーメールが弊社に届きます。
 お手数ですが一度見直しをお願いいたします。
 
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  パソコンレスキューはじめました
 
  Mac&Winのノートでハードディスクの容量が足らない!
 ノートパソコンのデータが読めなくなった!
 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは¥15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
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 シトラス「柑橘系林檎新報」は週1回を目標にお送りしています。
 バックナンバーをシトラスHPに掲載しました。また、お友達で配送御希望の方が
 いらっしゃいましたら、下記URLから登録が可能ですので、是非、教えてあげて
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