Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
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  シトラスメールマガジン
 
 「柑橘系林檎新報」568 2014.4/17
 
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  今週のシトラス
 
「肉の文化」
 
 日本は米食文化の国です。西欧は
パンを主食とする。と言われますが、
主食という言葉で表すには、パンは余り
にも添え物的なところがあります。
フランスパンはそれでも、それだけで
「食事である」と言い張れる力があり
ますね。パンと僅かなハムとか、ジャム
を塗ってだけで、一食を賄う力を感じ
ます。
 
 イタリアのパスタは、コース料理と
してはあくまでもスープに相当するもの
と聞いたことがあります。
「紅の豚」で、壊れたポルコの飛行機を
修理する工場の昼食として、大量の
スパゲティを食べるシーンがありますが
そういう食事は、やはり貧しい労働者
階級を暗示するものと思われます。
本場のイタリア料理では、やはりパスタ
は添え物的役割のようです。
 
 後はドイツのじゃがいもか…。
コロンブスがもたらし、数多くの
ヨーロッパ人を飢餓から救った、
じゃがいもを日本でいうご飯の様に
食べるのがドイツ流ですが、じゃあ
ドイツではじゃがいもが主食かと言えば
ちょっと違和感があるんですね。
 
 結局欧米では、炭水化物系の食品を
主食とする層は生きていくのがやっとな
下層階級で、支配階級は、あくまでも
肉を食う。肉が主食。
これが欧米流です。
白人の植民者を中心に発展した、
アメリカ合衆国でも、その傾向は受け
継がれていると思います。
アメリカと言えば、ステーキ。
もう座布団みたいな巨大な肉塊を、
炭火で焼き、豪快に切り分けて食べる。
こういうスタイルの本場のステーキを
食べることができるのは、やはり
アメリカンスタイルのステーキハウスと
かハンバーグレストランです。
 
 栄に
「アウトバックステーキハウス」が
できた時、従業員訓練のための、
プレオープンにご招待!というのが
あって、ネットで申し込むことが出来た
ので、シトラスの皆でこぞって申し込み
しました。
私も当たりましたので、何人かと行った
ことを覚えています。
初めてのアメリカンスタイルのステーキ
店。一度だけアメリカに行ったことが、
若い時にあり、その時向こうの方に、
超高級なステーキハウスに連れて行って
貰ったのですが、そこは恐ろしく旨く、
そして高い店でした。
「アメリカの食い物はまずい。ステーキも
日本の方が絶対旨い」ということが、よく
言われますが、そういう高い店に
行くと、肉を食う文化の奥の深さを
思い知らされるほど凄い味です。
30年以上たって、当時の記憶は断片しか
ありませんが、あのステーキの凄さは
未だに忘れられません。日本の高級和牛
とは違う、赤身の旨さがぐっと凝縮された
味でした。
 
 以前紹介した
「ステーキガスト」もそういう系統の
ステーキを出す店です。
私は結構好きなのですが、日本の人は
ブランド和牛の、箸で切れそうな柔ら
かい肉が上等のステーキと思っている
ので、硬いのは安物、と思ってしまう
傾向があります。
 
 なので日本のステーキハウスは、
ハンバーグも盛んにやっています。
普通のファミレスとは違い、粗挽きの
ゴツゴツした食感のが多いですね。
「ブロンコビリーの頑固ハンバーク」
などが代表です。ゴロッとした肉塊を
焼き上げ、客に運んでから縦に切り分け
てくれるこのハンバーグは、この店の
名物で、硬さを残しながらステーキ
よりは食べやすいため、人気商品です。
ああ、久しぶりに食べたくなったなあ。
 
