Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
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  シトラスメールマガジン
 
 「柑橘系林檎新報」405 2010.10/31
 
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  今週のシトラス
 
  「マックが新製品で絶好調」
 
  と新聞見出しが出ておりましたので、あわてて見直した所、
 マクドナルドのiCon'Chickenシリーズが好調とのことでした。
 「Mac」または「Mc」はスコットランドに多い姓の冠名で、元々
 「~の息子」を意味します。英語圏や北欧の
 「~ソン」や「~セン」が付く姓も同じですね。東欧だと
 「~ビッチ」アラブだと、
 「イブン~」と言う言い方も同じ。
 マクドナルドの店頭でベンチを占領するピエロ状の不良外人は、
 「ドナルド・マクドナルド」ですから、
 「ドナルドの息子のドナルド」となり、ややこしいです。
 
  AppleのMacはご存知
 「Macintosh」で、これは、
 「イントッシュの息子」という姓。Appleコンピュータが、
 新製品を発表する際、有名な林檎の品種から名付けたもの。日本なら
 「紅玉」という感じでしょうか?
 ちなみに高級オーディオアンプメーカー、マッキントッシュの綴りは
 「Mcintosh」ですね。
 
  絶好調というiCon'Chickenシリーズですが、
 最初のチーズフォンデュが終わり、現在第2弾の
 「ジャーマンソーセージ」が展開中です。
 私ははっきり申し上げて、ソーセージにはうるさいです。
 ドイツ系のソーセージには、良く知られた腸詰め系の他に、
 日本のハムのように切り分けて焼いて食べる
 「フライシュケーゼ」と言われるソーセージがあります。私は
 ロイヤルホストの朝食メニューで、これと
 「卵二個をお好きな焼き方で。」というメニューがあった頃、好きで
 好きで通い詰めた事があります。
 その後、名古屋(現在は日進市)が誇るソーセージの名店
 「アルザス」のフライシュケーゼに出会い、2切れ程買って帰って
 焼いて食べようと持って帰る途中の車中で、一枚生で(生肉ではない
 ですが)食べてしまうと言う愚挙を繰り返しておりました。
 
  第一弾のチーズフォンデュが期待はずれだっただけに、大いに
 期待したジャーマンソーセージでしたが、がっかり・・・。
 チキンの下に敷かれたソーセージが、どう見ても朝マックの
 「ソーセージマフィン」のものと変わりありません。しかも
 出来の悪い時の・・・orz。
 フライシュケーゼはドイツ語ですが、直訳すると、
 「肉のチーズ」
 チーズのひとかけらも入っちゃいませんが、
 「ケーゼ=チーズ」はインドヨーロッパ語(懐かしい)では、
 「型に入れて固めたもの」。つまり小倉羊羹は
 「小豆のチーズ」といって差し支えないのです。
 乳精(ていうのか)を型に入れた食物が、もっとも美味しく有名に
 なったので、代表してチーズと呼ばれる様になったみたいなんです。
 フライシュケーゼは肉と脂肪の配分が結構難しく、朝マックのでも
 「なにこれ、安もんのプレスハム!」という残念な日があります。
 
  今回のは、相変わらず(レモン&ソルトの頃から)チキンは中々
 美味しいのですが、ソーセージが薄く、その味を生かし切ってなく、
 油物同士が滑って、箱の中にぼとっと落ちる、という最悪の食べ方に
 なったりします。もっと分厚くするか、本場のソーセージのように
 もっと塩分をきつくすべきです。50点。
 CMでは釣瓶師匠が普通に腸詰めソーセージを作ってたりして、
 「なんでやねん。」と言いたくなります。
 次回のディアボロはイタリアンなトマトソース系の様ですので、
 ちょっと期待してます(格言:トマトとチキンでまずい料理は
 作れない。by私(笑))。
 
 
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  ヤドカリの貝殻  2010.10/31
 
 「I'm chicken※」
 
 ※長島茂雄巨人軍終身名誉監督の名言。米国旅行の機内で客室乗務員
  (この言葉は嫌だ。なんか軍服風制服着た中国の女性車掌みたい。
  メイドより格上の女執事=スチュワーデスじゃ何故駄目なの?)に
  「Beef or chicken?」と聞かれた時の言葉。直訳すると、
  「私は臆病者です(笑)」
 
