Mac&Winのパソコンレスキューでおなじみの、シトラス プレゼンツ・・・
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シトラスメールマガジン
「柑橘系林檎新報」589 2014.9/23
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今週のシトラス
「なんか気になる」
かくいう私も絶賛購入計画中の(笑)
iPhone6ですが、販売好調の様で、
世界的にiPhone史上最高の立ち上がり
のようです。中国では発売が遅れる上に
価格が2万円程高いので、日本で購入した
ものを並行輸入する業者が横行し、
日本でホームレスさん達を並ばせて、
初回ロットをゲットして、いち早く
プレミア価格で販売し大儲け！を
目論んだが、税関であえなく全部没収
（まあどこの国も電子機器の持ち込みに
は一定の制限があります）とか、
なかなか大変な状況になっている様です
Android陣営の最近の動向からは、
従来のiPhone5一族の4インチワイド液晶
は、少々小さめ。まあ日本ではiPhoneは
女性に人気が高い（長い爪では操作でき
ないから、女性には絶対売れない！と
断言してた評論家、どこ行った？(笑)）
ですから、この大きさがむしろいいと
思うのですが、私らの年齢では、
文字は少しでも大きい方がいい。
自宅では26インチディスプレイで、
MBP17のミラーリングで表示させてる
私ですから。という訳で、4.7インチの
6には期待しています。まあ今まで
「iPhoneいいけどね。画面小さいから」
と散々Androidスマホ持ちにディスられ
ていましたが、サイズで追いつけば
iPhone無双は当然でしょう。
先日私の5もiOS8にしましたが、まあ
5でもキビキビ動きます。
「ヘルスケア」とかいうアイコンが勝手に
増えたのは、ちょっとビビりましたが
健康管理してくれるらしいので、研究
してみようかな？と思います。
まあカロリー計算ならいいアプリが
あるので、そっちでやってますけどね
（”カロリー録”という無料アプリですが
iOSアップデートしていくうちに、
新規登録食品のカロリー値が登録でき
なくなるという脅威のダメダメサポート
でも慣れたから今も使ってます。
私はこれで15㎏痩せました！）。
なんか。ホームボタン2度押しで
アプリの管理をしようとすると、
「履歴」とかいうのが出てて、メール
とか電話した人のリストが出てくる
ようになり、これが全部おんなじ顔の
シルエットなので、結構気持ち悪い
です。これ、登録した人の顔写真を
入れればここに表示されるのでしょうが
それもなんか、音楽室の肖像画みたい
だなあ。恐らくiOS10くらいになると、
ここに短い動画もはめ込めるように
なり、ホグウッドの校長肖像画みたいに
なるであろう（予言(笑)）。
これ、消せないのかな？
さて6のインプレをお知らせできない
のが残念ですが（そういうコラムを
自分のホームページに掲載しようかな
とは思っています）、今回同時に
「AppleWatch」という時計が発表
されました。販売開始は来年の様ですが
これ、なかなか不思議な商品ですね。
まず結構高い。
まあ本来腕時計と言うものは高価な
もので、100均にあってはいけないと
思うのですが、ブランド品程とは
言わないにしろ、結構高いです。
日本では３万円台になるのでしょうか？
主な機能がiPhone5以上必須らしい。
Bluetoothでアクセスするんかな？
CM映像だと、フィットネス関係の
管理に重点があるらしいですが、
スケジューラーとか、なんか音楽
（どうやって聞くの？）らしいマークも
テレビ電話にはならないみたい。
腕時計式の電話というのは、なんか
私ら子供自分からの憧れ未来アイテムで
これで流星号呼び出したりするんです
よね。なって欲しいのに。
サイズが2種類。男用、女用って分け方
なのか？
そんで、けっこうビジネス仕様っぽい
超硬ステンレス製と、スポーツ目的の
軽量アルミ製と、フォーマルな18金製の
3種類のシリーズ。ベルトも各種揃って