 先回紹介したステーキガストは、
サラダバーも売りで、カレーとご飯が
あるため、胃袋的にも満足できますが、
今回は前から気になっていた別の店に
行って来ましたので、ご紹介したいと
思います。
天白区島田交差点に、かなり前から
「ロイヤルホスト」があり、随分お世話
になりました。夏の定番である
「カレーフェア」なんか通ったものです
九州発祥のレストランチェーンである
ロイヤルホスト、通称
「ロイホ」は、空港内のカフェや
レストランをイメージした、落ち着いた
造りと接客(今は知らないが、当時は
従業員の私語が少ない店として有名
だった)で、人気がありました。
 
 当時私は車で通ってましたので(所謂
独身貴族ってやつですね)、モーニング
をよく利用してました。名古屋には
あと何軒かありましたが、私は島田と、
八事のロイホによく行きました。
八事のロイホ、通称
「ヤゴロイ」は、今も健在で、結構
繁盛しています。学生街であり、高級
住宅地であり、八事霊園のお参り客も
見込める、いい立地ですが、やはり
朝からのんびり読書している外国人の方
(恐らく近くの学校の先生だろう)
などを見かける等
「ここは日本か?」と思える高級感が
好きでした。
ウエイトレスが、何度も珈琲のお代わり
を持ってきてくれる接客も好きでした
(現在はドリンクバー)。
 
 それに対して島田のロイホは、近くの
若い家族が外食するファミレスのひとつ
幼稚園に子供を送ったあとの主婦が、
お茶する社交場、という感じでした。
深夜までやっていたので、私もこの
コラムを書くために長時間居座った事も
ありました。
駐車場も、ヤゴロイほど混んでないな。
と思っていたら、最近違う店になって
いました。
 
 「カウボーイ家族」
なんだ?このネーミング。
「原始家族」とか
「宇宙家族」とか、ハナ・バーバラの
アメリカ製アニメのような不思議な
ネーミング。
カウボーイって、牛と共に放牧地で
暮らすので、定住せずに、独身の雇われ
仕事。という印象があるのですが、
カウボーイで家族?ちょっと違和感が
あります。悪漢をやっつけたシェーンが
どっかにいっちゃわないで、坊やと
未亡人のお母さんと世帯を持った。
という感じかな?
というあんまりな店名のため、二の足を
ふんでいたのですが、これはもしかして
アメリカにある店の直和訳なのかも
知れないですね。
「Cawboys Family」
「この店に来てステーキくったら、
みんなカウボーイの家族サ!」
という感じかな?
 
 で、ステーキガストで、一食1000円
以上という事に抵抗が薄れていた
(恐ろしいことじゃぁ!)私は、
この店にも行って見ることにしました。
「ふーん、ここもサラダバー形式か。
カレーもあるな」
ステーキガストと違うのはパンがない事
ステーキガストのプチフォカッチャは
大好きなのですが、ここはご飯と
パスタのみ。
そしてメインがステーキな訳ですが、
私は一番小さな150gをチョイスして、
1300円位。
ステーキガストよりは高めの設定です。
 
 メニューをみると、
「ほう、アンガス牛か」
ハンバーグまでアンガス牛だなあ。
他のレストランでも、時々アンガス
ビーフフェアをやることがありますが、
この店は常時アンガスです。
アンガス牛は、アメリカで飼育されて
いる短角種(谷岡ヤスジの漫画にでて
くる様なのじゃなく、日本の牛に近い
面構え)の牛で、日本で言う和牛に
あたる優良在来種として、特別な
ブランド視されています。在来種と
言っても、元々アメリカ大陸に居るのは
野牛(バッファロー)で、普通の牛は
ヨーロッパから連れて来られたのですが
アンガスは出自がはっきりした品種で、
アメリカでの評価が大変高い品種です。
 
 一般に牛肉は、屠殺してからすぐ
市場に出すことはなく、必ず低温の倉庫
に吊るして熟成させます。
その方がアミノ酸が多くなり、旨い
ビーフとなるのでですが、それをさらに
極限まで寝かせるのが熟成ビーフです。
これは管理が難しく(要するに腐る一歩
手前が旨いってこと)、芯の部分のみを
使うので、高価になります。
ここは高価なアンガス牛を長期熟成
させた肉を使う、という触れ込みなので
期待できそう。
 