  献立を決めるとき、私は結構悩みます。
 これは主婦(主夫)の方は共通の悩みだと思いますが、私の様に
 数日置きにある休みの日に、食材をまとめ買いしなければならない
 身だと、休日の乗り越えなければならない任務でもあるわけで、
 寝坊してしまった日などは、
 「早く買い物に行かねば、安い野菜が売り切れる。でも献立が~。」
 という切羽詰まったパニック状態に陥る事があります。
 
  献立の基本は、
 「牛、豚、鶏、魚」を繰り返す事で、まあ順番は狂う事はありますが
 この4種×5~6レシピを繰り返している訳です。
 恐らく世界中で、主婦、主夫たちが、このルーチンの中で献立を決め
 毎日食卓にご飯を提供している物と思われます。
 まああとは羊くらいが加わる国も多いでしょう。
 牛肉はどうしても高いので、挽き肉料理や、一番安い
 「オーストラリア牛、コマ切れ」を使う料理が中心です。
 豚は最も使いでがあり、様々な料理が可能です。
 魚はg単価にすると一番高いので(ただ魚肉を100g以上食べる料理は
 少ないので、一食の単価としては変わらない)、実はあまり多くの
 バリエーションがありません。
 シャケ、ぶり、さんま、うなぎ、マグロ(ネギトロ丼とか)位ですね。
 
  残る鶏が今回のお題なのですが、実は私、近場のスーパーで買う
 鶏肉に、かねがね疑問を持っておりました。
 誤解の無い様、あらかじめ申しておきますが、名古屋人は毎日、
 「名古屋コーチン」を食べる訳がありません。
 名古屋コーチンは、明治時代に名古屋の地鶏とバフコーチン(中国
 原産と言われる)を交配して出来た品種で、他地方の地鶏に比べ、
 純血でないだけに、価格は安く出来るはずです。
 しかし卵を多く産み、肉も美味と言うこの品種は、戦前は多く飼育
 されていたのですが、戦後は外来の卵用の白色レグホンや肉用の
 ブロイラーに押されて一時は全く姿を消しました。
 近年、愛玩用に小型化され飼育されていたものが発見されて、漸く
 最盛時の姿に戻し交配が成功して、現在名古屋近辺で飼育されて
 おり、なんとか庶民の食卓にも登場出来るようになりました。
 
  ですから、我々の世代には名古屋コーチンは、
 「伝説の鶏」であり、子供の事には食べた事はなかったです。
 一度も名古屋コーチンを食べた事のない名古屋人も、少なくない
 はずで(最近は郷土の日とかで、給食に出るかも知れないが)、
 「名古屋コーチン専門店」で食事するか、
 「今日はご馳走だよ!」と、
 「名古屋コーチン取扱店」と看板の出ている鶏肉店で買ってくるか、
 いずれにしても、高価なものです。
 私の家の近くにある、
 「名古屋市農業センター」では名古屋コーチンを飼育しており、
 冷凍された肉を売店で売っていますが、ちょっと手が出ないくらい
 高いです。和牛なみですね。
 
  ですから、まあスーパーで
 「○○地鶏」と銘して販売している高級鶏肉が安売りの時に、無理
 して買う事がありますが、普段は安売りスーパーの国産鶏を買って
 いる訳です。こういう鶏は全てブロイラーという品種の鶏でしょう。
 ブロイラーは、短期間で体重を増やす事の出来る品種で、
 「若鶏」を上級品とする日本のニーズに合って、爆発的に飼育数が
 増えました。言うなれば、
 「小学3年生で、大人並みの体重があった内山君。」みたいなもの。
 むやみに興奮させない様、薄暗い飼育場で、大量に餌を与えられ、
 押し合いへし合い飼育されて、短期間で出荷されます。
 