いますが、これは直にサードパーリーが
色々出すでしょう。
ただ、どんなに綺麗に着飾っても、
かっこよくキメても、顔が大きめの
四角顔の人のように、結局液晶部分の
四角いゴツさがちょっと気になります。
もう少し小さめにデザインして、
ハウジングだけ販売して、シェルと
ベルトは全てサードパーリーに任せた
ほうが良かったんじゃ？と思ったり
します。
基本機能がよくわからないので
（結局iPhoneの外部端末なの？）、
なんとも講評しかねますが、なにぶん
にもiPhone持つようになってから、
あまり腕時計が必須でなくなったので、
この上使うかな？と微妙です。
Apple初めてのウエラブル機器なので、
今後発達して行くのでしょうが、
今のところ、
「懸賞当たらんかな？」程度ですかね。
でも初めてiPodが出た時の
「音楽プレーヤーはフラッシュメモリ
内蔵で軽く小さくなってるのに、なんで
HD内臓で、でっかくて重いプレーヤー
出すの？馬鹿なの？」という反響や、
iPhone出た時の
「やっぱボタンの方が押しやすい
でしょ。スマホは普及しないね。
電池喰いだし」という反響を思い出すと
あながちこの製品がヒットしないとは
言えないかも知れません。
情報端末として入力インターフェイス
を腕につけることや、ディスプレイを
目の前につける（スカウターだ！）
事は、今後のウエアブルコンピュータの
予測ではほぼ約束されています（誰か
が脳に直接アクセスする方法を、考案
しない限り）。
まあAppleにとっては、軽いジャブ
なのかも知れません。
今回のシリーズで、ちょっと残念
だったのは、チタン側がなかったこと。
昔、腕時計必須の仕事の時は、汗で
（デブの酸性汗（怖））ステンレスや
アルミの側が腐食し、ヤスリ状になって
腕を傷つける（痛！）というトラブルに
見舞われた私ですので、高くても
チタン側が欲しいな。
まあ、直にサードパーリーがこれを
包むケースを作るような気がします。
でっかいダイバーズウォッチみたいのは
いいかもしれない。
高校に入学した時に、初めて腕時計
買って貰ったトキメキ（ちなみに中学
入学は万年筆だったなあ）を蘇らせる
凄いアイテムだといいなあ。
Apple Storeで触れる日が待ち遠しい
です。
10年後、
「ああ、Apple？時計屋さんね？」
という事になったりして…。
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ヤドカリの貝殻 2014.9/23
「いつものやつ」
四半期、無理やり紹介してきたので
（ネタづまり対策ともいう(笑)）、
今回も最後に来期のアニメ作品を、
リストアップしました。
いつもは、先達の方が、好みで選択した
ものを参考にしたので、数がそんなに
多くないのですが、今回はほぼ網羅
されたリストだったので、とりあえず
選んだだけで、30以上ありました。
ですので、短文でご紹介します。
「旦那が何を言っているかわからない
件」
→オタクを旦那にした話しらいい。
「デンキ街の本屋さん」
→アキバの本屋さんの話しらしい
（これもオタ話か）。
「甘城ブリリアントパーク」
→テーマパーク再興の話らしい。
「牙狼〈GARO〉-炎の刻印-」
→異世界魔法物らしい。
「魔弾の王と戦姫」
→異世界英雄誕生譚らしい。
「ログ・ホライズン 第2期」
→待ってたよ！ゲーム世界、というか
ゲーム仮想日本に入り込む話
「失われた未来を求めて」
→学園生徒会ものらしい。後は不明。
「Fate/stay night -UBW- 1st」
→前作が面白かったので、期待してる。
英雄召喚バトルもの。
「ワールドトリガー」
→週間少年ジャンプらしい作品らしい。
ジャンプものは、面白くて嵌ると、
5クールとか平気で続くのは、楽しい
けど、大変。
「七つの大罪」
→異世界異能力者探し旅ものらしい。
後述の”トリニティセブン”と被るな。
七人の敵？味方？をまず探す展開なの
だろうなあ…。
「グリザイアの果実」
→キャラ立ち過ぎの女生徒集団に入って
きた主人公男子の学園モノらしい。