 運ばれてきたステーキは指定通り
レアでした。
部位は、最近はやりの肩ロースですが、
これはなかなか良かったです。
間違いなく
「国産牛」よりは旨い。
和牛はサシが入っている事が高級の証
ですが、このステーキは高級アメリカ
牛肉(日本にはほとんど入ってこない。
金だすなら和牛を食うので、需要が
ない)を充分連想できる出来栄えです。
 
 前やってたステーキガストのアンガス
ビーフフェアも食べたかったけれど、
高くて断念しましたが、今回の店の
ステーキは、最良のアメリカンステーキ
といっていいでしょう。メニューに
よると、更にプレミアムなステーキも
あるらしい。3000円位するやつ。
昔およばれされた高級ステーキハウスの
が、30ドルくらいで、アメリカ人が
「馬鹿げた値段」と呆れてましたが、
庶民感覚では、3000円のステーキを
食べるなら、肉屋で3000円の
和牛ステーキ肉買ってきて、家で焼いて
食べるよね。
でもこの店の3000円は、食べて見たい
気がします。
 
 全てのメニューにサラダバーがつく
ので、決して高くはないのですが、
今の私の感覚なら
「はま寿司」に3回いくかなあ(笑)。
注文聞くとき、
「誕生日が近いですか?」と聞かれ
ました。私は4月いまれなので、近い
と答えたら、ケーキくれるとのこと。
アウトバックでもアイスクリームが
付きましたが※、いかにもアメリカンな
甘~いのを想像していたら、あんがい
あっさりして美味しかったです。
「歌と写真もどうですか?」と言われ
ましたが、恥ずかしいので辞退。
子供が小さい頃、不二家レストランで、
これやって貰ったなあ(遠い目)。
 
※アウトバックは会員登録すると、
 誕生日に無料ステーキチケットを
 くれた。やがて”2000円以上お支払い
 の方”という条件が付き、友人を連れて
 いき、自分だけ無料ステーキを食う
 という暴挙に出た。そのうち無料
 ステーキはなくなり、ついには会員
 制度自体なくなった。年に一回しか
 行かない、私の様な客がいけないのだ
 (陳謝)。
 
  野菜を2皿とカレーとご飯150g程度
(毎日食べているので分量は判る)。
あとはフルーツ。ドリンクバーは頼まず
水だけで。
昼夜兼用で、カロリー的にはそれでも
オーバーですが、
「肉食ったぁ」という満足感があり
ます。
ステーキガストのフォカッチャと
低価格も捨てがたいですが、どうせ
月一回も行けるわけでなし。
ここのステーキはちょっと後引きます。
 
 
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  ナゴヤからの手紙  2014.4/17
 
「八事」
 
名古屋近辺には、難読な地名が結構
あります。紅葉の名所、香嵐渓のある
「足助(あすけ)」もはじめての方には
読めないようですが、そのほか
「杁中(いりなか)」とか
「廻間(はさば)」なんてのも読めない
ですね。
八事、というのは
「やじ」とか読む人はまずいませんが、
「やごと」とすぐ読める人も、少ない
かもしれません。この地名、小さい時
から謎でした。
「8つの事?8回の事?」なんか由来が
あるのでしょうが、もともとの地名では
ないかもしれないなと、最近思うように
なりました。
「八事山興正寺」
真言宗の寺で、江戸初期の開山。
尾張徳川家二代光友の許しを得て、
開かれた寺です。
 
 真言は密教ですから、人里離れた
山奥に修行の寺を開くわけで、この
八事の地はその条件にあっていたと
思われます。八事の地名は、
「八(や)は岩。事(ごと)は
ごつごつした様子」とあり、この地域が
まだ開かれていない荒れ地であった事を
想起させます。
ただ、仏教は基本呉音という、中国の
発音を基準にしていますので、
「ごと」という訓読みの発音を冠した
「八事山」というのは、少し異例です。
 