  この様なブロイラーに比べ、名古屋コーチン等の地鶏系は総じて
 肉が堅く筋肉質です。普通の鶏だと、
 「このかしわ、固ゃーでかんわ。」というところ、地鶏だと、
 「歯ごたえがあって、美味ゃーわ。」と言う訳です。
 ただし食べてみれば違いは歴然なのですが、皮の味、脂身の味、
 肉汁の味の良さは、さすが高い地鶏、と判るものがあります。
 何度か食べた名古屋コーチンの味を基本とすると、最近の鶏肉の味は
 どうしても納得出来ないものがありました。
 
  肉の柔らかさが違う事は、この際置いておきます。固めの方がいい
 料理も、柔らかい鶏肉を使いたい料理もあるからです。
 問題は単純に鶏肉を焼く料理(鍬焼きとか、ステーキ系)のとき、
 明らかに匂いが悪いのです。
 原因は最近の鶏肉の脂身にあると思われます。
 皮と肉の間や、周辺にある脂が、なんだか黄色くないですか?
 料理本などでは、丹念に取り去る様書いてあるものもありますが、
 兼業主夫のクイック料理で、そんな手間はかけません。
 ひどい時だと、薬品がこげた様な匂いがする事があります。
 ブロイラーはせまい所で運動させずに大量に飼いますので、病気が
 伝染しない様、餌に抗生物質を混ぜるといいます。そういう成分の
 こげる匂いなのでしょうか?
 
  山岡士郎(今回も登場(笑))の愛妻、ゆう子さんのお祖母様が
 ボケてしまい、
 「こんな臭い匂いのするのは鶏肉じゃない!」とダダをこねたとき、
 山岡が健康に育てた農家の鶏肉を食べさせたところ、何とボケが
 治ってしまう、という話がありましたが、ボケまで治るかどうかは
 ともかく、今の鶏肉の味は昔の鶏肉を知るお年寄りには、悲しい
 ものかも知れません。
 
  先日余りの野菜の高値に絶えかねて、安い肉にせざるを得ず、
 止むなく超安い鶏肉を買いました。
 うちは一食一人300円が副食材費なので、野菜に350円とか使うと
 大変苦しくなります。
 この鶏肉はブラジル産の解凍物のもも肉で、安売りスーパーの
 国産もも肉の2/3程度の値段です。
 美味しくないだろうなあと思いつつ、いつものレシピで調理した
 のですが、意外やこれが悪くない。
 身は少し固め。焼いても香ばしい鶏肉の香りしかしない。
 
  さっそくいろいろ検索しました。
 ブラジルが牛肉の大輸出国である(何故か日本には輸入されていない)
 事は知っていましたが、鶏肉に関してもブラジルは世界一の輸出国で
 あり、日本でもコンビニの唐揚げ等はだいたいこれらしい事。
 味については賛否両論で、私とは反対に
 「焼くと変な匂いがする。」と言う人もいました。
 「あまり味は変わらないと思う。」
 「やはり劣る(普段いい肉喰ってるのかな?)」が多く、
 「こっちの方が美味い。」は少数派でした。ただ、
 「歯ごたえがある(固い)。」は割と共通意見の様。
 「冷凍だから不味いに決まっている。」という人もいましたが、
 こう言う人が冷凍の名古屋コーチン食べたら何と言うか?
 
  思うに、
 「日本人て、太ってて、へんなふんどし締めてケツ丸出しだよね。」
 「違うよ、日本人て眼鏡掛けて、歯が出てるんだよ。」
 「馬鹿だなあ。日本人は小柄でミニの制服が似合うんだよ。」という
 議論の様に、食べた事のあるブラジル鶏肉(ちなみにブラジル人は
 超小さいビキニ着て、頭に羽根付けて、サンバ踊ってますね(笑))
 で、ああでもないこうでも無いと言ってる訳で、まあ
 「狭いところで育てられる日本のブロイラーに比べ、広いブラジルの
  大地で育った鶏肉の方が健康的な気がします。」という意見だけは
 絶対違うと思いますね。んなわけない(笑)。
 