「オオカミ少女と黒王子」
→大ヒット少女漫画原作。S彼に翻弄
されるMヒロインらしい。
「天体のメソッド」
→宇宙人もの？これが今期の癒やし枠
かな？”あの夏で待ってる”とかの系列の
ストーリーかな？
「繰繰れ! コックリさん」
→こっくりさんしたばっかりに怪異に…
みたいだけどギャグものらしい。
「ガールフレンド(仮)」
→スマホアプリ恋愛シュミレーション
ゲーム原作。キャストが鬼の様に多い。
全部美少女。声優もとんでもなく豪華。
アニメは何をするつもりなのか？
「神撃のバハムート GENESIS」
→異世界もの。伝説の竜が復活しちゃ
った！どうしよう。
「オレん家のフロ事情」
→微妙。人魚を助けて自宅風呂で飼う
少年。でも人魚男だとぅ？腐女子枠？
「なりヒロwww」
→良作”gdgdフェアリーs”の姉妹編？
映画版は映画版gdgdと同時上映される
らしい。テレビ放映版。
「弱虫ペダル GRAND ROAD (第2期)」
→これがあれば、他の作品が全部
コケて「も生きて行ける。
御堂筋くん、きみ気持ち悪いぞ。
「異能バトルは日常系のなかで」
→異能バトルなのに、舞台が日常
らしい。ギャグよりなわけでしょうね。
「暁のヨナ」
→少女漫画原作。スケートはしない
らしい(笑)。異世界剣ものっぽいけど、
登場人物名が、やけにコリア系なのは
狙ってか？マオっていう悪役出てこん
だろうな(笑)？
「トリニティセブン」
→これと”7つの大罪”なんか設定被って
る気が…。面白くない方を切りそう。
「Hi!Schoool セハガール」
→なんとセガゲーム機がキャラ！
なんだこりゃ？”ベン・トー”のアサウラ
先生大歓喜かい？
「大図書館の羊飼い」
→原作エロゲ？！の巨大図書館を舞台に
した不思議系恋愛アニメらしい。
”癒し枠”なのか？キャラ可愛い。
「棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE
(第2期)」
→ヒロイン頼みの作品で、ちょっと
中だるみした前作から立て直すか？２期
「SHIROBAKO」
→ばくまんとか週間少女野崎くんみたい
な漫画家話のアニメーター版の様ですが
現実にいそうなムサイおっさん達や
地味っぽい腐系じゃなく、
美少女アニメーター中心らしい。
いるのか？そういう人。
「PSYCHO-PASS サイコパス 2」
→未来頭脳犯罪取り締まりポリスもの。
最近まで１期の再編集版が放映された。
毎週ワクワクしてみたが、そのわりに、
もう一度見たいとは思わない。
暗いからかな？
「四月は君の嘘」
→クラシック音楽系のラブストーリー。
面白そう。”ピアノの森”の阿字野先生の
青春版？
「俺、ツインテールになります。」
→こよなくツインテールを愛する、
男子高校生が美少女ツインテール戦士に
変身して戦う話。これ、面白いか？
「Bonjour♪恋味パティスリー」
→お菓子作りの話しらしい。ウンチクも
たっぷり盛られるのかな？
「山賊の娘ローニャ」
→スタジオジブリ協力。監督は駿の息子
原作リンドグレーン。となれば、
「これなんてカルピス名作劇場？」
期待。
「結城友奈は勇者である」
→「勇者部」とかいう部活に入る少女の
日常らしい。これも癒やし枠か？
というわけで、こんなにあっても、
一回で打ち切るのが半分ありそうな気が
します。ただ今期気がついたのですが、
土日の放送作品の評価は辛く（作品が
多いため）、平日はあまり放映がないの
で甘くなりがちです。まあ現実逃避が
目的ですので、気楽に見られる作品を
選びたいです。
なお今期では、結構王女様も可愛く、
ストーリーもしっかりしていて、
興味深く見ていた
「アルノドア・ゼロ」が最終回でまさか
の王女様、主人公共に撃たれて死亡。
という衝撃の結末で、なんか騙された
気分。朝から鬱になりたくなかったよ。
多分二期では”実は生きてた”ってなるん
だろう（なれよ！(笑)）。
”魔法高校の劣等生”では。スーパー
ヒーローがついに死者を生き返らせて
るし（なんかバックアップをリカバリ
する的な）。
あとは、
「ハマトラ」と
「SAOの二期」はもちろんよかった
