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  シトラスメールマガジン「柑橘系林檎新報」 61
                         2002.8/23
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            今週のシトラス
 
  「MACお宝鑑定団(Danboさん、いつもお世話になってます)」に
 「千と千尋のアメリカ版のQuickTime Movie trailersがAppleのHPに
 アップされていました。」とありましたので、急いで行ったら混んでいました。
 翌日見る事が出来ましたが、いやー、文化の違いというか、Disneyっぽいと
 いうか、すっかり冒険スペクタクルの予告編でした(笑)。
 ところでアメリカ版の題名の「Spirited Away」ですが、まさに日本語の
 「神隠し」にあたる言葉の様です。Spiritという言葉の示すように、まるで
 「精霊」かなにかの仕業のように跡形もなく消えてしまう事のようですが、
 アメリカでは子供が失踪する事件が多いので、もっと別の訳の方がいいのでは?
 と、ちょっと思ったりしました。
  ともあれ、テーマは判りやすい映画なので、きっとアメリカ人にも受け入れ
 られる映画だと思います。
 「働かせてください!」なんて、アメリカでも深い共感を呼ぶでしょう(涙)。
 
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            毒林檎の独り言 61
  
  新型PowerMacG4はミラーだそうで、たしかにファイルベイというか、その周
 りは鏡のようになっています。しかし、最初にミラーという単語だけを聞いた
 ときに、ディスクのミラーを想像してしまったのは私だけでしょうか?
 Mac OS XではSofwareRAIDというディスクをミラーリングさせる機能が標準で
 ついています。(ディスクユーティリティを起動させると設定できます)
 これなどは、二つの同じ大きさのハードディスクを自動的に同じ内容に維持す
 る物で、ミラーリングと呼ばれる物です。鏡に映すように同じ物を常に持つと
 いう意味らしいですが、この機能を利用すると、二つのハードディスクに常に
 同じ内容を記録しておき、万が一、どちらか一方が壊れた場合でも、そのバッ
 クアップが常にもう一つあり、データを喪失しないですむというものです。
  Mac OS XにSoftWareとはいえRAID機能が備わったことは、それだけデータの
 重要性が高まっているにもかかわらず、ハードディスクそのもののバックアッ
 プをとる人が相変わらずすくなく、、、、いや、バックアップが何のために必
 要なのかを知らない、あるいはバックアップという言葉を知らない人も多くな
 っているわけで、データを失う人はこの先増えることになるのでしょう。
  特に最近のハードディスクはMacにかぎらずWinでも寿命が短く、昔なら平気
 で3年〜4年と動いたはずなのに、ここ数年は2年程度で、亡くなってしまう
 ハードディスクの比率が急増しています。
 
  バックアップをとらずに毎日のように利用していて、ある日突然、ディスク
 が壊れてしまうと呆然としてしまいますが、現実には、呆然とするまで、「で
 も自分のマシンは大丈夫だろう」と思っている物なのです。
 (私はこれで、何度も泣きました、、、紺屋の白袴状態です(苦笑))
 
  まぁ、そんな時代になっているわけで、Mac OS XがRAIDをSoftwareとはいえ
 標準で持つようになったところに、「Appleはそういう認識なのだ」と思わせ
 てくれるものがありました。
 
  なので、ミラーの言葉を聞いたときにハードディスクのミラー。それもSoft
 ではなくHardwareRAIDでもオプション搭載したかと思ったのでした。
  まぁ、よく考えてみればフロントエンドのエントリーマシンにDualMPUを搭
 載したからといって、ディスクまでハードRAIDが標準ではXServeの立場という
 物がありませんから(笑)そこまでは辞めたのかもしれませんが。
 
  しかし、HardwareRAIDという物が非常に有効なのは疑う余地がありません。
 
  内蔵ハードディスクをHardwareRAIDで武装することが出来れば(っていうか
 保護できれば)データのバックアップの面倒な手間からも理論的に開放され、
 RAIDの種類によってはディスクの速度も上がり快適な操作環境を得ることが出
 来るようになります。
  もちろん外付けのディスクでもよいわけで、iMacでもFireWireの外付けRAID
 等を利用できるようになれば、本当に簡単に日常メンテナンスをこなすことが
 出来るようになりますね。
 
  時代の流れはディスクの定期的なメンテナンス交換(壊れる前に交換してし
 まう)やRAIDに移行するのかもしれません。いや、必ずやこの方向、そして
 NAS(Network attached Strage)といった大容量高速ディスクをLAN上で共有す
 る方を見据えることになるでしょう。
 
  現実的に80Gものハードディスクのバックアップをとることは、DVD-RWがあっ
 ても20枚もの枚数が必要になり、バックアップだけで10時間もかかるよう
 では非現実的ですからね、、、、、
 
 
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              Hot & Cool製品情報
 