 名古屋城から八事を経由して三河に
至る飯田街道と言われる街道が整備
され、八事は交通の要所であり、現在も
杁中(いりなか)側からも、塩釜口
(しおがまぐち)側からも、八事に
向かって上り坂になることを考えると、
江戸の当時、八事は
「深山」とまでは言わなくても、かなり
「山に登ってきたなあ」と思わせる
佇まいであったと想像できます。
 
 私が幼い頃、八事は遠足に行く地
でした。
当時の名古屋の主な都市交通は路面電車
でしたが、大久手から市電が延長され、
八事が終点だったのです。
小学校一年の時、父が新たな仕事を
始めるにあたり、会社の近くに土地を
求める際に、八事を候補の一つにし、
不動産屋の車で何箇所か廻った記憶が、
ありますが、結局現在の平針に新居を
建てたのです。
これは会社が近くにあったせいもあり
ますが、おそらく八事では土地購入の
条件に無理があったのだろうと推測
出来ます。
 
 当時の八事は高級住宅地、というか
名古屋郊外の静かな丘陵住宅地で、
引退した実業家の隠棲地や、別宅
(いわゆる妾宅(汗))が、林の中に
建つ、静かな街でした。また市電終点
界隈は、行楽客や興正寺の縁日(通称
イッサカサ←”石坂さん”が名古屋弁で
なまったものと思われます)に訪れる
客で賑わう、飯田街道の交通の要所で
した。
「天白渓」と呼ばれる湿地帯が近くに
あり、市電の駅をおりてそこまで
ハイキングするのが、当時の名古屋では
小学生の遠足コースでした。
 
 駅前の土産物屋では、有名な
「八事の蝶々(紙製の蝶が、棒の先に
付いた玩具)」が売られており、近くの
農家では、最近伝統品種として市農業
センター(うちの近所)で復活・栽培
されている
「八事人参」が栽培されていました。
現在の大学が立ち並び、文教地区、
住宅地区として栄えている八事からは
考えられない、のどかで閑静な地で
あったのです。
 
 その一角に興正寺はあるわけで、街道
から険しい石段(石坂さんの語源なので
しょう)を登り、お参りをするのが、
名古屋人の習慣でした。
名古屋は大都市で最も寺の多い街と
言われます。
確かに中央部には、今も沢山の寺が
あり、どの町内にも必ず寺があるという
有り様で、檀家が隣組を形成していた
のだと思われますが、人々は大須観音や
熱田神宮にお参りするように、この
藩主の信仰篤い密教寺院に参詣したの
でしょう。
 
 これは、宗旨を超えて
「弘法さん(弘法大師空海。お大師さん
とも言われる)に対する民間信仰が
篤かった事を彷彿とさせています。
別格のスーパースター。という感じ
ですね。その弘法さんを祀った寺。
なので、とりあえず人生や一年の節目に
「いっさかさにおみゃーりしとかな
いかんて」という感じだったのでしょう
 
 もちろん密教寺院ですから、基本的に
男子禁制。今も興正寺には、女人の入場
を禁ずる牌が建てられていますが、
同時に女人の入場を許す旨の碑もあり、
時代の移り変わりを感じます。
この奥の院は、子供の頃、というより
成人してもしばらくは、本当に霊的な
何かを感じるほどの佇まいで、ああいう
のを
「パワースポット」というのでしょう。
 
 下の子が幼い頃、ですから今から20年
ほど前の事ですが、一緒に奥の院まで
登った事があり、この時撮った写真が、
うちの子達(双子)にしては、奇跡的に
可愛く撮れ、職場の机に飾っていたら、
「可愛い!ジャニーズ入れなよ」とか
(まあお世辞80%でしょうが(笑))
言われたのも、いい思い出です。
これは私の素人写真家人生でベスト
ショットで、奥の院のパワーのせいだと
確信しています。
 