けど、
「ばらかもん」、
「ろこどる」、
「ハナヤマタ」、
「野崎くん」、
「アオハライド」が今期は良かったです
２期やってくれそうな終わり方ばっか
だし。
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シェフのオススメ
「オススメのまとめ3」
今回はおすすめ書籍をまとめます。
秋の夜長に、読書はいかが？
（正統メルマガ調(笑)）
「よつばと」あずま きよひこ
幼児が主人公の漫画作品では最高峰。
この作品に出会えた事は、私の晩年の
喜びです。世界を放浪し、現在は翻訳家
として生計を立てている独身男が、
旅の途中でひょんな事から、女の子を
拾って養子にしてしまう。
超元気な”よつば”、と隣家の三姉妹、
あと友人たちが繰り広げる、
日常ギャグ漫画。と書くと、あまり
面白そうに思えないなあ。
とやかく評するより、まずは読んでみて
ください。というか読め！
「物語シリーズ」西尾 維新
アニメも見事だったが、やはり西尾維新
の文体は凄いと思う。このシリーズの
特徴は、本題に入る前の前ふりが異常に
長いこと。”100%趣味で書いた作品”と
著者も言っている。
ヒロインの一人、おさげ眼鏡委員長、
羽川翼のスカートが風で舞い上がり、
パンツが見える描写を、数ページに
わたって描く（傷物語）など、常軌を
逸している。
ある人が”怪異の世界を描くという、
重々しい作品のようだが、要は主人公が
可愛い女の子とっかえひっかえ、
キャッキャウフフするだけの小説”と
心無い酷評をしていたが、
はっきり言おう。
そのとおりである(笑)。
「狼と香辛料」支倉 凍砂
”小説界に新たなジャンルを切り開いた”
という枕詞がよく使われるが、この
作品の”中世経済小説”というジャンルは
斬新であり、その後も追従者を見ない。
実際にヨーロッパ中世史の研究者で
あった作者が、架空のヨーロッパ
（明らかに新大陸以前の中世なのに、
じゃがいもが出てくるなど、設定は
かなり自由）で行商を営む若い商人と、
少女の形をとる古代の狼神ホロの旅の
記録と儲け話。二人の接近しすぎない
恋愛関係が微笑ましい。
ハッピーエンドで良かった！
「七姫物語」高野 和
”後宮物語”が切り開いた”中国偽史”の
流れを組むシリーズ小説。
中原とは険しい山脈を隔てた小都市国家
は、以前は一人の皇帝によって束ねられ
ていたが、その死後それぞれ”皇帝の
ご落胤”を自称する６人の姫を旗頭に
独立し抗争を始める。
さらに一旗上げることを目論む乱世の
英雄（戦略の天才と戦争の天才）が、
田舎で拾った姫を”７人目の姫”に仕立て
上げて立ち上がる。
まったくの傀儡、お飾りの末娘だった
七姫の成長の物語。
「涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ」谷川 流
私がラノベオタ爺になるきっかけの
小説。今読んでも魅力的な文体。
主人公キョンの一人語りが、アニメでも
ほぼそのまま再現されるので、画面を
見ずにセリフを聞くだけで、ほぼ
”聞く小説”である。ご存知、全能の神で
ある涼宮ハルヒと、なんとか彼女の
機嫌をそこねないため（世界が滅ぶ
(笑)）苦心惨憺するSOS団の一同。
全ての女性キャラがそれぞれ魅力的。
その後のラノベ、アニメに大きな影響を
与えた金字塔と言える。
なんと4年と言う沈黙を破って発表された
続編も期待を裏切らなかった。
「ゼロの使い魔」ヤマグチ ノボル
ツイッターでうちの子供が”父がゼロの
使い魔を買っていた”とつぶやいた所、
大反響(笑)。50の時だったけど。
まあラノベ界でも”お馬鹿小説”と言えば
この作品であった。魔法の国で、
劣等生のヒロインがうっかり呼び出した
使い魔は、なんと人間だった。
という話。お色気満載（笑）。
「ハイスクールD×D」石踏 一榮
ゼロの作者、ヤマグチノボル先生が
惜しくも癌で亡くなられた後のお馬鹿
小説と言えば、この作品。殺されそうに
なったところを悪魔の眷属として再生
された主人公は、身に古代の赤龍を
宿していた。という設定だが、
大真面目なバトルがある反面、女主人
