Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス　プレゼンツ・・・ 　================================ 　　シトラスメールマガジン 　「柑橘系林檎新報」492　2012.9/8 　================================　 　　今週のシトラス 　申し訳ございません。ナンバリングの計算を 間違ってました。現在492号でございます。 歳取ると、失敗のフォローもまた間違えるという わしゃ情けないっ（涙）。 　私は道路交通法的な事情（一方通行）で、 行きと帰りのバイク通勤路が違っております。 帰りは夜になるのですが、途中の細い路地に いつも大きな猫が、道路の中央に踞っております ふむ。足偏に居ると書いて 「うずくまる」と読むのですね。手書きでは 絶対使わないな。 この猫は歳を経た茶虎で、かなりふてぶてしい 風貌。例えれば、奥さんにチキンぶりをチクられ てしまった某政治家の様。猫の方はかなり肝が 座っておりますが。 　とにかく私がバイクで近づいても絶対逃げない 「なんだよ。」と荒井注の様な（古い）視線で 見ますが、それだけ。横を通り抜けても微動だに しない。 最初は恐怖で足が竦み（ほう、立偏に束ですくむ か…）、動けないのかと思ったのですが、 だったら翌日から、そんな危ない場所に居ない はず。でも雨の日以外、毎日定位置に居ます。 この猫は人間を信頼し切っており、絶対轢かない （なぜ？車偏に楽しいで…）と信じ切っていて 動かないのかとも思いましたが、失礼ながら そんな玉にも思えない。 　いつしか私は、彼（彼女かも）に名前を付け 挨拶をする様になりました。 もちろん猫らしい二文字名ではありません。 どうみても、私より格上の方です。 「猫山さん。」これが名前です（キッパリ）。 猫山さんは、私の勤務時間が遅かった22時頃にも 最近の20時頃にも居ます。かなり長期に亘り 滞在しておられる様です。 疲れ切って帰宅する途中。 「猫山さん、ちぃーっす。」と挨拶して脇を 通り抜ける日常です。 この方は、何故ここを定位置として居られるのか もう少し端っこでもいいのに。 1.この場所に、強烈な思い入れが（可愛がって 　くれた飼い主がこの場所で事故に…嗚呼！）。 2.俺の根性、半端じゃねえぜ。という心意気で 　わざと危険な場所に居る。 3.猫山さんは私にしか見えない（いやぁ～っ！） 色々理由は考えられますが、今日も猫山さんは 同じ場所に座っています。彼に憧れた若い猫 （猫村君ですが（笑））が、少し先に居る事も ありますが、直前で逃げます。修行が足りんぜ。 　先日いつも猫山さんの居る場所に、大きな トラックが駐車していました。細い路地なので、 バイクがようやく通れる塞ぎ方です。 慎重に（バイクで恐いのは車の横を通過する時、 ふいにドアを開けられる事）通りながら、 「流石に今夜は猫山さん居ないな。」と見た所、 トラックの荷台の下。後輪の後ろ辺り。 ましく、ましく（昔の学生運動のアジ演説調）、 いつもの彼の定位置に、猫山さんは踞ってました 「猫山さん半端ねっす。」トラックがバックした なら、確実に終了です。 「一生懸命」は、実は鎌倉武士の心意気、 「一所懸命（自領を命がけで守る）」が本当です なにか大切な事を猫山さん（恐らく本名は ”猫山路上守茶毛虎”殿）に教えられた気が いたしました。 　結構楽しみにしてたのに、がっかりだ。という 事ってございますね。 時々試験走行を見て、なんだか得した気になって いたのですが、いざ導入されると、地下鉄鶴舞線 の新型車両って、使いにくいです。 私は元来端っこ好き。 長いシートの両端に座るのを好みます。 まあ加齢臭とか、隣の人に感じさせるのも 嫌なので（しかもiPod touchでアニメ見ている オタ爺だし（笑））、隣の人を片方だけにしたい という思いです。 あと、端だと肘を外に出せるので楽。 　ところが新型車両の端は板で完全にガードされ ており、いわゆる 「肩身の狭い思い。」をします。 肘がはみ出すと、ドア脇に立つ人がもたれられ ない。という問題があるからでしょうか？ あと名古屋の地下鉄車両は基本七人がけですが、 車両の小さい東山・名城線ではかなり無理。 