 隣接して、甲子園で良く流れる
「ここ八事山」の中京高校の系列、
中京大学があり、近年校舎ビルを近代的
なものに立て替えたため、奥の院に
行っても、取り巻く木立の遥か上に
高層校舎がそびえてしまい、以前私の
感じた様なパワースポットとしての
神秘性は薄れています。
 
 その代わりに、この寺の設備改善の
努力は目覚ましく、今年始めに奥の院に
向かう階段に、
「屋外エスカレーター」を設置。
また墓地と納骨堂を折衷した様な、
階段状施設(納骨堂が写真撮影のひな壇
の様な形をしており、壇の上に小さな
御影石の墓碑を並べるもの)を作ったり
茶室を造ったり、意欲的に形を整えて
います。
 
 草木が少し失われた事は残念ですが、
もともと仏教寺院は、太古からの自然を
神と崇める神道とは違い、人間の力で
作り上げた国家鎮護の装置(今で言う
ハイテクな防衛システムのようなもの)
ですので、やむを得ない事なのかも
知れません。尾張の密教修行の地と
しての役割はこれだけ八事が町中に
なってしまうと、到底果たし得ないとは
思いますが、平安京における東寺の様に
高野山で修行を納めた高僧が、名古屋の
町の鎮護の為にはたらく寺であって欲しい
と思います。それでこそ参詣客も増える
のではないでしょうか。
 
 先日シトラスから家への帰路で、
外国人の観光客と思われる若者達が、
歩道から眺められる、ライトアッップ
された五重塔と、その周辺の伽藍配置を
かなり興奮して、カメラに収めていま
した。
日本に暮らす我々にとっては、寺は葬式
や法事、精々縁日の為の施設としか
感じられなくなっていますが、神社と
共に、日本の精神文化を支える重要な
施設である事は明らかですので、是非
これからも名古屋を支える密教寺院
であって欲しいと願います。
 
 
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  シェフの弔辞
 
「さらばXP」
 
 最近良くパソコンの事を余り詳しく
ご存知でない方から、
「4/9からXPは使うと危ない、っていう
けど、本当は大丈夫なんでしょ?」とか
「なんでMicrosoftは、こんなひどい
事をするの?」とか、
「ウイルスチェックソフトを入れてれば
大丈夫なんじゃない?」と言われますが
そうです。とは申し上げられないです。
 
 WindowsXP登場と、それ以前を
比較して、劇的に世界が変わった事。
それは
「パソコンはフリーズするもの」という
それまでの常識が通用しなくなった事、
でしょう。
XP以前のWindowsや、Mac OS9は、
突然のフリーズやアプリケーションの
ダウンが頻繁に起こり、OS9を多用する
出版業界ではまず
「コマンド(林檎)+Sから教える」
と言われたものでした。RPGを進める
様に、節目節目でセーブが必要だった
訳です。XP以前のWindowsXPでの
「Control+S」も同様に必須だった
訳です。
 
 この事が事務作業のペーパーレス化を
いかに妨げていたかは、想像して
頂ければお分かりと思います。
「では御見積もりを御作りします。
あ!今PCを再起動いたしますので、
御待ちください。
(数分後)御待たせしました。では
恐れ入りますが、お名前からもう一度」
では、客は帰っちまいますね。
XPになってからは、一日の仕事が
ほぼシステムのノートラブルで終わる
事は当たり前になりました。
Mac OSもXになり、カーネルにUNIXを
採用してからは、ノートラブルになり
ましたが、既にXPが、職場のIT化を
完結させており、Macの職場での反攻は
実現しなかったのです。
 
 私は仕事でずっとXPを使っていますが
この無骨で融通の利かないOSの安定性、
信頼性は、このOSがMIcrosoftの思惑を
遥かに超え、OS史上最長寿を記録した
理由がよく判ります。
Appleは葬式をしてまで、OS9を葬り
去り、互換性の少ないOSXを選択して、
それが、現在のOSXの安定性安全性を
保証する事になりましたが、XPが余り
にも安定していたために、Microsoftは
より安全なOSへのシフトが出来ず、
結局今回の様な、ユーザー軽視にも
見える措置になったのは、もう少し
なんとかならなかったのかな?とは
確かに思います。
 