はじめ眷属女悪魔のエッチなシーンが
これでもかと出てくる。
実はこの小説＆アニメ。このコラムでは
一度も紹介していない。こんなエッチな
（子供も読むので節度はある）作品を
紹介すると、筆者の品性が疑われる
ので。もう最後だからいいか…。と(笑)
「ベン・トー」アサウラ
閉店時間間際のスーパーで、半額に
なった途端争奪バトルを繰り広げる
猛者たちの物語。もう何冊も出ている
のに、常にテーマがブレない。
ひたすら半額弁当争奪。これで読ませる
作者はかなり筆力があると思う。
私の好みは”茶髪”という、同じ学校の
先輩女子なのに名前も出てこないキョン
並み扱いのサブキャラ。
余談でセガの話をすると止まらない。
編集にかなり怒られるらしい。
だがそれがいい。
「阪急電車」有川 浩
”図書館戦争””自衛隊三部作”で有名な
有川浩（ひろと読む女性作家）の作品の
中でも、この短篇集がとりわけ好き。
阪急宝塚線の乗客を登場人物に、往復で
きっちり話の結末をつけたのは流石。
映画化され、この映画も良かった。
若い娘に婚約者を寝取られる役の
中谷美紀が好演。
「君に届け」椎名 軽穂
アニメから入ってファンになったが、
原作漫画は更に素晴らしかった。
私は、この作品が掲載されている
”別冊マーガレット”の置いてある喫茶店
に、月一回通うのが習慣になっている。
店員からは恐らく”少女漫画オタの爺”
と見られているだろうが、他の作品は
見たことがない。
ヒロインの黒沼爽子は長い黒髪と人前に
立てない性格から”貞子”と言われ、
イジメというより恐れられていた。
高校入学した彼女の、一瞬見せた笑顔に
魅せられた全校女子のあこがれの君、
風早翔太は。やがて彼女の内面の素晴
らしさに、さらに魅了され影響されて
成長していく。
少女漫画らしい”地味なのにイケメン彼氏
と付き合う”作品だが、実は爽子の
性格に、周りも読者自身もハマって
行く。
多部未華子はファンだが、実写映画は
ひどかった。爽子がミニスカをはける
わけがない（大阪でも思ったが、ごく
普通の女子高生のスカートが短いのは、
関東と名古屋だけ）。原作レイプとは
あのことだろう。
「謎の彼女X」植芝 理一
アニメで初めて知って、原作漫画を
まんだらけで大人買い（流石にブック
オフではみない）。よだれをなめて
愛を確かめる高校生カップル。という
変態な設定なのに、爽やかさが半端じゃ
ない。アニメもヒロインの声を担当
したタレントの棒読みが、一部アニメ
ファンの批判を浴びたが、原作を読むと
きっとああいう喋り方だろうと納得
する。なによりこの作者の作画が、
素晴らしい。吾妻ひでお辺りの昭和の
少年漫画の画風を汲みながら、異常に
細かく書き込まれた背景が、もう芸術
と言える。
「うさぎドロップ」宇仁田 ゆみ
祖父の隠し子（叔母）を引き取って
養育するという物語。保育園にあがる
前から大人になるまで、主人公の中年男
が一人で育てる。ある意味父性愛の
象徴。”よつばと”も同じテーマだが、
この作品の方が生活感が強い。
主人公が会社員だからだと思う。
誰もが結婚するだろうとおもった
バツイチお母さんとは結ばれず、最後は
ついに養育した子に（血縁はなかった）
プロポーズされるという、かなり
物議をかもした結末だが、私は二人の
真剣な決断に、心から拍手を送った。
主人公に最初から下心があれば、
こんな理想的な女性には育たない。
本当に親として育てたからこそ、血が
つながっていないと知ったヒロインは
自分の意思を貫く決意をしたと思う。
ちなみにこれも映画はひどかった
（実写化で成功したのは”のだめ”だけ）
「乙嫁語り」森 薫
前作”エマ（19世紀イギリスでメイドと
して働く女性の物語）”も素晴らしかった
が、この作品も素晴らしい。
中央アジアのある地域。時は第一次大戦
より前。族長の息子（少年）に嫁いだ
嫁は、10歳以上年上で、遊牧民の育ち。
狩りの上手い行き遅れ美人だった。
二人の細やかな愛情と、婚家での日常。
そして次第に時代に巻き込まれていく
人々。素晴らしい！これぞ漫画でしか
描けない作品。才能ある若手に嫉妬する