  ただ食用の養鶏(卵の輸出も世界一らしい)はブラジルの基幹産業
 なだけに、世界一厳しいEUの食品基準に違反しない様、衛生管理は
 凄いらしい。
 「国産は安全」という神話に守られている日本の鶏肉よりは安全かも
 しれません。
 数年前にブラジル産鶏肉から抗生物質が検出されてニュースになり、
 印象が悪くなったらしいのですが、当時の記録を読むと、
 「他国では認可されているが、日本では認可されていなかった」
 抗生物質が出たらしく、ブロイラーの飼育ではどのみち抗生物質入り
 の餌は必須だといいます。この辺は魚の養殖でも同じですね。
 
  今回近所のスーパーの限定で、私の味覚限定で言えば、
 「ブラジル鶏肉は、聞いた事無い地鶏クラスには美味い。」のです。
 食わず嫌いの方は、試してみられては如何でしょう。
 検索していて、ヒントかな?と思ったのは、
 ブラジル人は廃鶏を好んで食べると言う記載。
 廃鶏とは卵を産めなくなった鶏で、日本では処分料を出して廃棄
 (燃やすのか、埋めるのか?)して貰うところ、ブラジルでは食用
 鶏肉の半額位で取引されるらしい。
 おそらく脂肪分の全くないパサパサの肉でしょうが、様々な鶏肉を
 楽しむ文化があるのでしょう。
 日本に輸出される鶏肉が廃鶏な事はあり得ませんが、
 「牛肉なら霜降り」という日本より、アウトバックのステーキが
 食文化の深さを感じさせる様に、きっとブラジル鶏肉の美味さは
 「若鶏しか認めない」日本より底が深いに違いありません。
 
  長い間遠巻きにしていた日本人達が、しんぼうたまらん様になり
 群がっているお店が大須にあります。
 ブラジル料理の専門店で、シュラスコ(食べ放題!)が中心だった
 頃は私も足繁く通い、顔は同胞なのに、ポルトガル語が飛び交う
 店内で、
 「ちょっと振り向いてみただけの異邦人」ごっこをしたものですが、
 店の前の路上テーブルで、豪快に鶏の丸焼きを頬張る日系ブラジル人
 に混ざる事はありませんでした。
 しかし、シュラスコが消えた(日本牛肉高い!by店主)最近はもう
 みんな我慢しないらしく、相変わらずテーブルではポルトガル語が
 飛び交っておりますが、がんがん焼かれる鶏の丸焼き(主にお持ち
 帰り用)に日本人が行列しています。
 
  ブラジルの鶏食文化に触れるべく、大枚1300円をはたいて、
 大須は仁王門通り商店街の
 「オッソブラジル」の鶏丸焼きを買ってみました。
 皮がぱりぱりで美味。
 塩が利いているもも肉、手羽はうまーい。
 ささみとか、胸肉はジューシーさに欠け、飲み込むのに苦労。
 まあ鶏の丸焼きとはそういう物ですよね。クリスマスとかで
 家長の権限で取り分ける時、この肉のバランスが注意点ですよ。
 付け合わせ?のサルサソースに浸けても結構苦戦するこのホワイト
 ミート(ダイエットには最適の部位ですがね)、翌朝うちのわんちに
 やったところ、結構興奮して食べ、落ちた床を熱心に舐めてました。
 犬は好きらしいです。この辺は骨と一緒に煮込んでチキンスープを
 作るのが定番でしょう。
 
  ブラジルの鶏はポルトガル原産なのでしょうか?
 日系人の養鶏場が多いそうですが、日本の地鶏も混ざってる?
 まさかベーリング海峡を越えてアジアから渡って来たインディオの
 先祖達が連れて来た?
 まあ、普通のブロイラーが正解でしょうが、明らかに日本の鶏肉
 ともケンタッキーフライドチキン(国産ハーブ鶏使用)とも違い、
 噛めば噛む程味のある、美味しい鶏です。
 遊牧民の馬車にも、海洋民族の丸木舟にもおそらく乗って移動した
 人類の古くからの家畜である鶏。
 
  地球の裏側から来るチキンも、侮れませんぜ。
 
 
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  シェフのおすすめ
 
 「ったく」
 
  Appleという会社は、何を出して来るか、目が離せないですね。
 iPadの登場で、すっかり
 「うちはモバイルノートには興味がないもんね。」という振りをし、
 油断させといて、11インチMacBook Airですか・・・。
 現在Windowsノートの世界は、アトムボーイ搭載の小さなノートが
 大流行り。速度を犠牲にしても、フルサイズでないキーボードで、
 無理して入力しても、小さくて鞄にすっと入った方がいい。という訳。
 