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  "Welcome to the Jaguar World!!" ついに登場です。Mac OS 9により近づい
    た操作性と、抜群の安定性。ボンダイiMacでもDTでも従来のXよりさくさく動
    き、最新機では、「Quarz Extreame」の威力で異次元のパワーを発揮します。
  もちろん様々な新機能てんこもりのおすすめOSです。
  こんどこそのりかえましょうよ(笑)。
  
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  2次キャッシュ各256K、3次キャッシュ各1MB。133MHzシステムバス、
  256MB PC2100 DDR SDRAM、60GB Ultra ATA HDD、コンボドライブ
  NVIDIA GeForce4 MX
 ☆New! PowerMacG4 Dual 1GHz      ¥314,800
  2次キャッシュ各256K、3次キャッシュ各1MB。167MHzシステムバス、
  256MB PC2700 DDR SDRAM、80GB Ultra ATA HDD、SuperDrive
  ATI Radeon 9000 Pro
 ☆New! PowerMacG4 Dual 1.25GHz   ¥414,800
  2次キャッシュ各256K、3次キャッシュ各2MB。167MHzシステムバス、
  512MB PC2700 DDR SDRAM、120GB Ultra ATA HDD、SuperDrive
  ATI Radeon 9000 Pro
 
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            「シェフのおすすめ」
 
  ”私のまねばかりする、もう一人の私。昼は太陽のかけら、夜は月のかけら。
 時には心の奥を覗く窓にもなる…。”
 
  この謎の答えは「鏡」です。日本でも古墳時代から銅鏡は神を祀る道具として
 大切にされましたが、西洋でも神秘的な存在とされてきました。「鏡の国の
 アリス」などの文学作品もあり、最近では「ハリーポッター」にも、魔法の鏡に
 魅せられる話がありましたね。「ミラーマン」や「テクマクマヤコン(秘密の
 アッコちゃん!)」なども懐かしいです。
 なぜ鏡の話をしているかと言いますと、新発売のPowerMacG4の開発名が 
 「Mirrored Disk Doors」だったからです。Apple製品の開発名は、なかなか
 興味深い物が多く、Mac OS X v.10.2の「Jaguar」はとうとうパッケージデザイン
 になってしまいました。PB2400のユーザーの方も、あんなに粋でコンパクトな
 「Comet」の再来を首を長くしてお待ちの事でしょう(ハレー彗星でないと
 良いのですが(笑))。
 
 従来のG4の「Quick Silver」も、いいネーミングでしたね。子供の頃、風邪引き
 の時に使った体温計を割ってしまったとき、布団の上を滑るように転がった
 水銀の玉を思い出します(「毒だよ!」とひどく叱られましたが(笑))。
 今回のネーミングは、わかりやすいと言うか、長いと言うか、そのものズバリ
 ですね。フロントパネルに鏡が付いたモデル、と言うわけです。AppleのHPで
 見ると、それほど周りと違うとは感じられませんが、発表された現物を
 デジカメで写した写真など、撮影者が写り込んでしまうぐらいの鏡面仕上げ
 でした。TVでの小物としてバラエティ、ドラマ、CMと大活躍の Macintosh
 ですが、今度のは小物としては使いにくいかも知れませんね(「笑っていいとも」
 で、この間ゲストが写るたびに背景になっていたのはG4Cubeでしたが、販売終了
 の製品をずっと提供しているのもAppleらしいかも知れません(笑))。
 Quick Silverのフロントパネルは、洗練という言葉がぴったりするデザイン
 でしたが、独特の形状のCDベゼルは、メモリーやHDの交換に苦労が要らない
 G3 B/W〜G4筐体(通称ポリタンク)にしては、ややユーザーにメンテナンス時の
 苦労を強いる物でした。
 それもあってか、今回は以前の形にほぼ戻ったと言えます。しかもCDトレイを
 隠そうとしたQuick Silverに対して、その部分だけ鏡の様な仕上げにして、
 「ここにあるよ!2つもあるよ!」と主張しています。
 かなり冒険的、積極的なデザインと言えるのではないでしょうか?
 「どこでもドアー」の様に、この中に新しい世界が約束されています。それはDVD
 オーサリングかも知れませんし、iTunesかも知れません。Jaguarがご案内する
 未知の世界=iChatやRendezvousが魅せてくれる世界への扉なのかも知れません。
 何か今度のデザインには「動き」を感じます。かたち的には類似性は無いのです
 が、「千と千尋」の「春日様」を見たときの様な感動がありました。そんなこの
 マシンのパネルには、ボウリングのボールにあるような穴が4つあいて、下から
 吸気するイメージを強調しています。ここに4本のチューブを接続し、冷却された
 空気を強制的に送り込むと、サイバーな感じで良いかも知れません(笑)。
 マジで、どこかが出すかな?
 
 Dual CPUと高速なメモリー、X-serve譲りの回路で、Jaguarをしっかりサポート
 する新PowerMacG4。いかがですか?お待ちになった甲斐がありましたよね?
 
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