ことで有名だった手塚治虫先生（いつも
対抗するような作品を発表）が生きて
居られたら、地団駄踏んで悔しがった
ことだろう。
「おせん」きくち 正太
私のトイレライブラリ。料理うんちく系
漫画だが、なによりヒロインの
おせんさんが魅力的。江戸から続く
料理屋の跡取りとして育ったおせんは、
専門家もリスペクトする、独特の美意識
をもつ天才だった。この系統の漫画は
多いが、格の高さはピカイチ。天才なの
に天然なおせんさんが魅力的。
これも実写テレビ化は作者がショックで
連載を中断する程の出来（”いい人
（高橋しん）”、めぞん一刻（高橋るみ子
実写版、アニメ映画版とも）”と並ぶ
三大原作レイプと言われる）。
「テルマエ・ロマエ」ヤマザキ マリ
これも新しいジャンルといえよう。
ローマ史と言えば塩野七生の歴史小説が
有名だが、この漫画は外国人を夫とし、
欧米に在住した作者が”生活のために”
書いたという漫画作品（かなり極貧生活
だったらしい）。ローマ時代の公衆浴場
設計家が、タイムスリップして現代日本
（平たい顔族(笑)）に来てしまい、
毎度日本のお風呂文化を学んで、ローマ
で大ヒット！という筋。
映画も大ヒットし、私もそれなりに
楽しんだが、主人公阿部寛はいいとして
も、ヒロインが上戸彩では…。
なにしろ原作のヒロインは、大学院で
教授より知識が上というローマ史の
研究者で、しかも超美人巨乳芸者。
という物凄い設定なので。
「とある魔術の禁書目録」鎌池 和馬
超能力の優劣のみが問われる学園都市で
能力０と判定された主人公は、実は
全ての能力を打ち消す、究極の右腕を
もっていた。学園第４位の能力者の
少女と、キリスト教はじめ世界の全ての
魔法知識を脳内に記憶する禁書目録
（インデックス）な少女、その他、
美少女たちに振り回されながら、
事件を自力で乗り越える主人公の
キャッキャウフフ。ああ、俺好きなの
こんなんばっかし(笑)。
「嫌われ松子の生涯」山田 宗樹
中谷美紀主演の映画はなんべん見た
ことだろう。真面目な家庭に育ち、
清楚な女教師になったはずの、
ヒロイン松子の転落の人生。
ナンバーワンソープ嬢から、女囚。
美容師も辞めて引きこもり汚れ住まいの
中年嫌われ女。悲しいストーリーなのに
最後まで飽きさせない展開は、原作を
読んで、全て作者の力であると知った。
「四畳半神話大系」森見 登美彦
アニメ”有頂天家族”は私の最も好きな
作品の一つ（おぶぜむ(笑)）だが、
同じ作者のこの作品もアニメ化され、
異彩を放っていた。この作者の作品は、
あまり長くないのだが、非常に面白い。
この作品は有名な京大吉田寮（アニメの
オープニングに実際の写真が使われて
いる。学生自治寮なので、ものすごく
オンボロ）をモデルにしていると、
言われる。私も京都で寮生活を送った
ので、こんな作品を書いてみたいと
思った（才能が違いすぎるがorz）。
「下妻物語 正・続」嶽本 のばら
嶽本のばらの小説。彼は”さんま御殿”
などにも出演し、特異なキャラクターで
異彩を放ったが、某事件を起こし、
現在はあまり露出していない。
地方都市のロリータファッション命の
少女と、ヤンキー少女の奇妙な友情を
描いたこの小説は、絶賛映画化され、
深田恭子と土屋アンナ主演で大好評
だった。私も映画で知った口だが、
原作は数段素晴らしかった。
あの映画が好きなら、原作もオススメで
ある。後日談と言える続編も良かった。
「壬生義士伝」浅田 次郎
浅田次郎という、もと自衛隊の小説家が
いることは、前から知っていたが、
映画”壬生義士伝”の素晴らしさから、
原作に入ったら、とんでもない作家
だった。近代中国史を舞台にした作品や
エッセイにも素晴らしいものを感じたが
なんと言っても幕末の新選組を題材に
した本作品と、姉妹編の
「輪違屋糸里」は傑作だと思う。
浅田作品の真骨頂は、何と言っても
登場人物の独り語り。私の人生の最も
苦しい時期を、この作品に救って貰った
恩がある。
「PLUTO」浦沢 直樹
作者は成長を続ける漫画家だと思う
”YAWARA!”で登場した時は、
ストーリーは面白かったが、絵が