大きめの鶴舞・桜通線でも通常ゆったり6人がけ が定番になってしまって居ます。 ここになんとか7人座らせようという情熱（？） が今回の新型車両で、シートの途中に２本の バーを配し、2-3-2で強制的に座る様になって います。 新型と言っても扉間隔が広がるわけでもない （乗車位置が変わってしまう）ので、バーの分と 両端の肘の分だけ、座席は狭いはず。 　大きなL字型のバーを配する、最近流行の レイアウトですが、どうも乗客重視には見え ません。第一急停車とかした時に怪我をしない だろうか？ちょっと心配です。 ドイツ辺りから、こういう系統のちょっとモダン な車両が各地に導入された時、 「かっこいいなあ…。人間工学してるなあ。」と 思ったものですが、今回の名古屋の新車両は、 なんか卵をパックに詰めているような気がします 　もっと思い切って、一人がけ座席を導入する （斜めに配して効率のいい外国の車両を見た気が する）とか、座席の無い通勤専用車両の導入とか オランダの様に自転車ごと乗れる様にする、とか 大胆な事を考えて貰いたいものです。 　新しい物好きの私ですが、ホームで待っていて 新型車両が入って来ると、がっかりしてしまう 今日この頃です。 　　―――――――――――――――― 　　ヤドカリの貝殻　 2012.9/8 「痛恨」 　今回のコラムはこれで行こう！と決め、頭の 中で、大体構想を練り、諸般の事情（犬とかね） で書くのが遅れているうち、紹介しても仕方が ない。そう 「誰得」になってしまった件です。もっとも 「書けなくなりました。」という事を、今この コラムに書いている訳ですから、まあ、ただじゃ 転ばないわけですが。 　発端は先日シトラスに行った時。 コンビニATMに用事のT氏が、 「もう売っていたよ。」と買って来た。 おお！それはネットで話題の、 「ガリガリ君リッチコーンポタージュ味」では あーりませんか。 「ど、どう？どう？」と興味津々（流石に一口 くれとは言えん（汗））。あの赤城製菓による 渾身の新作、社運をかけた期間限定商品。 まあ限定という時点で、 「売れなかったら、さっさと撤退するし。」と 言う伏線は見えていますが、とにかく発表から 発売まで、掲示版等で、もうお祭り。 「そんなもん喰えるか」という否定派。 「いや冷たいスープはあるのだから、あながち 不味いとはいえないかも。」という冒険派。 確かにビシソワーズスープ（ジャガイモを裏ごし した冷製スープ）は、デニーズが10年程前に 夏のメニューに入れ、すっかり定番化しました。 その後、カボチャのスープや、冷たいコーン ポタージュも出す店があります。 　コーンは元々甘味が強いので、もう少し糖分を 増せば、アイスキャンディにならない事もないと 私は思いました。しかしそうまでしてコーン味が 食べたいかどうかは別の問題です。 トウモロコシ特有の匂いがするからです。 愛知県犬山市の 「リトルワールド　ペルー領主の家」併設の レストランで出す、紫トウモロコシのジュースも 微かにこの香りがしますが、グレープジュース そっくりな香りの方が強烈で、違和感はあり ません。でもコーンポタージュじゃ一方的で しょうからね。 　T氏が行った店に、シトラスの帰りに寄った所 あと２本しか残っていませんでした。 早速店外で試食。 「ふむ。思った通りの味だが…。悪くない。」 T氏の感想も同じでしたので、これはかなり 普遍性のある答えでしょう。 しかし、今まで誰も食べた事のない食品に対して この答えは、実は最大級の賛辞だったりします。 少し甘味の強いコーンポタージュが凍っている。 これを受け入れられれば、後は熱狂が…。 　中国では元来冷たい料理はなかったと言います 冷蔵庫がない時代。生ものを食べるのは、極端に 言えば、死を意味する場合があります。 腐敗や、致命的な菌の繁殖、寄生虫など。 今でこそ、刺身的な料理も上海料理などには ありますが、まあ日本でも江戸時代、夏期は 寿司屋は休業したそうです。 本来暖かい料理が冷たい事には、日本でも抵抗が あるでしょう。 団欒に間に合わず、一人で冷めた料理を黙々と 食べる（涙）とか…。悲しい思い出が。 　日本のアニメに出て来るお弁当に、 「ご飯を冷めたまま食べるの？」という外国から の質問も無理からぬ事です。 