 ただ、自社製品に対する対価を受け
取って後、いつまでサポートを続ける
か?については、やむを得ない面もある
と思います(非正規のユーザーは非難
する権利は当然ないですが)。
脆弱性という、開発当時は思っても
みなかったセキュリティーの穴をついて
くる攻撃者に対して、莫大な人件費を
かけてその穴を埋めるサポートをいつまで
続ける義務があるのか?
正直次のOSが出たら、前のOSサポート
は終了。でも文句は言えない所でしょう
(そんなOSは見限られるでしょうが)。
 
 優秀すぎるがために、後継者が育たず
定年過ぎても会社に残らなければなら
ない人の様に(XPはOS界の宮崎駿か
(笑))、XPの在位が長過ぎる為に
起こった今回の騒動ですが、今日本で
最もお金を使ってくれる世代である、
年金世代が、
「なんか出来ると思って買ったけど、
XPだし。もうパソコンやめよう」と、
7や8に
「乗り換えない」動きが、最近顕著
です。この辺は一OS提供会社の話では
なく、日本経済の根底を揺るがす事だと
は、政府は認識しているのでしょうか?
 
 そういう世代に、使いやすい代替の
システムを提案するのが、Appleだとも
思うのですが(確かにiPadやAndroid
タブレットに乗り換えるこの世代の人も
いると聞きますが、パソコンを止める方
が多いみたい)、年金世代に
「XPからの乗り換え奨励金」が出る訳
でもなし、現実は家庭用ITの裾野が
どんどん刈り取られて行く現状です。
 
 ともあれ、XPには
「お疲れ様でした」と言いたいです。
日本の企業戦士のお父さんがだぶって
来る仕事オンリーのOSですからね。
後継の8は仕事もちゃんとこなすが、
遊びはばっちりなOS。が売りだそうです
が、謹厳実直、地味に定年まで勤め
あげた(その上嘱託でのこってまで
頑張った)お父さんの代わりに、
「自分、趣味が生き甲斐っすけど、
仕事も半端にはやらないっす」みたいな
ちゃらい新人に後次がせるのか?って
感じですね。
なんか宣伝の方向が間違ってるみたい。
 
 最後にこちらはお父さんではなく、
「良く出来た妹」というスタンスですが、
「Windows meの手紙※」からの抜粋で
名OS、WindowsXP(享年13歳)への
お別れの言葉といたしたいと存じます。
 
ごしゅじゅじんさまが、いれるよていの、えくすぴーはあたしのいもおとです。
いもおとだけど、あたしみたいに、やくたたずではありません。
すなおなこで、でふらぐも、とくいです。
すたいるもいいから、ほんとはちょと、くやしいです。
いもとを、かわいがってもらえると。おねえさんとして、うれしいです。
 
 さよならXP。おねえさんと仲良くな
 
※日本特有の擬人化文化作品、泣ける
 部門の最高峰として、探査機はやぶさ
 の地球への帰還マンガと並び称される
 名コピペだが、今回検索してみても、
 たどり着くのが容易ではなかった。
 全文を読まれたい方は、早めの検索を
 オススメする。泣く事必至。
 
 
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 お願い
 
 メールの転送を指定している購読者さまへお願いです。
 転送先が無くなったり、未読がたまってあふれてたりしてませんか?
 メルマガを発行すると多くの転送エラーメールが弊社に届きます。
お手数ですが一度見直しをお願いいたします。
 
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  パソコンレスキューはじめました
 
  Mac&Winのノートでハードディスクの容量が足らない!
 ノートパソコンのデータが読めなくなった!
 ウィルスにやられた!など、MacもWindowsもシトラスがなおします!
 多くのご要望にお応えしてWinでも「さすがシトラス」といわれる仕事をします!
 例えばディスクレスキューは\15000から。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
 
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