  モバイルキャリアの契約を(ただし2段階定額とかで)結ぶと、
 なんと只でモバイルノートをくれちゃったりしちゃったりして、もう
 小さくて安いノートの時代なのかな?と思わせる感じでした。
 ただ最近では少し状況が変わっている様な気がします。
 やはりオマケノートの消しゴムみたいなキーボードで入力するなら、
 いっそスマートフォンの方が潔い。と言うわけでしょうか?
 ちょっとゆったりしたモバイルノートが人気になったようです。
 おまけノートが価格帯で2~3万円位なのに対し、もうちょっとしっかり
 した5~7万円位の価格のミニノートが良く売れているようです。
 HPのなんかはデザインも悪くなくて、まあ出張位ならこなせるかな?
 と思わせる出来ですね。
 
  この辺のモデルは従来MacBook Airが対抗して来た訳ですが、
 従来のは、丁度ベンツ辺りが出してるスポーツカーみたいな趣で、
 本業の方はしっかりこなしてるけど、ちょっと遊び心のある軽快な
 機種をもう一台、という位置付けでした。なにより価格が。
 これでは、Windowsのモバイルノートに対抗する気軽さを求めるのは
 ちょっと無理だったと思います。
 オマケノートに対しては、iPhoneやiPodtouchで充分以上に対抗出来、
 高級なモバイルノートに対してはiPadで対抗。
 まあこういうライナップだと思っていた訳です。
 
  ただWindowsのモバイルノートができる事としては、
 「Windows7が走るのでデスクトップやノートと同じ仕事が出来る。」
 という大きなメリットがあります。
 実際には、キーボードが小さすぎると入力は大変だし、Windows機の
 悪い点として、外付けマウスを付けないと実際には仕事にならないと
 いうところがあり(トラックパッドは付いているが、緊急用っぽい
 位置付けに思えます)、使いづらい事甚だしい訳ですが、それでも
 「Officeが動く」事が重要らしいです。
 
  iPadは本当に良く出来たデバイスで、今後アプリが充実して行けば
 ますます使いやすくなると思われます。
 しかしOSはiOSなので、Macのアプリケーションが動く訳ではなく、
 あくまでファイルの互換が今後進むだろうと思われます。
 Mac OSXが動く、小さなMacBook。これは夢のノートでした。
 ちょっと諦め気味で、
 「iPadがあればいいのかな・・・。」と思いかけていました。
 
  Appleが小さなノートを出そうとしなかった理由は、過去の失敗に
 あると言われます。
 毎度じじいの繰り言で申し訳ありませんが、過去私が所有したMacで
 最も愛着を持ったのは、
 デスクトップでは、Quadra700。
 ノートでは、PowerBook2400cです。
 奇しくもどちらもコンパクトな機種ですが、
 「中身がぎゅっ!!」とつまった名器で、特にPB2400は、
 「Appleが日本向けに設計した。」と言われるノート。
 日本IBMが設計したと言われる筐体で(良く似たThinkPadもあった)
 最大の特徴はフルサイズキーボードより少しだけ小さいキーボード。
 当時のAppleは、このキーボード採用には難色を示したと言われ
 ますが、日本の満員電車に乗って貰い、小さい事が如何に大切かを
 熱心に説いた当時のアップルジャパンの開発商品と言われます。
 
  ところが、このPB2400は日本でこそ爆発的に売れましたが、
 欧米では、大苦戦だったと言われます。
 タイプライターから続くタッチタイプの伝統のある欧米では、少し
 だけ幅の狭いこのキーボードは、評価されなかったのです。
 B5ノートと言われるサイズが、持ち運びにいかに便利でも、入力が
 しにくければ意味が無い。と言う訳です。
 当時のThinkPadにはB5サイズながら、使う時はキーボードがにゅっと
 伸びる、奇妙奇天烈なものもあったと思いますが、タッチタイプなんて
 気にしなかった(私は当時かな入力者でしたから、タッチタイプが
 そもそも困難)日本と違い、この辺はシビアであった訳です。
 欧米で小さいキーボードが市民権を得たのは、BlackBirdなどの、
 キーボード付きスマートフォンが大流行してからだと思います。
 