弁当のご飯を温かいまま供する 「ほっかほっか亭」以来のスタイルや、どこの 職場の食堂にも大抵電子レンジがある風景。 外国人が、日本に行ったら絶対買う！と誓う、 みそ汁まで熱い、例の円筒形の弁当箱。 こんな物は最近です。 私の出身中学では、冬場全員の弁当を箱に入れ、 温蔵庫に運んで温めておく。というなかなか 粋なサービスがありましたが、ダルマストーブの 周囲を囲む火傷よけの網に、弁当を包む布ごと 結びつける。という風景もありましたね。 　しかしそういった例外を除けば、弁当は冷めた まま食べるのが普通。それは、 「冷めても美味しいおかず」をお母さんが心がけ てくれたのも、もちろんですが、それ以前に 「冷や飯のおいしさを、俺たちは知っている。」 からです。ごはんは、なにが何でも暖かくなく ても、米は旨い。文化部恒例の旨いもの自慢大会 で、山岡が、 「冷や飯のおにぎりを頬張り、冷酒をきゅーっと やる。」と自慢するのがありましたが、確かに おにぎりはチンしなくても旨い。一旦味覚が 記憶してしまえば、違和感はないのです。 　先回お話ししたCoCo壱の冷たいカレーも、 この流れだと思うのです。 あと冷や汁とかもですね。 日本文化って、結構保守的で、先入観を破る様な ものが入ってくると抵抗する傾向がありますが、 そういう物でも、一旦いいな！と思うと、もう 諸手をあげて、熱狂的に受け容れてしまう傾向が あります。 「スープのアイスキャンディ？何だそりゃ。」と 拒否しますが、なんか恐いもの食べたさで、 話のタネに。と一本購入。 「ふむ、悪くはないね。」と言いながら、つい リピーターになってしまう。 　結果が、今回の 「ガリガリ君リッチコーンポタージュ味、売れ 過ぎで、急遽発売休止。」です。生産が間に 合わないらしい。慌てて何店もコンビニをはしご して在庫を探す方続出（俺だよ（笑））。 まだ食べておられない皆様、誠に申し訳ござい ません。私がコラムで紹介するのが遅れた ばかりに、当分この、変だけど後をひく製品を 食べる機会を奪ってしましました。 深くお詫びします。次回入荷の折には、ぜひ 味わってみて下さい。 代わりと言ってはなんですが、コーンポタージュ 味と同じ価格帯（126円。ガリガリ君ソーダ味 が63円なので、リッチさが判る（笑））の中で 私のいちおしをご紹介します。 　「センタン　白くま」 九州の有名なかき氷。小豆、フルーツが入り、 練乳のかかった白いかき氷ですが、これを固めて アイスバーにしたという体の製品。 前にも紹介した様な気がいたしますが、固すぎ ないしゃりしゃり氷に凍ったフルーツ、小豆、 練乳が美味しい。 最高のコラボで、貴方の歯を攻撃します。 　最後に赤城製菓様。大博打に見事大勝利。 誠におめでとう御座います。なんとか残暑残る 間に、フル生産で再出荷をお願いしますね。 まあ冬の暖房の中でも食べたい逸品ですが。 私、待ちます。また会える日を。 まあ、２本食べたし（ああっ！物を投げないで （笑））。 　 　 　―――――――――――――――― 　　シェフのオススメ 「秋の夜長に」 　ラノベとか漫画とか、初めての方はなかなか とっつき難い（最近はタイトルだけでひくのも 多い）ですが、私が今まで読んできた中で、 単なる思いつき（そういうのも好きですが、 ベン・トーとか（笑））ではなく、作者の才能を 感じさせる、もはや古典と言っていい作品を 何冊かご紹介します。 こう言うの読むと、自分の才能のなさを痛感 いたします。やっぱ天才はいはりますな。 ■狼と香辛料…支倉凍砂（電撃文庫） 　仮想的な中世ヨーロッパ世界を舞台に、主人公 　の行商人と太古の狼神、ホロとの２人旅。 　ホロは少女の姿をしており、出会いはいきなり 　彼の荷馬車に全裸で飛び込んで来る、といった 　やや”掴みはOK”的な導入ながら、その後は２人 　の不器用な恋を描写しつつ、中世都市を舞台と 　した、バリバリ硬派の経済小説になっている。 <http://www.amazon.co.jp/%E7%8B%BC%E3%81%A8%E9%A6%99%E8%BE%9B%E6%96%99-%E9%9B%BB%E6%92%83%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%94%AF%E5%80%89-%E5%87%8D%E7%A0%82/dp/4840233020/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1347144665&sr=1-1/yamakitsu-22> ■七姫物語…高野和（電撃文庫） 　これも仮想中国を舞台とし、艶福家だった 　前皇帝の落としだねとされる七人の姫を諸都市 　が勝手に擁立し、抗争、連携を繰り返すという 　設定。主人公の七姫に至っては、はっきりと 　偽姫と言える出自（奸雄２人組が、孤児を 　拾って擁立）ながら、その人柄でこの乱世を 　渡って行く。逆境のヒロインの成長物語。 　というよりは、これは政治小説である。 <http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%83%E5%A7%AB%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E9%9B%BB%E6%92%83%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E9%87%8E-%E5%92%8C/dp/4840222657/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1347144732&sr=1-2/yamakitsu-22> ■阪急電車…有川浩（幻冬舎文庫） 　現在もっとも巧妙な文章を書く有川浩の、どの 　作品を紹介しようかと思いましたが、一番入り 　易いのがこの作品。阪急の今津線という、ごく 　短い路線の往復の車内で展開されるいくつかの 　短編をまとめながら、その登場人物がお互い 　絡み合って行く、極上のオムニバス。 　ほっと、心が温かくなる短編集です。 　中谷美紀主演の映画も大変素晴らしかった。 <http://www.amazon.co.jp/%E9%98%AA%E6%80%A5%E9%9B%BB%E8%BB%8A-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%89%E5%B7%9D-%E6%B5%A9/dp/4344415132/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1347144835&sr=1-1/yamakitsu-22> ■乙嫁語り…森薫（ビームコミックス） 　19世紀頃の中央アジア。田舎の村から、町に 　嫁いできた娘。遊牧民の風習を強くのこす 　彼女の夫は、まだ少年だった。 　やや定住化した町（といっても小さいが）の 　生活と、彼女のカルチャーギャップや、当時の 　時代背景（欧米の植民地政策に翻弄され始める 　この地方の人々）、紛れ込んで来た白人学者。 　部族の抗争。娘達の恋。そしてヒロインと、 　10歳も若い夫との夫婦愛が微笑ましい。 　背景の書き込みも緻密。人物も最近の漫画の 　描き方とは大きく違い、萌えアニメ絵に抵抗の 　ある方もご納得いただけるはず。 　小説ではこの作品は成立しない事が、お判り 　いただけると思います。 <http://www.amazon.co.jp/%E4%B9%99%E5%AB%81%E8%AA%9E%E3%82%8A-1%E5%B7%BB-BEAM-COMIX-%E6%A3%AE/dp/4047260762/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1347144882&sr=1-1/yamakitsu-22> 　いままでご紹介した作品ばかりですが、結構 読み応えのある作品ばかりです。七姫の6巻 （完結）と乙嫁の4巻、狼の最新巻（完結）は 私もまだ読んでいないので、この秋のお楽しみに いたします。 みなさまも、読書の秋にいかがでしょうか？ 　さて次号はiPhone5の話題かな？ iPad miniは？ 新型iPod touchも？ わくわく。 　―――――――――――――――― 　お願い 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