”江口寿史のコピーじゃん”と言う感じ。
あと本人が悪いわけではないが、
某天才柔道少女（現議員）の愛称に
いつの間にかされて、ちょっと興ざめ
したり。
その後は”MASTERキートン”、
”MONSTER”と着々と成果をあげ、
ついに”21世紀少年”で映画も大ヒット。
そして、恐らく本人が最も書きたかった
のでは？と思われるのが本作。
漫画家ならいつか手塚作品を超えたい
と夢見ているはず。
「鉄腕アトム 史上最大のロボット編」
をリメイクした本作品は、アトム
（白黒版）ドストライク世代の私には、
熱い作品だった。”僕はアトム（大抵
みんなやりたがる）、お前は太ってる
からモンブラン（俺だよ（笑））あいつ
は顔三角だからノース2号。イケメンは
ヘラクレスかエプシロン”皆思い思いに
七人のロボットに扮して遊んだ。
題名のプルートは最強の7人に挑んで
次々に破壊する悪役。でもウランとの
交流は萌えた。この作品化を承諾した時
（一度は断ったとか）映像作家手塚真は
「父の作品をなぞるのではなく、
浦沢作品として書いて欲しい」と注文。
その結果、ドイツの刑事ロボット、
ゲジヒトがプルートを追い詰めていく
サスペンス色の強い作品になっている。
頭が尖っていないアトムが、普通の
日本人の子供の姿で初登場（中盤過ぎて
から）した時、不覚にも私は感動で
泣いてしまった。浦沢、ぐっじょぶ！
アトムはいつも僕達のクラスにいる
友達だったからね。
「後宮小説」酒見 賢一
私はこの作品は、日本文学の中で、
一つの頂点と言える作品だと思って
いる。”七姫物語”、に受け継がれた
中国疑史世界。素乾というへんてこな
名前の帝国末期の、後宮美女の募集の
様子。
皇帝のみ満足させるための様々な授業。
そして皇帝の正体と素乾の滅亡。
淡々と描かれながら、非常にスケールの
大きな歴史を読んだように思わせる
技術。登場人物や固有名詞につけられる
音読み、訓読み混じりのネーミング
（訓読みは日本固有の音だから、本来は
ありえない。わざとだ！）。
全てはやがて素乾最後の皇帝正妃、
銀河の魅力に集約されていく。
本当に今読んでも面白い小説だと思う。
「姑獲鳥の夏」京極 夏彦
”レンガ本”と呼ばれる、超分厚い
ペーパーバックで有名な京極夏彦の
出世作。偏執的とも言える細かい描写や
話が脱線しても意にも介さず、一気に
書ききる筆力。圧倒的な知識量。
全てが全く初めてな体験だった。
この作品は”京極堂シリーズ”の第一作で
一応ミステリーの形を取るが、作者は
ミステリーとしても体裁にはあまり
こだわらない。
この作品を見読み終えた時、結末に
衝撃を受けたが、それは良質なミステリ
を読んだ際の
”やられた！、その手があったか！
（例：アガサ・クリスティのアクロイド
殺人事件）というカタルシスじゃなく、
独特のものだった。
そしてこの居心地の悪い感じは、
その後の京極作品に続いていく。
だからついまた読んでしまう。
「秘密のマイカちゃん」鈴波 潤
1970年頃の高校生を描いたエスパー
もの。出版されていなく、
”小説家になりたい”という投稿サイトに
掲載されている。我々の世代には、
”ハイティーン雑誌”と言われるジャンル
が有り、それはジャンプ等漫画誌に
圧殺されていくのだが（大学生も社会人
も少年漫画週刊誌を読むので）、私の
中学時代にはまだこのジャンルがあった
当時の愛読雑誌に”ボーイズライフ”と
いうのがあり、富島健夫先生たちが、
ちょっとエッチな小説（性描写なし）
を掲載していた。この作品は、その頃の
女の子に興味津々の男子高校生の日常を
当時のテイストを大切にしつつ描き、
同時に筒井康隆初期作品（時をかける
少女等）のジュブナイルSF要素を、
加味している。同世代の読者には、
懐かしいと思うし、この時代の文化史料
として、おそらく100年後に評価される
だろう（なんちて）。
なぜ出版もされていない、こんな
マイナーな作品を知っているかと言うと
自分で書いたから（黒歴史を最後に
暴露（笑））。
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