  AppleがPB2400を失敗と認識しているかは判りませんが、もう
 二度とフルサイズでないキーボードを搭載したノートを作る気がない
 のはわかります。
 iPadの画面上に現れるキーボードはフルサイズではありません。
 画面の幅が足らないからですが、これは
 「iPhoneの画面キーボードよりは打ちやすい。」事が大切な訳で、
 Appleはちゃんとした入力用に、充電クレードルを兼ねたフルサイズ
 キーボードをiPad用に用意しています。
 
  Appleが絶対に譲れないフルサイズキーボードは、30cm弱の筐体を
 要求する訳ですが、あと切り詰めるなら、奥行きと厚みです。
 こうして11インチMacBook Airは、
 30cm弱×20cm弱×1.7cm(最大厚み)という筐体を得ました。そして
 重さはぴったり1kg(より数g重い)。史上最小のMacです。まさに
 「真のA4サイズノート」と言えましょう。
 渡辺陽一氏のノート※はもちろん(笑)、ちょっと勉強が出来て、
 きっちり講義を記録している(教授の冗談まで克明に(笑))真面目
 女学生のノートなら、これ位の厚みがあると思います。
 
 ※戦場写真家渡辺陽一氏の日記は、細かい字でびっしりと書かれて
  いるが、過酷な取材活動の中、ノートが破損しない様に、裏表に
  煉瓦が貼付けてある。強化グラスファイバー板とか、もう少し軽く
  する工夫が出来ないかと思うが、ひょっとしたら、銃弾から氏の
  命を救った事もあったかも知れない。
 
  Windowsノートの多くが、Atomなどの低速・省電力タイプのCPU
 を採用しているのに対し、今回のMacBook Airは由緒正しい、
 1.4GHzか1.6GHzのIntel Core 2 Duo。メモリは2~4GB。そして
 64GBか124GBのフラッシュストレージがハードディスクの代わりに
 標準搭載。これはSSDではなく、オンボードに実装しています。
 Firewire800が無いのが寂しいですが、USB←→LANアダプタ(別売)
 や無線LANで自宅のMacとデータのやり取りをすれば、出先で困る
 事はないでしょう。
 
  Jobsは新しいMacBook Air 13インチを
 「iPhoneやiPadで培って来た技術。即時立ち上げ。長時間使用。
  磁気・光学ディスクの廃止。小さくて薄くて軽い事。をマックに
  回帰させる、新しいMacBookの始まり。」と紹介し、さりげなく
 「そして弟を紹介しよう。」といって11インチを紹介しました。
 今後本家のMacBookが次第にこの流れを継承して行く事とともに、
 MacBook Air 11インチがAppleのモバイルノートへの答えである事を
 宣言したのです。
 
  今回の驚きがもう一つ。エンドモデルの価格が¥88,800!!
 今まで私は現代のMacライフは、MacBook pro一台が最良と思って
 居りました。17インチならまずデスクトップは要らないですね。
 しかし、この機種の登場で、
 「家ではiMac。出先は11インチMacBook Air。」が一番理想なのでは
 ないか?と思い始めています。
 今出先にMacBook pro15インチを持ち出すのに、Timbuk2のバッグを
 使っていますが、これでも年寄りには結構肩に来るんですよね。
 
  17インチMacBook proと、
 iMac 21.5インチ+11インチMacBook Air。
 価格差は8,800円しかないのです。
  
 
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 お願い
 
 メールの転送を指定している購読者さまへお願いです。
 転送先が無くなったり、未読がたまってあふれてたりしてませんか?
 メルマガを発行すると多くの転送エラーメールが弊社に届きます。
 お手数ですが一度見直しをお願いいたします。
 
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  パソコンレスキューはじめました
 
  Mac&Winのノートでハードディスクの容量が足らない!
 ノートパソコンのデータが読めなくなった!
 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは¥15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
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